- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408552385
作品紹介・あらすじ
恋人の辰巳芸者・豆吉が毎日のように寺に通っているのを不審に感じた若き蘭学者・岩永淳庵。実は亡くなった父親の幽霊に会うためだったと語る豆吉だが、裏に必ずからくりがあると踏んだ淳庵は、蘭学の知識を駆使して真相に迫る-「幽霊と若侍」ほか、江戸の怪事件の謎を暴く痛快時代ミステリー!稀代の蘭学者・平賀源内との対決にも注目!!
感想・レビュー・書評
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当時の化学でどこまでできるのか?
いろいろ興味深くて面白かった。 -
蘭学者時代ミステリの2作目。
ぼつぼつ入る現代レベル解釈が気にならなければ面白いと思います。
文系の私でもほうほうなるほどとなります。
しかし、この時代の科学レベルって本当によくわからんですね。
わりとあっさりカタカナの薬品名がつらつら出てきたりするんですもの。
なんか適当な漢字になっていないと不安になる症候群。 -
蘭学探偵・岩永淳庵シリーズ、2作目。
前作同様、蘭学というかカタカナ的な仕掛けを用いる相手との知恵比べのような展開に。相手がどういうカタカナ的な仕掛けを持って挑んでくるか、その点がこのシリーズの読みどころかな。その仕掛けが江戸時代にすでに開発されているのかと驚くような代物で、その時代の欧米では、想像以上に科学技術が進んでいるのが感じ取れる。前作では主人公を含め、キャラがあまり入ってこなかったのだが、2作目にして漸く慣れてきた。淳庵さんより、淳庵さんを事件に引っ張ってくる火付盗賊改の方々のほうが魅力的かも。