終電の神様 殺し屋の夜 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 195
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408557441

作品紹介・あらすじ

運命も罪も、その終電が変えていく――
累計50万部の人気シリーズ、最高の奇跡。

衝動的に反対方向の終電に飛び乗ってしまった、過労気味のエンジニア。終電を逃した夜、思いがけない事件がきっかけで漫才コンビを結成することになった男たち。終電に揺られて教会に赤ん坊を捨てに行く女性……「終電」から始まる人間ドラマを、味わい深い筆致で描くベストセラーシリーズ、待望の第4弾! 
書き下ろし短編5編を収録。

目次
第一話 殺し屋の夜
第二話 三分の遅れ
第三話 月の誘惑
第四話 遮断機
第五話 正門警備詰所

装画/中村至宏

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第四作。本作で印象に残ったのは第二話。シングルマザーが子育てに疲れ、赤ん坊を捨ててしまう。しかし思い直して赤ん坊のところへ向かう。いつもなら間に合わないはずが、最終電車が3分遅れたので間に合った。終電の神様がいたのか。

  • 前3作までとは、少しテイストが違う話になっていて、面白かった。

  • 終電の神様も気がつけば4シリーズ目。
    終電を逃した夜が漫才コンビ結成のきっかけとなっと二人。
    教会に赤ん坊を置き去りにした母親と、それを見つけ、母親が帰るのを待つ年配の女性。
    過労で、衝動的に反対側の終電にのるエンジニア。

    通勤で、都心に向かう電車でなく、反対側の人の少ない海に向かう電車に乗りたかったなと思うときもあったので、反対側の終電に乗ったエンジニアの話は共感できるかも。
    どうにもならなくなる前に、思考が停止する前に、逃げ出すことが大切。でも、真面目なひとは、そこから頑張ってしまうんですよね。

    リモートワークの中で、終電という言葉とすっかり、無縁となった生活と思ったけど、終電後にも、働くひとはいるわけだし、街に残る人もいる。

    終電を逃し、やってしまった感があったけど、大きな開放感やワクワク感も、若い頃はあったなと思います。それだけ、自分も若かったと言うことでしょうか。

  • 終電になぞらえてるのは分かるけれど、その意味が薄れて来ているような気がする

    それぞれの話は少しほっこりするいい話

  • 終電の神様4作目。
    今までの3作と比べると、ちょっと物足りなかったかな。

  • 【請求記号:913.6 ア 4】

  • 終電シリーズ4作目、短編集です。
    前作から時間が空いてしまいましたが、久し振りに日常系を!と思い、読了。

    第1話、終電寝過ごして、家まで4駅歩いた過去を思い出し、ホッコリ。

    第2話、2人の女性の心情を中心として展開します。間に合うか間に合わないか、ドキドキしながら読了。

    1つ飛ばして第4話、仕事人間だと共感してしまう展開から、清々しい話に。

    第5話、夜間警備と聞いて終電がどう絡むか、気になり読み進む。途中ハプニングも全体としてはゆったりとしたスッキリする展開でした。

    さて、第3話のみ、少しテイストが異なります。前半は他と同様、穏やかでしたがラストが特異な結末になります。

    2、4話は個人的に色々考えながら読め、面白かったのですが、3話が一番印象深く、不思議な世界観でした。

    次巻期待しておりますm(_ _)m

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著者プロフィール

1954年東京都生まれ。東京大学在学中に野田秀樹らと劇団「夢の遊眠社」を設立。企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。99年「天使の漂流」で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。2005年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に『D列車でいこう』『インバウンド』『横浜黄金町パフィー通り』など。『終電の神様』で第9回エキナカ書店大賞受賞。

「2022年 『終電の神様 殺し屋の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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