子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣

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  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413232708

作品紹介・あらすじ

宿題・勉強をしない、ゲーム・スマホをやめない、片付けない、言うことを聞かない、約束を守らない……「イライラする」「つい口を出したくなる」ときこそが大きなチャンス! “先生たちの先生”の異名をとる子ども教育のプロが、子どものやる気を育て、個性・才能を伸ばす「待ち上手」な親になるための習慣を5つのステップで紹介する。これで子育てに子どものやる気を育て、個性・才能を伸ばす「待ち上手」な親になるための習慣を5つのステップで紹介する。これで子育てにイライラする毎日から卒業できる!できる!

感想・レビュー・書評

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  • ここ最近また子ども相手に覇気ならぬ怒気を発してしまい、陰でメソメソしているダメパパには良いカンフル剤となった。
    アドラー心理学やコーチング理論を軸にうまくまとめられていて読みやすい。お母さん目線だけど、育児参加するお父さんでも頷ける場面が多いはず。

    休職期間に心理を勉強して、社会生活で泳いでいける体力を少しは身につけた。ただそれを子どもにも当てはめるという発想は、ありそうで実はなかったと気付かされる。

    マジックワード「まいっか」「どうしたの?」「もうちょっと教えて?」など、iメッセージとか返報性の原理だとか言われるよりもイメージが湧く。難しいことを難しく説明しないところが親切。

    終章、タイトルにもある「とにかく待つ」については、パパママだって完璧じゃないよね、子どもの中に答えがあるんだよ、とそれを分かってはいても時間に追われる大人にとって実践できないのが悩みの種。

    土台は「縦の関係ではなく、横の関係」にある。大人を信じるのと同じように子どもを信じるということ。それは対等関係でないと生まれない。人生経験や財力、体力の面でどうしても支配関係になりがちな親子こそ、実は一番ケアしなければいけないのね!

    子どもは懸命に今を生きている動物。先回りしないことが無償の愛。いい大人だって先のことを考えると不安やうつになることがある。子どもと一緒に「いま、ここ」を楽しもう。

    なんだかジ〜〜ンときてしまった。
    伸びるかどうかなんて後回し。これぞ待つ極意。


    ──人間関係は鏡です。鏡は笑いますか。あなたが笑うから、鏡も笑うのです。

    この本も、横の目線から優しく諭してくれるところに大きな好感が持てるんだと思う。

    • はるパパ@ファミコンしようぜさん
      キキさんこんばんは。
      とても簡単な言葉なのに、じんわりした愛情ある響きがあって、私もハッとなりました。使ってみよう、使ってみよえと思いつつ先...
      キキさんこんばんは。
      とても簡単な言葉なのに、じんわりした愛情ある響きがあって、私もハッとなりました。使ってみよう、使ってみよえと思いつつ先回りしてしまう。
      それってアレでしょ、とか気づくと言ってしまってクヨクヨ。使うコツをちょっと教えて欲しいです!
      2024/03/10
    • キキさん
      はるパパさん
      気力と体力がある時でないと、「もうちょっと教えて」は使えないですよね。
      子どもが前のめりで話しそうなことに使ってます。
      ...
      はるパパさん
      気力と体力がある時でないと、「もうちょっと教えて」は使えないですよね。
      子どもが前のめりで話しそうなことに使ってます。
      息子はポケモンが好きなのですが、「デッキって何?」とか。(^^;
      あまり役に立たなさそうで、すみません。
      私も質問力を磨いていこうと思います=3
      2024/03/11
    • はるパパ@ファミコンしようぜさん
      キキさんの、質問力、とかおしゃれな使い方がいつも素敵だなと思って感想読んでます。私が同じことをやるとなぜか「知ってるぜ」みたいな圧が出ちゃう...
      キキさんの、質問力、とかおしゃれな使い方がいつも素敵だなと思って感想読んでます。私が同じことをやるとなぜか「知ってるぜ」みたいな圧が出ちゃうんですよね…。困った承認欲求だこと。
      我が家でもポケモン大盛況で、それに追いつこうとポケモンGOやってるのに何を捕まえてもマウント取られます。その代わりポケカではマウントしてパウンドするくらい勝ちまくりましたが(笑)
      時間の制約を離れて子どもの目線に立つと楽しいですね。
      2024/03/11
  • 最近、私、我が子に対してうるさ過ぎという自覚がある。親としてちゃんと育てなきゃいけないんじゃないだろうか?と思っているから故なのだが、ま、うまくいかないのは当たり前だ。

