こなもん屋うま子 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551364

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった―――――!
    個人的に、「こなもん」と言ったら、お好み焼きとたこ焼きだと思っていたら、意外にも広範囲にわたって含まれるんですね?
    「ご飯もの」じゃなければ全部「こなもん」というくらいに。

    馬子のインパクトが凄い!
    それぞれの章の主人公が、偶然見つけた汚いこなもん屋に入る

    素うどん的なものを食べる羽目になる→ウマイ!→常連化

    ちょっとした事件が起きる

    馬子と協力して解決、同時に主人公の職業(正体?)が判明

    後日、もう一度行こうとすると、どうしてもこなもん屋を探すことはできなかった

    というパターン。

    しかし、主人公たちの名前が…
    ガッチャマン?

    これ、今映像化したら、馬子はマツコさんでしょうね?

  • その店は大阪のどこかの町にある.「こなもん屋・馬子」.奇抜な出で立ちの大阪おばちゃんが作る絶品料理が様々な不安を抱える客たちの悩みを見事に解決していく.しかし,客が再び店を訪ねると,その店は忽然と消えてしまうのだ.最初から存在しなかったように・・・.すごく面白かった.まるで漫才が本になったような楽しさ.馬子さん最高!!ジャンルの分類が難しいが,強いて言うならジャンルは「大阪」かな(笑)

  • 鍋奉行の著者なのですね。出てくる粉もんはすごく美味しそうで、今すぐ食べたくなるのですが、話の展開は強引だしワンパターンなので、途中で飽きました。お店の汚さの描写がほんとに汚いので、それもちょっとマイナスだなー。

  • かる〜〜く読める本。
    正直「こなもん屋」でなくて良い気がしてしまうのですが、こなもんは美味しいですからね。仕方ない。
    勧善懲悪!という程でもないし、スカッと解決!というものでも無いですが、ゆるーーく読んで楽しむには良いかと。
    何話かありますが、流れは一緒。ちょっとお腹いっぱいになります。

  • スルスルーっと読めました。
    「奇談蒐集家」に似た雰囲気があるなー、って思ったり、鯨統一郎の雰囲気、ひょっとして北森鴻風味も?なんて思ったりしながら、スルスルーっと読み終えた感じです。
    粉もんって、見た目より腹に貯まるんですが、この本はとても消化に良かったように感じました。
    どうしても、表紙の「こなもんや」の文字が「こんなもんや」に見えてしまうのは、どうしてだろう?と思いながら、スーっと読みました。
    この一冊が私の2013の締めくくりであります。

  • 怪しいおばちゃん・馬子のこ汚い店が舞台。たこ焼き、お好み焼き、うどん、ピザなどなど、絶品「こなもん」で、客の悩みを解決していきます。ピザってこなもん? シンプルな味付けでも絶品の馬子の料理、私も食べてみたいです。田中啓文の作品ですから、ダジャレもふんだんに入ってます。ばかばかしくも痛快で、一気に読み終わりました。

  • 馬子のお店に行きたい!

  • 久々のヒットでした!
    最後まで読まないと主人公の背景がわからないのですが、それもすごいなと思ったし、
    馬子の作る料理がものすごく美味しそうで、その描写がすばらしいです!

    それと、読んだ後に気分がスッキリします。

    あー、大阪で馬子のお店を探したくなるわー。

  • 神出鬼没な粉もん屋さんのミステリ?
    キャラの濃い大阪のおばちゃん、うま子さんが実は何でもお見通しの名探偵だったのがギャップがあって最初は戸惑ったけどパターンがわかると楽しい。
    作り方や材料にこだわりがないところが、東海林さだお氏の「まるかじり」シリーズにも似てすごく楽しかった。

    お好み焼きのソースの焦げる香り、
    透き通ったおうどんの出汁、
    ピザのチーズのとろけ具合、
    蒸したての豚まん、
    とにかく描写が美味しそうで粉もんが食べたくなります。

  • 粉モンならなんでも出る、怪しい店の怪しいおばちゃん。
    問題解決とおいしい粉モンを味わってくださいな。

    大阪コテコテ味ですが、隠し味として”客の職業当て”を
    お楽しみください。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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