世界の三猿: その源流をたずねて

著者 :
  • 人文書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409540756

作品紹介・あらすじ

小社はかつて著者の『庚申信仰――庶民信仰の実像』を世に問うた。大陸渡来の道教とわが国固有の神仏世界、なかんずく比叡天台と混淆した庚申信仰、猿と深く結びついたこの奇妙な習俗に着目した視点は新鮮で、関心の向きには大いに話題提供の意義があった。それからちょうど20年、猿田彦や道祖神、青面金剛ほかの猿にかかわる信仰、とくに三猿の習俗を著者は追いつづけ、その果てしない夢はいつしか海を越えてゆく。 インドやネパール、時にはインカの遺跡に思いを馳せながら、イスタンブールからアフリカまで足を延ばすその出自探求の熱心さ。さて、三猿崇拝、三猿習俗の源はいずれの地に落ち着くのか、それは読んでのお楽しみ!

感想・レビュー・書評

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  • 日光東照宮の三猿について、「見ざる聞かざる言わざる」以外の解説があると聞いた。資料があれば読みたい。 | レファレンス協同データベース(2016年05月10日)
    https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000200417

    「申」vol.3 三猿があらわす人の叡智|コラム|株式会社 井筒授与品店
    https://juyohinten.izutsu.co.jp/column/46/

    世界の三猿 - 株式会社 人文書院
    http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b66922.html

  • 今年はサル年。サルといえば、日光の三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)が有名ですが、どうやら世界にも三猿がいるようです。そうなると、起源はどこなのか?という話になるのですが、どうやら日本らしいとのこと。各国地域ごとの謂われなどを取り入れているからか、四猿なんていうのもいる。縁起物といわれるサルについて学び、福を呼び込みたいものです。

  • 前々から世界のあちこちで見かけるなぁと不思議に思っていたので読んでみた。
    日本の比叡天台と庚申、北辰信仰、塞神・降魔としての猿あたりの話はふむふむと読んでいたけど、世界各地の三猿については学者による本格的な研究がされていないのか、さほど深くは追求されておらず、紹介程度でちょい残念。
    ともあれ、インド三猿起源はどうやら違うらしく、著者はエジプト起源説を推していた。最後の審判の記録係であり、ヒヒの姿もとるトト神に目をつけたところまでは面白かったけど、やはり三猿の決定的な現物が出土しないことには説得力がないかな。

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著者プロフィール

飯田道夫/京都市山科区在住

「2015年 『歴史の眠る里 わが山科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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