    もう少し自分を整えて、ただ見るだけにしてみて、まずは一歩ずつ。

    子供はすぐ変われない事を理解して、私もすぐ変われない事を認めて、ぼちぼちやっていこう。

    私の意識を変えないと好転しないな、これは…

    • ponponpoonさん
      しなこさんの感想読んで、
      私も読んでみたくなりました。
      ま、ほ、う、
      待つ、褒める、上手く気持ちを切り替える
      ま、ほ、う、って心で思っている...
      しなこさんの感想読んで、
      私も読んでみたくなりました。
      ま、ほ、う、
      待つ、褒める、上手く気持ちを切り替える
      ま、ほ、う、って心で思っている私より笑
      2023/10/26
    • しなこさん
      ponponpoonさんへ
      コメントありがとうございました(^^)嬉しいです。

      成績が振るわぬ我が子…
      趣味の読書を控えて、子供と勉強する...
      ponponpoonさんへ
      コメントありがとうございました(^^)嬉しいです。

      成績が振るわぬ我が子…
      趣味の読書を控えて、子供と勉強する時間を確保!
      ちゃんと向き合おうと思ったら、ただのうるさいおばさんになってしまいました。…失敗

      ま、ほ、う、 の心掛け…ステキですね(^^)
      とにかく待てない!!からいけませんね…
      その言葉を私も心掛け、まずは自分の余裕を取り戻す!
      読んでみてください。
      2023/10/26
  • 教育書評
    読書レベル 初級
    ボリューム 204頁
    読みやすさ ★★★★★★!
    知識・教養 ★★★★★
    理解度   ★★★★
    実現度   ★★★★★★!
    影響度   ★★★★★
    一言感想:
    子育てマインドを学びたい方、叱らない子育てに興味がある方、子育てに自己肯定感が大切だと感じている方にオススメの良書です!

    マイベストの子育て本ランキングで「ベスト3」に入る超優良書でした!

    例えば、
    ・ゲームばかりしている子
    ・服を脱ぎっぱなしにする子
    ・片付けができない子
    ・嘘をつく子
    ・勉強や宿題をしない子
    など、身近な「あるある」ネタに共感してしまいグッと引き込まれてしまいました。

    とにかく読み手(親)に優しいです。この優しさは、本書の参考文献からアドラー心理学がベースにあるように感じました。夫婦で実践した方がより効果ありそうです。

    子どもの自己肯定感を高める育て方として、「待ち上手」をテーマとして親ができる事を丁寧に順序立てて分かりやすく書いてあるので、とても理解しやすいです。

    基本は「待ち」ですが、この「待ちの時間」に親が何をすべきかが、本書の中で最も勉強になりました。

  • 自分が割とせっかちであるという自認があります。
    育児を通して、自然と忍耐強くなっているものの、やはりせっかちなのでこちらの問いかけにはすぐに返事がほしい、身支度もさっと済ませてほしい、なにが食べたいか早く決めてよという有り様で、少し経って「果たして自分はなぜあんなに急いでいたのか」と反省することもしばしば。
    そんな時にこの本の存在を知り、読むことにしました。

    先に挙げたような一時的な事象に対する「待つ」だけではなく、長い目で子どもの成長を「待つ」ための親としての心構えと具体的な声かけの例が載っています。

    今の私に最も響いたのは「ただ見る」という教え。難しいことですが、本書では繰り返し書かれており本当に大切なんだということを思い知らされます。
    「何か言いたくなったら『待つ』。子育てはこれの繰り返しです。」
    「心配いりません。信じて待ってください。うまくいかないとしたら、親であるあなたが、子どもを信じきれていないのです」
    「直してほしいところがあったときは、何も言わずに待つ」
    「『待つ』ということは、『何も話さないで見守る』ということです」

    この「待つ」というのは、成田さんの本にある「必死の思いで子どもを信じる」「親はいつでも子どもの一枚上手で」という箇所に通じるものがあるなと感じました。
    一枚上手でありつつも、上下関係ではなく子どもを信じて横の関係を築くーいやはや、ハードル高過ぎではありますが、小さなことから習慣化していけばせっかちな私も少しは変われそうです。その結果、子どもの成長にも何かが反映されればもうけものかなと、希望の灯りが点りました。

    最後に、1番印象に残った部分を以下に抜粋。
    「親の想定内の範囲で起きたことの責任は親がとるという気持ちで、我が子と接していく。親の常識の範囲で子どもを育てようとすると、それ以上の人間には育ちません。『失敗してもいい』『自分の思う通りにやってごらん』と子どもを信じて見守る。その積み重ねが、常識に縛られない、豊かな発想を生み出せる子に育っていくことに繋がります」

