- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422900315
作品紹介・あらすじ
『グレート・ギャツビー』をまるごと味わうガイドブック。「もっともアメリカらしい小説」の12の謎を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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ピンと来たり来なかったり、それは私の好みの問題も絡むので、人の読み方から自分の読み方も見えて来るのが面白い。
ギャツビーの多面性をニックが無視しているというのがとても面白かったし頷ける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
究極のオタク本。見方によっては本編の『グレート・ギャツビー』より面白いかも。よくもまあここまで細かく読み込んだなと関心する。昔の小説というのは研究者もたくさんいて、いろいろと粗探しするだろうし、その蓄積の結果多様な解釈が生まれるんだろう。本書はもう笑えるぐらい著者の妄想入りまくり。それだけこの作品を愛しているんだろうけど。
自分はニックは語り手としての狂言師みたいな役割だと思っていたので、殆ど関心がなかったのだが、ここまで人物分析がなされていたとは(基本的に皮肉屋の神経症扱いで物事を正確に把握できない人物らしい)。神視点ではなく、登場人物に主人公を語らせるってのはストーリーの矛盾が語り手の認識の甘さで許されてしまうというのは新たな発見。で、ツッコミ所満載の本編を語り手ニックの想像・錯誤という好意的解釈により謎解き風に解説。ホントにフィッツジェラルドはここまで計算してたのか?と逆にツッコミたくなるが。 -
これを読んで、グレート・ギャツビーの作品の偉大さを再確認できた。
様々にそして膨大な伏線が張られていることに気づいて、グレート・ギャツビーの面白さが2倍にも3倍にもなる。
ギャツビー好きなら読んで損はない。 -
読み助2009年8月26日(水)を参照のこと。
http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2009/08/