サンドの女 三人屋 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 2367
感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556468

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからは、三人屋の女たちの話と思っていたが、それよりも…その女たちを取り巻く男たちとラプンツェル商店街のお話でしたね。

    それぞれがいろいろな世界を持っていて、それが重なったり、離れたりしながら人生って形作られるんだな…ってしみじみ感じた。

    もっと軽めの話だと思っていたのだけれど、きちんと心に残りながらもさらっと読めて良い読後感。

  • 三人屋の続編
    主に夜月の周りで起こる事を三姉妹混じえて進む短編一人一人集。
    何かが進むわけでもなくかわるわけでもないけど、自分の周りに起きてる事とそんなに変わりないのかなと思う小説でした。

  • 前作は期待値高く読み始めてしまい、落ち込んでしまったので、今回は続編だからとりあえず読むかの姿勢で読み始める
    登場人物はやはり中途半端でダメンズだけれど人間臭いといえば人間臭い
    仲が良いとは言えない三姉妹がそれぞれ朝昼晩で分けて営業していた三人屋は徐々に薄れとうとう朝と昼はなくなってしまう
    それは、それぞれが自分の道を歩き始めた証拠であり、淋しくも嬉しいこと
    サンドの秘密が最後に明かされるけど、もう少し丁寧に扱ってほしかったかな…

  • 登場人物全ての人の目線で変わるがわる書かれているのが面白い。その後、ヒモ作家がどうなったかだけが気になる。またいつかふとした時に読み返したくなりそうな本。

  • 朝日、まひる、夜月のお店「三人屋」に通う男達の名前が各章のタイトルになっているけど、その男達に大きな魅力がないのが惹き付けられない原因かもね

  • 「三人屋」の続編。今回も街の色々な方が三人屋に集います。1作目よりもこちらの方が私的には合っていたかな。

  • 群像劇がとても面白かった

  • 商店街の、さまざまな人たち
    歩んできた人生も、価値観も違う人々が、交わるから面白い
    出会いって、大切なことと実感

  • 序盤は正直世界観に入り込めなくてどうかなぁと思って読んだ。(読み終わってから知ったけど、「三人屋」の続編なんだと。「三人屋」未読だったからかもしれない。)
    でも読み進めるうちに人物のことや商店街の雰囲気に呑み込まれて、楽しくスイスイ読めた。
    最後のたまごサンドのコツが良かった。
    なんでもない事が大切だったりする。

  • 面白かった。ここまでで1つのお話だとおもった。前作が起承転で、これが結な感じ。だめんずうぉーかーかと思いきや、ちゃんと3人共がヒロインで、ちゃんとそれぞれに生きていたし、それを取り巻く男達もそれぞれに足掻いていて、それが読めて嬉しかった。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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