黄金比:自然と芸術にひそむもっとも不思議な数の話 (アルケミスト双書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (65ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422214757

感想・レビュー・書評

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  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1376175

  • 最も美しい比率として古代から知られていた黄金比。「5:8」というバランスの比率は,たった1本の線分から意識の深淵までいたるところに存在し,人々の心をとらえてきた。黄金比にまつわる神秘の物語が美しいイラストとともに詰めこまれたこの小さな本の世界へ,さあ,飛び込もう。

  • 私の理解力ではダメでした(苦笑)。

  • 黄金比とは、線分が与えられたときに、これを分割して、「長い方に対する全体の比が、短い方に対する長い方の比と等しくなる」ような比を指す。
    式にすれば:
    a:b=(a+b):a
    になるような比である。a/bを黄金数Φ(ファイ)と呼び(τ(タウ)を用いることもある)、数値としては、(1+√5)/2≒1.618となる。Φはパルテノン神殿に黄金比を用いたギリシャの彫刻家フィディアスの頭文字である。

    正方形から出発して、Φを製図する方法がある。
    正方形の底辺の中点を中心として、右上の角から円弧を描く。底辺を伸ばした先と円弧の交わるところを長方形の角とする。こうして出来た長方形は黄金長方形と呼ばれ、この長方形から正方形を除くと、残った長方形も黄金長方形となる。さらにこの小さな長方形から正方形を除いても黄金長方形となる。

    Φはおもしろい性質を持つ数であり、また黄金比は人が美しいと感じる比率であるとされることから、古来、この数は神秘の数とされてきた。
    本書では、黄金比にまつわるトピックを、見開き2ページずつ用いて、解説と図式にまとめている。がっつり数学の話というよりも、黄金比と歴史の関わり、自然界に見られる黄金比な、和声と黄金比など、広く様々な話題を拾っている。
    著者の経歴が哲学者・比較宗教学者と知り、なるほどと思った。

    フィボナッチ数列(0、1、1、2、3、5、8、13、21・・・(前の2つの数を加えると次の数になる数列))や、リュカ数列(2、1、3、4、7、11、18・・・(はじめを2とし、次の数を1とし、その後は前の2つの数を加えると次の数になる数列))と黄金比の関わりや、五芒星と黄金螺旋の話など、興味深い話も多い。
    人体や生物、絵画の中の黄金比もなかなかおもしろい。
    天空に当てはめたり、呪術的な意味を持たせたり、となると、ちょっとついていけない感はあるが、それも含めて、この不思議な数が、古くから多くの人々を魅了してきた証ということができるだろう。

    やはり神秘の数というべきなのかもしれない。

  • p6
    大きいほうの黄金比は1.6180339、小さいほうの黄金比は、0.6180339となる。
    p16
    整数はその構成要素として黄金比の累乗を隠し持っているのだ。
    p22
    自然は単純さと節約のために、加法的かつ乗法的かつ減法的かつ除法的であるような増大と縮小のプロセスを求めているように見える。この要求を「完全に」満たすものは黄金比の累乗だけであり、現実世界ではそれがフィボナッチ数やリュカ数によって近似されるのだ。
    p50
    律動的な形とすばらしい黄金の基準で、私たちの世界と私たちの関係を美しくしてゆくこと。これが人間の義務である。そしてつねにそれを目指してきたように、美しくも平和のうちに共生できる、素晴らしい状態へとこの世界を変換することなのだ。
    p60
    はたしてアリストテレスは、過多と過少の両極端のあいだにある黄金比とい概念を提唱した。たとえば勇気は、無謀や臆病という両極端より望ましい。

  • 請求記号 414/O 59

  • わかったようなわからなかったような…。このシリーズのいいところは噛み砕きすぎないところだなって思いました。とても平易な表現で読みやすいです。持ってる知識が足りなすぎると難しいだけ…多分。

    414

  • ちょっと謎めいた雰囲気が漂う装丁が、ちょっと魔法の世界でも覗くような気分にさせる。黄金比は、フィボナッチ数列を通じて自然界のいろいろなところで見られるものである。ひまわりの種やパイナップルのらせん構造は、一見ランダムに見えるものも、よく見るとまるで計算されたかのように美しい秩序で整列しているのが分かる。

    しかし、読み進むにつれて多面体の話や数式など、文系の自分としては数学の知識がないと辛くなってしまった。

    デザインの世界には応用できる考え方であり、知っておいて損はない概念ではある。

  • ちょっと謎めいた雰囲気が漂う装丁が、ちょっと魔法の世界でも覗くような気分にさせる。黄金比は、フィボナッチ数列を通じて自然界のいろいろなところで見られるものである。ひまわりの種やパイナップルのらせん構造は、一見ランダムに見えるものも、よく見るとまるで計算されたかのように美しい秩序で整列しているのが分かる。

    しかし、読み進むにつれて多面体の話や数式など、文系の自分としては数学の知識がないと辛くなってしまった。

    デザインの世界には応用できる考え方であり、知っておいて損はない概念ではある。

  • 不思議の世界の入り口...
    自然は神秘で美しい....
    なんだっけ...√2が出てくる数学の小説...
    そして難しい...ギリシャとかローマの芸術のことも知りたくなる。
    手元に置いておきたい本...

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