大聖堂ものがたり:聖なる建築物をつくった人々 (知の再発見双書 136)

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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422211961

作品紹介・あらすじ

「建築家が下劣な人間であれば、崇高な建築物は決してできないであろう」…深い教養を持つ知識人であり、科学者であり、名工でもあった建築家は、建設現場の経験から専門的能力を育んだだけの単なる大工とは、たしかに異なる存在であった。

感想・レビュー・書評

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  • 大聖堂のカタログ的な本と一線を画す。中世からの聖堂建築の歴史的な事を、石造り建築が始まった、新たな世界、建築家の出現による様々なデザイン、表現手段、建設現場、と4章から成っている。巻末にパリのノートルダム大聖堂の修復が載っているが、火事に遭った今となっては悲しくなる。

  • 建築

  • 「建築家が下劣な人間であれば、崇高な建築物は決してできないであろう」……深い教養を持つ知識人であり、科学者であり、名工でもあった建築家は、建設現場の経験から専門的能力を育んだだけの単なる大工とは、たしかに異なる存在であった。

  • いかにもふわふわしたタイトルにだまされそうだが、類書とは一線を画す。

    監修者序文にもあるとおり、これは日本ではまだ知られていない物質文明とか建築考古学を具体化した書物。単なる「昔の不思議な建物カタログ」ではない。

    西欧世界は11世紀から一大変化期を迎えた。その根底にあったのは技術革新であり、さらにこの技術がもっとも反映されたのは建築だった― 著者はまず、このように喝破する。

    いわく「石と木の弁証法」。城、橋、修道院、都市…に生じた木造建築から石造建築への転換は、空間と建築の規模の拡大、建築主の多様化と作業の専門分化を引き起こした。大聖堂はその上にある。

    建築主と施工主の両者の関係が、現代にまでつながる建築家を生み出した。モノを通して社会をみる手法は、このような結語を見ても分かる。

  • 大聖堂を建築した人たちの情熱はすごい。

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