襲撃犯 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 79
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556062

作品紹介・あらすじ

自衛隊崩壊!?
超弩級のパニックサスペンス!(『Tの衝撃』改題・改稿)

奴らは躊躇なく引き金を引き、
迷わず喉を切り裂く!

張り巡らされた陰謀――誰も、何も信用するな!
碓氷峠で自衛隊の重装輪運搬車が襲撃された。自衛官惨殺、プルトニウム燃料強奪。鮮やかすぎる手口だ。同時刻、飛騨山中で地震観測所へ向かう車が土石流に流された。情報部・溝口と地震研究者・八神は、事件に巻き込まれる。外国人社長殺害、陸幕長襲撃、防衛医大病院爆破……。犯人の正体と目的とは? 不器用な男たちが、愚直に真実を追う!

感想・レビュー・書評

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  • 岐阜の山奥で起こった大規模地滑りと核廃棄物運搬への襲撃事件から始まる。
    自衛官と地震学者が軸で話が進んでいく。
    敵が誰なのか、何が隠されて、なぜ襲ってくるのか。
    紐解かれるまで、会議室でウダウダやる上の人たちの態度がまあイライラする。
    大体の謎が解けた頃に少しスッキリするが、最終的にやりきれない気持ちと、現実的にこのままでいいのだろうか、と考えるところもあった。

  • 安生正『襲撃犯』実業之日本社文庫。

    軍事サスペンス小説。『Tの衝撃』を改稿、改題し、文庫化。

    飛騨山中で地震観測所へ向かう東亜大学理学部付属地震研究所の研究者の搭乗した車が土石流に流される描写が描かれた序章。本編冒頭で、碓氷峠で自衛隊の重装輪運搬車が何者かにより襲撃され、プルトニウム燃料が強奪されるシーンが描かれ、息をもつかせぬ展開で始まる物語……

    と思ったのだが、これは序盤まで。中盤からは防衛省と自衛隊の組織内の覇権争いやら、ごちゃごちゃしたことばかり描かれ、期待外れ。結末も想定内の凡作。

    襲撃事件を受けて、防衛省幹部に呼び出された陸上幕僚監部・運用支援・情報部の溝口貴弘三等陸佐にプルトニウム燃料強奪襲撃犯の特定と確保の指令が下る。

    本体価格780円
    ★★★

  • 輸送隊が襲撃されて核燃料が奪われるという事案に際して、法律を超えて自衛隊が調査に乗り出すお話。捜査手法がだいぶ違うので、警察小説とはだいぶ趣が異なります。
    なかなか衝撃的な結末です。

  • 11月-7。3.0点。
    自衛隊モノ。運搬中のプルトニウム、圧倒的な攻撃で奪われる。敵は「北」か、「IS」なのか。
    孤独な闘いを命じられた自衛官、奮闘は報われるのか。

    敵の正体がなかなか分からず、時間がかかったが、後半に入れば一気読み。
    うーーん、インパクトは少なめの感じ。

  • プルトニウムを盗まれた!犯人は北か?情報官が追う真実は…地震に関する論文も交えて読み応えのあるミステリでした

  • 一気読みした。
    おもろかった。しかし、読み終わって、もう人と人が殺し合う物語は読まないと決めた。これはこの作品や作者のせいではないけれど。

  • 国内で再処理貯蔵施設行きのプルトニウムが強奪されて、というところから始まるスリラー。
    諜報部門が活躍する話なのに、わりあい荒事が多いという内容。
    007 的ではなく、上司の無茶ぶりで部内でだんだん浮いていく宮仕えの苦しみみたいなところもあり、いや、日本的だなぁと思いました。
    話はそれなりに複雑で、最後の真相究明パートが推理小説的で良かったです。
    幾分、冗長的なところもあったけれど、現代的でかつ日本でなければ描きづらいスリラーとして良かったのでは無いでしょうか。
    しかし、これ、主人公、その後の職場でどんな感じなのかすごい気にかかりますね。(^^;

  • 碓氷峠で自衛隊の重装輪運搬車が襲撃された。自衛官惨殺、プルトニウム燃料強奪。鮮やかすぎる手口だ。同時刻、飛騨山中で地震観測所へ向かう車が土石流に流された。情報部・溝口と地震研究者・八神は、事件に巻き込まれる。外国人社長殺害、陸幕長襲撃、防衛医大病院爆破…。犯人の正体とは。不器用な男たちが、愚直に真実を追う!

    出だしはよいが、尻すぼみ。もっと重厚感をもたせてもよかったのでは。民間人がケリをつけるのもね。

  • 御母衣湖近くの地震研究所に向かう八神助教授は大規模な地滑りに遭い、九死に一生を得たが恩師の坂上教授と怜子を失った。
    同じ頃、使用済み核燃料輸送の護衛をしていた陸自部隊が何者かに襲撃され核燃料を奪われた。陸幕情報部の溝口3佐は中央指揮所に呼び出され、寺田陸幕長から次の輸送までにこの事態の犯人を非合法の手段を使ってでも探しだ栖用命ぜられた。
    溝口の捜査は進んだが中央指揮所での報告に対し統幕防衛部長大山陸将、陸幕監理部長熊坂、陸幕防衛部長篠原などの歴々は口々に溝口を非難する。
    地震と地下核実験の因果関係から地震学者の八神をキーパーソンとしているが、溝口の活動も上司の対応もあり得ない。日本国内でのテロ活動に対する治安出動の発令や陸自組織での役職と立ち位置がむちゃくちゃでリアリティのないこじつけ的なストーリーに感じる。

  • 序章
    第一章 陰謀の扉
    第二章 暗黒への階段
    第三章 死神の羽音
    第四章 トリニティの軌跡
    終章

    自衛隊の輸送車が襲われ警護車・隊員共に全滅。
    犯人は一体どこの誰か。
    襲撃場面はショックの一言。調査場面はもどかしい。少しずつ明らかになる事実、そして 二度目の輸送。
    戦闘場面を読むのは辛かった。命が一つ また一つ こぼれていく、この世界から。

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著者プロフィール

1958年、京都市出身。京都大学大学院工学研究科卒。第11回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『生存者ゼロ』にてデビュー。同作から続く〈ゼロ〉シリーズは、累計130万部を超えるベストセラーに。現在、建設会社勤務の傍ら、執筆活動を続けている。著書に『レッドリスト 絶滅進化論』(幻冬舎文庫)、『ホワイトバグ 生存不能』(宝島社)、『不屈の達磨』(角川春樹事務所)などがある。

「2022年 『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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