韓国で日本のテレビ番組はどう見られているのか

著者 :
  • 人文書院
3.40
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409230510

作品紹介・あらすじ

いま韓流ドラマが国内で日々大量に放送されている。しかしその一方、日本のテレビ番組が輸出され韓国で放送されることはほとんどない。いったいそれはなぜなのか?あまり知られることのない韓国メディアの現状と、歴史問題の影響、番組の盗用や違法動画の横行など、そこに潜む問題をレポートするとともに、ガラパゴス化する日本のテレビ業界を痛烈に批判するスリリングな一書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『韓国で日本のテレビ番組はどう見られているのか』
    著者:大場吾郎(1968-)
    装丁:上野かおる
    装画:奈路道程

    【版元】
    2,400円+税
    出版年月日:2012/04/30
    9784409230510
    4-6 240ページ 在庫あり

    いま韓流ドラマが国内で日々大量に放送されている。しかしその一方、日本のテレビ番組が輸出され韓国で放送されることはほとんどない。いったいそれはなぜなのか? あまり知られることのない韓国メディアの現状と、歴史問題の影響、番組の盗用や違法動画の横行など、そこに潜む問題をレポートするとともに、ガラパゴス化する日本のテレビ業界を痛烈に批判するスリリングな一書。

      
    【目次】
    目次 [001-004]
    まえがき [007-015]

    第一章 韓国のテレビ放送 017
    地上波放送の誕生と停滞/ニューメディア、次々登場/今日の地上波放送/多チャンネルメディアの活性化/テレビ放送市場の規模と特性/放送番組に対する独特な規制/一日のテレビ放送と人気番組

    第二章 日本のテレビ番組に対する規制 039
    反日感情と日本文化排除/日本大衆文化=低質文化/放送される番組と放送されない番組/NHK衛星放送の衝撃/原則規制と実質開放/開放をめぐる一進一退/日本大衆文化、開放始まる/残る疑問とこれからの展望

    第三章 韓国で日本のテレビ番組を放送する局 069
    韓国への番組輸出量/話題を呼んだ日本ドラマ/放送中の日本ドラマ/日本文化専門チャンネル「チャンネルJ」

    第四章 韓国人視聴者から見た日本のテレビ番組 087
    外国製テレビ番組へのニーズ/韓国での日本ドラマ評/若者にとっての日本のテレビ番組/中年にとっての日本のテレビ番組/若者と中年の温度差

    第五章 インターネット違法動画流通の影響 105
    テレビ番組と著作権侵害/韓国の著作権意識/パソコン通信での情報交換/インターネット上の違法動画ファイル/動画共有サイトの隆盛/テレビ局にとっての違法動画/日本側の違法動画対策

    第六章 バラエティ番組――パクリとフォーマット販売 131
    「釜山出張」の意味/パクリが広まった九○年代/終わらないパクリと日本側の抗議/パクリ番組と著作権/なぜ日本の番組を真似るのか/日本のテレビ局のパクリへの所見/韓国人視聴者のパクリへの反応/フォーマット販売とは何か/韓国にフォーマット販売は通用するか

    第七章 アニメ番組――日本色の消去 161
    規制対象外だった日本アニメ/韓国アニメの黎明期/韓国版アニメオタクの登場/日本アニメの人気と国産アニメの優遇日本アニメに対する認識/依然続く日本色の修正

    第八章 日本のテレビ番組の国際競争力と今後の展開 185
    日本のテレビ番組購入をためらう理由/海外市場の重要度/ウィンドウ戦略とは何か/マルチユースを阻害する権利処理/利益が少ない海外販売/オールライツ契約の実現性/日本の番組のコストパフォーマンス/ガラパゴス化が進む日本の番組/韓国市場の重要性/今後の韓国における展開

    あとがき [223-226]
    参考文献 [227-237]

  • 2012年6月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    配架場所、貸出状況はこちら:http://libopac.josai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000058034

    【選書理由・おすすめコメント】
    ・韓国の現状が分かる一冊
    ・先進諸国の中で最も言論統制が厳しいことを知れた
    ・「親日罪」というものが存在するということを知れた
    国際関係・メディアに関心がある人は読んでみると良いだろう。(社会経済システム学科3年)

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

大場吾郎(おおば・ごろう)現在、佛教大学社会学部教授(映像メディア産業論、コンテンツビジネス論)。慶應義塾大学文学部(社会学専攻)卒業後、日本テレビ放送網株式会社入社。2001年退社後、ミシガン州立大学で修士課程、フロリダ大学で博士課程を修了。京都学園大学人間文化学部専任講師、佛教大学社会学部准教授を経て現職。ニューヨーク大学スターン経営大学院客員研究員(2013~14年)、放送サービス高度化推進協会番組審議会委員などを務める。著書に、『グローバル・テレビネットワークとアジア市場』(文眞堂、2008年)、『アメリカ巨大メディアの戦略』(ミネルヴァ書房、2009年)、『韓国で日本のテレビ番組はどう見られているのか』(人文書院、2012年)、『図説日本のメディア』(共著、NHK出版、2012年)、『コンテンツビジネスの戦略論』(共著、中央経済社、2017年)などがある。

「2017年 『テレビ番組海外展開60年史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大場吾郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×