ブラッグ 無差別殺人株式会社 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551685

感想・レビュー・書評

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  • 殺人を請け負う会社、それがブラッグ社。
    奇想天外なストーリーであり、ややスプラッタな面も多々ある短編集。

    短編のひとつひとつが、次の短編の話につながっているので、全体でひとつの中編とも言えます。

    最後のどんでん返しは、さもありなん、といったところでしょうか。
    現実の世界でも、形を変え、実際にありそうな感じがするのは、筆者の筆力でしょうか。

    短編と短編の間に挟まれたショートショートも、面白いです。

  • 設定はぶっ飛んでて好きだけど、社内抗争の方に行くのはなんかなぁ…

  • 初読みの作家。アイディアは良いのだが、一貫したストーリー展開と結末が面白味に欠ける連作短編集。殺人を請負う株式会社というのは面白い着想だが、ひとつひとつの短編のつながりが、今一つ読み取り辛い。後半は、そんな殺人株式会社の無差別派と請負派の内紛が描かれ、納得出来ない結末へとなだれ込む。

    しかし、読み終えてみると、今の世の中で次々起こる殺人事件の背後には、こういう会社が存在してるのではないかと考えてしまう。

  • (収録作品)kill 1 三人とも/●二種類/■kill 2 惨劇のあとで/●一億円捨てる/■kill 3 しゃべるのやめたらしぬ/●丑の刻サービス/■kill 4 違う違う/●わかっていない標的/■kill 5 入社試験/●わかっている標的/■kill 6 夜の散歩/●ラッキーアイテム/■kill 7 反社長派全員処刑/●轢断/■kill 8 虐殺慰安旅行

  • 軽い感じの文章なので読みやすいという気もするが中身はあまりつまってないような気もする。もうちょっとひねりを入れたら面白くなるんではないだろうか。良くも悪くも作品が軽い。

  • 面白いが、時代が流れても星新一作品のように陳腐化しないかどうかは、未知数だ。

  • 人殺しがお仕事な人達の連作。
    最後には会社まで。。。
    もっと激しくても良かったな。

  • 「ワンマン社長の命令に従って、社員が殺人を遂行する――それが株式会社ブラッグ社の業務内容だ。
    当初は無差別殺人が理想だったが、“請負制"への移行を主張する反社長派の台頭で、社内抗争が激化。
    やがて明らかになる、ブラッグ社と国家権力との意外な関係とは……。」
    あらすじからしてB級臭が漂っていたが,いい意味で期待を裏切られた。
    この手の作品にありがちなエログロもなく,人殺しにひたすら特化。
    内容はぜんぜん違うが,歌野晶午の密殺ゲシリーズ的な思想を感じた。

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著者プロフィール

1960年埼玉県出身。北大教養部理Ⅲ系中退、一橋大学経済学部卒。2010年『ラガド煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。著書に『人間性剥奪』『ブラッグ』『ハンザキ』『困った作家たち』など。ショートショートから長篇まで、幅広く執筆している。twitterで「両角長彦の140字小説」発信中。

「2020年 『ある実験 一人選べと先生が言った』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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