    ★4つである理由は2つ。
    ・「あなたはあなたのままで素晴らしい」「今日も健康でいてくれてありがとう」的なことが繰り返し書かれていると、ややへそ曲がりな私は鼻白んでしまったため
    ・大人世代の常識を超える子どもを受け入れる社会が、今の日本にはないのですよという思いが消せなかったため

  • 小学生以上のお子さんをお持ちの親向け。
    『宿題をしない。ゲームをやめない。片付けない。子供が言うことを聞かないとき、あなたはどうしますか?』
    注意しても聞いてくれないんですよ!だから腹が立って怒っちゃうんですよ!子供も逆ギレするし、もうどうしたらいいんですか?と思って手に取った本。
    「待つ」「観察する」そして「赦す」。難しいけどこれにつきるようですね。
    10回に1回できたらOKよ、と自分も「赦す」(笑)
    ステップ1の「自分を整える」は本当に大切。私は子供が小さい時、仕事が忙しくて本当に追い詰められてて何もかも辛かったです。本に書かれてることは当時もわかっていて家事なんて手抜きばかりでしたが、それでも仕事を辞めることでしか解決できませんでした。この解決は自分一人では無理なんでしょうね。

  • 今まで読んだ子育て本の中で、
    3本の指に入るなー。
    ってくらい、グッときました。

    なんといっても、わかりやすさが魅力。
    待ち上手な親になるステップとして
    ・自分を整える
    ・ただ見る
    ・我が子から学ぶ
    ・伝える
    ・寄り添う
    の5段階があり、
    さらにそれぞれの項目で、ポイントが3つ。
    例を挙げながら、さらにポイントを深堀り。
    各章ごと、要点をまとめたページあり。
    いやん素敵。

    で、本の後半部分にある、
    『親の常識の範囲で子供を育てようとすると、それ以上の人間に育たない』
    という文章にシビれました。
    そうですね。そうですよね。
    うんうん頷きながら読み終えました。

  • いつ買ったかわからないくらい少し読んでから熟成させていた本。

    とても良かった。
    "待つ"ことの大切さを説いた子育て本を本当にたくさん読んできたけど、この本は解像度が高く、久々にまた意識が整った気がする。
    似た内容の本でも、定期的に読むことで''今"の子育てを振り返ることが出来るのかなと思う。

    これから先のことを色々考えることがある。どうすることが子どもにとって、家族にとって、私自身にとって最良なのかと迷うことがある。

    でも、結局はなるようになるのかなって。全てのことは子どもたち自身が教えてくれるのかなって。
    後ろからただ見守ってついていけば、見えてくるものがあるのかなって思う。

  • あなたはあなたのままでいい、そう子どもを信じて寄り添うことが大事だとよくわかった
    まずは自分を整える大事さは日々の暮らしでもよく感じる 特に仕事で疲れたり寝不足だったりすると子どもにも不要な怒りをぶつけてしまったりするので、しっかり休みを取って子と今を大事に過ごしていきたいと感じた

  • アドラー心理学がベースにあるなとわかったので受け入れやすかった。子どもとよこの関係を築いていきたい。しかし今の私にはできていないことが多いので、「自分を整える」ことから始めてみたいと思う。

  • 自分を整える
    自分の人生も大事に
    まいっか
    あきらめること
    朝一人時間
    一日一善
    やらない権利を認める
    ただみる

    どうしたの?
    日々の当たり前にありがとう
    日々の変化

    横の変化
    夢中になってることを教えてもらう
    好きを大事に
    余計な一言を言わない
    あなたはあなたのままで素晴らしい
    赦す
    与える
    完璧を求めない

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著者プロフィール

東京都公立小学校指導教諭。大学院にて臨床心理学科を修了。道徳教育や人を動かす心理を専門とする。学級担任をするかたわら、「先生の先生」として全国各地で講演を行っている。最近では、教育関係者だけでなく、企業や保護者向けにも講演している。担任した児童は500人以上、講師として直接指導した教育関係者は2000人以上にのぼる。
元女子ラクロス日本代表監督の顔も持ち、2013年、U-21日本代表監督としてアジア大会優勝、2019年、U-19日本代表監督として日本ラクロス史上トップタイの世界大会5位入賞を果たす。著書に『叱らない技術』『withコロナ時代の授業のあり方』(ともに明治図書出版)、『オンライン学級あそび』(学陽書房)など多数。

「2022年 『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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