迷宮パノラマ館

著者 :
  • 実業之日本社
2.75
  • (0)
  • (3)
  • (9)
  • (1)
  • (3)
本棚登録 : 33
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408592916

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2016年4月8日読了。著者が「ひとり雑誌」と自称する、著者の若年期から最近の著作、ミステリ、企画短編などが詰め込まれた本。戦後からの少年少女向け活劇小説やレトロSFに胸をときめかせた文学少年がそのままオトナになった現在の姿が見えるようで面白い。「殺された人間がそのまま生きている」状態への興味、というのが著者の底流にあるのかな・・・?ミステリ作家だからか、著作がミステリやSF中心であり、恋愛ものとかお話にもっとバリエーションがあればよかったのに、と思わんでもない。(著者自身もそう書いているが)

  • 『太平天国の邪神』
    太平天国に心酔し太平天国を故郷として戦うリンドレー。リンドレーの妻マリーの誘拐事件からあらわれた怪物。太平天国最後の日に目撃された怪物。

    『カンバリクの盗賊』
    フビライ・ハーンの統治する都カンバリク。インドの王の使者としてやってきたイブン・バトゥーダ。カンバリクの周辺を荒らしまわる盗賊団。ヨーロッパからの使者の連れて来た500頭の馬が盗まれた。ゲルのかたちをした王宮の秘密。

    『グランギニョールの夜』

    『読心術師』

    『ブロードウェイの聖夜』

    『二つの扉』
    森江春策シリーズ

    旅行中に妻が部屋の模様替えをしたことで争いになった五峰。五峰の妻・百合絵と元の居候・若竹の関係。同じく居候の河戸の推理。寝室の二つ扉とアトリエの密室の関係。

    『飛蝗亭事件』
    森江春策シリーズ

    飛蝗亭で起きた殺人事件。大学時代からのアイドル・星崎百合子と婚約した波川の毒殺事件。4人のライバルちが頼んだピザとカレーライスの謎。

    『カインの屋敷』
    森江春策シリーズ

    肉林文堂の屋敷に転がり込み好き放題の生活をしていた武之助。武之助と文堂の怪しい会話が聞かれた直後に失踪した武之助の謎。インチキ霊媒師として生活していた武之助の部屋から消えた装身具の謎。

    『名探偵の使命』

    『そして誰もいなくなった・・・はずだった』

    『安楽椅子探偵の悲劇』

    『講談・江戸川乱歩一代記』
    江戸川乱歩の邸宅を訪ねた講談師のとの会話。怪人二十面相の誕生。

    『講談・海野十三一代記』
    海野十三の葬儀の席で出席者が語る海野の作品。

    『闇夜と蒸気機関車』

    『限りなき蘇生術』

    『雨の骨董店』

    『蜘蛛の宿』

    『太陽系七つの秘宝』
    ある映像に導かれて宇宙船に乗り込んだ関沢丈彦。宇宙船に導かれた他の地球人と共に太陽系七つの秘宝の探索に出発する。

    『美食はエリートの楽しみ』

    『心霊写真』

    『地球軍大勝利』

    『ラジオドラマ・坪井警部の事件簿』

    『異説・女か虎か』

    『女も虎も』

    『冒険活劇大ロマン』

    『前回までのあらすじ』

    『絶景十津川郷』

    『少年ヒーローは死なない』

著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芦辺拓の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×