思いやる心は傷つきやすい: パンデミックの中の感情労働

著者 :
  • 創元社
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本棚登録 : 96
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422320854

作品紹介・あらすじ

新型コロナウイルスが蔓延する状況下で、医療現場で働く看護師をはじめとして様々な対人援助に携わる人々は、どのような体験をしているのか。長引く自粛生活の中で将来が見通せない不安が社会に様々な分断をひき起こしているなかで、この危機を生き延び、よりよく生きていくためにはどうすればよいか。
本書では、精神科看護とメンタルヘルスの専門家で、長年看護教育に携わってきた著者が、コロナ禍の医療現場を取り巻く状況を概観し、「感情労働」の観点を取り入れながら、看護師という職業の実態や、トラウマの意味とその影響、しなやかに回復していく力「レジリエンス」まで、平易な言葉で語り伝える。医療の現場で働く人々はもちろん、すべての人にとって、これからの時代を生き抜くヒントが得られる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 「思いやる心は傷つきやすい」 武井麻子著 創元社(2021年12月展示) | 三省堂書店神保町本店特設サイト
    http://jinbocho.books-sanseido.co.jp/items/6938

    商品詳細 - 思いやる心は傷つきやすい - 創元社
    https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4324

  • トラウマについて、かなり詳しくなれた感じがしました。回復とケアをする人にもリカバリーを!というところが非常に興味深かったです。

  • 『思いやる心は傷つきやすい』武井麻子さん

    お借りした本。読むのに時間がかかってしまった。
    コロナで世界を含めた医療職の人が傷ついていることや、また東日本大震災の時のPTSDのことなど、トラウマで傷ついた心の現実が記されていた。

    共感性疲労や、仕事を終えたあとその日起こったことなど話す時間があるから、切り替えて帰宅できるなど、確かにそうだなと思った。

    〈本文より〉
    適応障害について、
    本人は適応できないことが問題と思っていることが多いのですが、実は問題はそうではなく、適応できないことで不安になり悩んでしまうことことであり、そんな自分が受け入れられないことなのです。

    〈あとがきより〉
    回復していく力に必要なのは、健康な自己中心性(
    自分の意思や感情、動機などをしっかりも自分で掴んでいること)です。

  • 最後に書かれている、最近、IT企業などでの習慣「フィーカ」が気になった。

  • ▼東京大学附属図書館の所蔵状況(UTokyo OPAC)https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003593240

  • 2023年9-10月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00604626

  • コロナ禍でのメンタルヘルス、トラウマなど様々な示唆を与えてくれる良著!

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055639

  • 498.1

  • 2月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003593240

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著者プロフィール

武井麻子(たけい・あさこ)

1976年東京大学医学系研究科修士課程2年のときから12年間、治療共同体をめざす千葉の民間精神科病院である海上寮療養所に看護師およびソーシャルワーカーとして勤務。その間、英国ケンブリッジのフルボーン病院にて半年間研修。1988年千葉県立衛生短期大学を経て、1990年日本赤十字看護大学に。以来、25年にわたり看護教育に携わる。その後はOffice-Asakoを立ち上げ、援助職向けに個人とグループのコンサルテーションを行うかたわら、東京都立大学特任教授を兼任した。日本赤十字看護大学名誉教授。主な著書に『レトリートとしての精神病院』(編著・ゆみる出版)、『精神看護学ノート』『感情と看護』『「グループ」という方法』(いずれも医学書院)、『グループと精神科看護』(金剛出版)など。

「2021年 『思いやる心は傷つきやすい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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