月の光のために - 大奥同心・村雨広の純心 (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550527

感想・レビュー・書評

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  • 将軍の地位を狙う紀州の徳川吉宗さんが忍びの者らを使っていろいろ暗躍。
    現大奥の絵島さんを彼女にしたりして、お子ちゃま将軍である家継くんを暗殺しようとしてるっぽい。

    そこで幕府の中枢にいる新井白石さんや間部詮房さんが「大奥同心」なる家継くんを守る会を結成。
    その3人メンバーのうちの1人、村雨広さんは、実は家継くんの生母である月光院さんのかつての幼馴染で、お互いが初恋の相手だった!

    ……って、設定で、いろんな陰謀からかつて手も握らずに別れた彼女とその息子を守る広くんの純心を描いたお話でした。

    広くんが使う「秘剣月光」ってのは、塚原卜伝さん流のものみたい。
    鹿サポのらじとしては、なんだか嬉しい(笑)

    月光院さんと広くんが速攻心が通い合っちゃうとか、ベタな設定がかえって面白かったです。
    絵島さんと吉宗さんが仲良しってのは、いいのかな…って感じだけどこれから先が楽しみだな。

著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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