処断 潜入捜査 〈新装版〉 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556659

作品紹介・あらすじ

拳銃も手帳も取り上げられた元マル暴刑事・佐伯涼が

環境犯罪に立ち向かう〈潜入捜査〉シリーズ第3弾。

千葉で漁師が殺害されるが、事件として報道されることはなかった。

魚の密漁、野鳥の密猟、ランの密輸……脱法行為の背後にいるのは

佐伯の宿敵・坂東連合傘下の艮(うしとら)組だ。

姑息な経済ヤクザたちに、佐伯の怒りが爆発する!

解説/関口苑生

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは構成がしっかりパッケージ化されているのでスパッと読める。1つの事柄を多角的に述べていて示唆に富むので面白い。

  • 最終巻で。

  •  環境破壊するものを取り締まるという新たな視点での物語。その主人公は佐伯涼。刑事でヤクザ狩りをしていたのが、拳銃も手帳も取り上げられ佐伯は「環境犯罪研究所」に出向した。
     漁港で、漁師が指を次々折り、無惨に殺す男。パンチパーマの乾吾郎。オールバックと角刈りの男を従える。この三人組が、坂東連合傘下の艮(うしとら)組。暴対法のがれの経済ヤクザとなっている。
     岐阜県で環境を守るエコフォース。串木田と恋人の栗原淳子が運営している。密猟しているヤクザがいるということで、佐伯涼に依頼がくる。
     佐伯は、乾吾郎と対峙する。佐伯の泊まるところにトカレフが送られてきた。佐伯は、手裏剣で対応しようとしていたが。乾も拳銃を持っていることがわかった。その危険な状況だが、エコフォースの二人もついていくという。それで、山の中での戦いが始まる。
     ふーむ。ヤクザが密猟というのが、どうもスケールが小さすぎる。

  • 最初の方で先祖のくだりが長かったので最後なにかつながるんだろうか…と思って読みましたが多分繋がってない感じですかね…
    ところどころ説明がしつこい感じで流し読みしました。基本的にはおもしろいと思います。

  • シリーズ第3弾。
    大まかな流れは前回までの2作品と同じですが、この3作目は、「対比」が面白いと感じました。
    佐伯 対 乾の現地での直接対決。
    内村所長 対 鬼門社長(組長)の情報戦。
    そして、白石に惚れる奥野とミツコに惚れる鬼門。
    というように、それぞれに比べる対象があるのが面白いです!
    そして、環境犯罪研究所 対 ノース・イース・コンフィデンス(艮組)という視点で考えた時、上司と部下の関係でみると、内村所長は佐伯を信頼していました。
    鬼門社長は乾を切り捨てようとしていました。

    この差が勝敗の差だと私は個人的に納得し、読み終わってとてもスカッとした気分になりました。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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