手のひらにのる骨董

著者 :
  • 世界文化社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418132003

感想・レビュー・書評

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  • 京都で骨董商を営んでいる著者が、自身のコレクションである小さな骨董(豆皿、ポチ袋、帯留め)を豊富な写真でカタログのように紹介した一冊だ。

    巻末に、紹介されているアイテムの簡単な詳細は記載されているのだけれど、読んだり、その詳細と引き比べたりするというよりは、ぱらぱらとめくって、これいいな、とか、こんな意匠を昔の人は考えたのか、などと楽しむのにちょうどいい一冊だった。

  •  京都で骨董用品のてっさい堂。小さきものとして、まめ皿、帯留、ぽち袋の3つのコレクションを本にした。大量のストック、並の収集家ではないくらいある。
     豆皿は、使い方次第だという筆者の例示のとおり、料理を小さくして、数多くの料理を出すととてもオシャレだ。また、アートとしても、その唐草や動物や幾何学の模様を見れば明らかで、飾りとしても綺麗だ。珈琲や紅茶のそばで、そっと出す角砂糖置きとして豆皿を使うとか、なかなかの感性。女性ならではの繊細な扱いかただなと思う。かわいくて、集めてしまう。コレクターの心を虜にしてしまったのだろう。
     ぽち袋は恥じらいの文化であり、チップとは違う。ぽちは、小さいとかわずかという意味で、西の花柳界での祝儀や心付けに使われたそうだ。花札柄から、おばけまで、本当にいろんな種類がある。このぽち袋が素敵だと、センスがあるなと思ったりする。気配りの一つであることに変わりないだけに、自分らしいぽち袋を見つけたいものだなと。

  • 豆皿や帯どめ、ぽち袋、日本には小さくてかわいらしいものが昔からたくさんあったのですね。眺めているだけで、なごみます。

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