王さまのお菓子

著者 :
  • 世界文化社
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本棚登録 : 743
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418218226

作品紹介・あらすじ

ガレット・デ・ロワ
「王さまのお菓子」―それは、しあわせのお菓子。
大切な誰かを想う、めぐりゆく優しさを描いた物語。

・フランスの新年を祝うお菓子、「ガレット・デ・ロワ」を題材にした絵本。
・陶器でできた小さなお人形が主人公。大切な誰かを想う、
 めぐりゆく優しさを描いた物語。
・石井睦美さんの抒情豊かな文章と、くらはしれいさんの
 異国情緒溢れる絵が紡ぐ珠玉の一冊。贈り物にもおすすめです。
・絵本の帯が王冠に! 王さまや女王さまになって、
 遊ぶことができます。どうぞ楽しみください。
・協力/藤森二郎(ビゴの店)、大森由紀子(フランス菓子・料理研究家)
・4、5歳から大人まで

だれかのよろこぶ顔が見られることも、そのひとのしあわせを願うことも、しあわせなこと-石井睦美

ミリーは、とうきでできた おにんぎょうです。
豆つぶほどの大きさで、フェーヴとよばれています。
「さあ、いっておいで。きみは だれを しあわせにするんだろうねえ」
パティシエのブランさんに そういわれたミリーは、
アーモンドクリームがたっぷりつまった パイのなかへ―。
フランスの伝統菓子、「ガレット・デ・ロワ」を題材にした作品。
大切な誰かを想う、めぐりゆく幸福の物語。
子どもから大人まで楽しめる、贈り物にもぴったりの一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく絵が秀逸。
    描かれるガレット・デ・ロワの美しい曲線と、香ばしい香りが漂ってきそうなこんがりしたパイの色にうっとりしてしまう。

    私が買ったことのあるガレット・デ・ロワはクリスマスの時期(あちらではクリスマス=新年なのだろう)に売られていた物で、フェーブは小さなタイルのような形の陶器だった。

    この絵本のフェーブは可愛らしい人形の形。
    彼女が主人公の女の子のことを思う様子が可愛らしく、寒い時期に心を温かくしてくれる物語だと思う。 2022.6

  • 絵が可愛くてお洒落でほっこりするお話だけど
    日本にはない風習だからか
    専門用語が出てくるからか
    小さい子にはちょっと分かりづらいみたい☆

  • 陶器でできたお人形が主人公。幸福な巡り合わせが、優しい気持ちを誘うお話。贈り物としてブックサンタにぴったりだと思った。

  • 王さまのお菓子(ガレット・デ・ロワ)のお話。

    ガレット・デ・ロワはフランスのパイで、フェーヴ(そら豆)と呼ばれる小さな人形が埋め込んであります。フェーヴが入ったピースを選んだ人は王冠をかぶり王さま(女王さま)となります。またフェーヴの持ち主には幸せになるそうです。

    このお話は、アーモンドクリームたっぷりのガレット・デ・ロワに仕込まれた、フェーヴのミリーが主人公。

    お母さんが風邪をこじらせてアデルさんのうちに預けられているベルは元気がありません。
    アデルさんに買われていったパイに入っているミリーは、「ベルに当たりますように」と願いますが…

    とってもおいしそうなアーモンドクリームのパイ。
    おしゃれなフランスの文化。
    かわいらしい絵。
    そう都合よくベルに当たらないところが、帰って素敵なお話の展開で、きゅんとしちゃいますよ。

  • ミリーは小指のさきくらいの陶器でできたお人形です。
    ただのちっちゃなお人形とは違って。

    パティシエのブランさんの手で、アーモンドクリームがたっぷりつまった、パイの中に入れられたミリー。
    「王様のお菓子」という名前のパイは、アデルさんのお家へ運ばれて、アデルさんの2人の男の子たちの会話に耳をすませると。
    こちらまで、ミリーと一緒にドキドキしてしまう。
    誰がミリーを見つけるのかな。
    ミリーは誰を幸せにするのかな。

    作者の石井さんはお節の後のデザートにガレット・デ・ロアをいただくそう。
    クリスティのお話を思い出しつつ、ウチでもやってみたいー!

  • フランスで1月、年の初めに食べるガレット・デ・ロワの風習、素敵。この絵本の後書きで初めて知りました。年上の男の子がフェーブと王冠をベルにあげる優しさ。温かい気持ちになります。

  • 外国の絵本のような装丁とイラスト、題材だが、日本の著者による絵本。

    王さまのお菓子、というと馴染みがないが、ガレット・デ・ロワというと聞いたことがあるかもしれない。
    パイの中に小さな置物が入っていて、それが当たった人が王様となり、一年の幸せが約束される、という幸せなお菓子のことだ。
    フランスのお菓子なので、西洋菓子店にはあることも多いかも。
    子供たちには美しい絵と美味しそうな物語、異文化の楽しみを、大人はあとがきまで読んでさらに文化への理解を深められる。

    ちょっとパイが食べたくなってきてしまったなぁ…
    小学校低学年から中学年向けだが、もちろんそれ以上にも。

  • ステキな心あたたまる絵本♪
    しあわせなお菓子をめぐる兄弟の会話にもほっこりする。
    幸せが訪れますように。

  • 暖かみのある絵で好きだな、と思ったら
    「レミーさんのひきだし」の方。
    あの絵本もすごく素敵なお話とイラストだった。

  • 石井睦美さん大ファンです。
    くらはしれいさんのイラストも大好きです!

    ガレット・デ・ロワの「当たり」であるフェーブ。
    フェーブのお人形ミリーの視点でお話がすすみます。

    だれかの幸せを願う、すてきな物語です。
    1月に読み聞かせしたい本が増えた!

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著者プロフィール

作家、翻訳家。子どものための読み物に「すみれちゃん」シリーズ(偕成社)、創作絵本に『100年たったら』(アリス館)、翻訳絵本に『せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子』『おばけのキルト』(小社)など。

「2022年 『色とりどりの ぼくの つめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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