ヨーロッパのドボクを見に行こう

著者 :
  • 自由国民社
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本棚登録 : 128
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426119034

作品紹介・あらすじ

ダム、橋、建築、港湾施設、産業遺産、運河エレベーターから変態ホテルまで…日本では有り得ないデザイン&スーパースケール。面白さが増幅するポイント解説+ドボク旅行のテクニック+モデルコースつき。

感想・レビュー・書評

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  • ダム、トンネル、橋。
    地勢と共存するためのダイナミックなアイディアや建造物を自分で観ましょう〜というガイドブック仕立ての紹介本。
    写真+説明よりも、旅の目的地にという構成が楽しい。
    オランダの干拓地、観たいなぁ ..........

  • 2022.1.31読了。
    とにかくスケールがデカい!笑

  • ヨーロッパの土木構造物ってテンション高いですね。いや、八馬さんのテンションが高いのか。こういうテンションの大会構造物を見に行きたいですね。とはいえ、自動車が運転できない私は、行くことができるんだろうか?というものも多くて。まずは現地の情報を調べよう、からですね。

  • ヨーロッパのインフラツーリズムのガイド本。ダム、橋、製鉄所などのほか、低地が広がるオランダで高潮から街を守っている防潮事業だとか、露天掘りの炭鉱だとか、日本にいては馴染みのないものも紹介されている。

    本の後半は、テーマごとに6つのモデルコースが紹介されている。レンタカーを借りて異国の地で自由に車を走らせることが前提条件という、なかなか海外旅行としてはハードル高めの設定だけど、この通りに回るのではなく、ノーマルな観光ツアーに1〜2箇所組み込むぐらいならできなくはないかも。

    スイスの美しく巨大なアーチダム「ツァーヴライラダム」や、ドイツの製鉄所の跡地を利用したテーマパーク「ランドシャフトパーク」、はいつかぜひ見に行きたい。千葉市民としては、懸垂式モノレールの大先輩「ヴっパータール空中鉄道」(ドイツ)にも挨拶をせねばならないだろう。

  • 子ども用にと思って借りた本。ダイナミックな写真群にグッとくる。そっち系の旅行ガイドとしても良い感じ。

  • 本書での「ドボク」の定義は、”土木構造物のみならず産業施設や建築物も含めた社会基盤として捉えられる対象物全般”とのこと。
    つまり対象とする範囲が非常に広い。欧州(と言ってもフランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイスの5ヶ国)それぞれお国柄が現れるというインフラを紹介する本。
    こういったインフラ物そのものを観光対象とする視点の方は珍しく、それだけにおもしろい。

    特に興味を持ったのは、以下の3つ。
    *ギュスターヴ・フローベール橋(ルーアンの巨大可動橋)
    *バケットホイールエクスカベーター(ドイツの世界最大級の自走式重機)
    *ロンキエール・インクライン(ベルギーにある船のエレベータ)
    そのスケールの大きさにただ圧倒するばかり。世界にはすごいことを考える人がいて、またそれを実現するのはさらにすごいと溜め息が出る。

  • ドボクに特に興味はなかったけど、かっこいい橋やダムやビルなどの写真がたくさんで満足。
    奇妙だったり圧倒的だったり繊細だったり現実感がなかったり…

  • ヨーロッパ五カ国(フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイス)の魅力的な土木遺産およびそれらをめぐる観光コースを紹介した一冊。
    写真も多くて、とにかく圧倒される。
    スケールの大きさだけでなく、構造的な美しさや不可思議さが多く存在していて、なんというか非現実的。すごいものをたくさん作ってきたんだな、と思います。
    行ったことのないものがほとんどでしたが、かなり行きたくなる。

    紙の本は基本的に買わないのですが、この本は買いたくなってしまうなー。悩ましい。
    そしてぜひアメリカ版とか、イギリス版、そして日本版もほしいです、シリーズ化を!

  • 著者八馬氏のブログ「何かからはみ出した、もうひとつの風景」が面白いなと思ってかつて見ていたところ、書店に本書を見つけたので思わず購入。

    なかなかヨーロッパに土木を見に行くという旅行をするのは、多くの土木作品が都心から離れて在るためにレンタカーを必要とする、あるいは長期の休みを必要とする、さらには休みがとれてヨーロッパに行けるとしても土木を中心とする行程を同行者(妻)に説得し了承を得る、という多くのハードルを伴うもの(とくに最後のハードルが高い!)。今にして思えば学生のときにヨーロッパ土木めぐりをしておきたかったなぁと思い知らされるのだが、なかなか叶わないその行程を、紙上で妄想旅行としてたどることができるのはなかなかよい。

    本書は旅行ガイドっぽい編集にはなっているが、それぞれの作品についての説明は充実しており、ヨーロッパ土木事典としても楽しめる。
    国別の特徴をとらえた説明もわかりやすく、まずどこから行こうかと探る読者にも親切なつくりとなっているのではないか。あとがきに「本書はこれまで回ってきた土木めぐりの自慢」と書かれていたが、まさに、羨ましい限りの旅の積み重ねの結晶たる一冊。

  • 鉄骨系の構造物に眼がクギヅケ!!
    (コンクリート系もあります)

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著者プロフィール

八馬智(はちまさとし)1969年千葉県生まれ。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。専門は景観デザインと産業観光。千葉大学にて工業意匠を学ぶ過程で土木構造物の魅力に目覚め、建設コンサルタントの株式会社ドーコンに入社。土木業界にデザインの価値を埋め込もうと奮闘した。その後、デザインの教育研究に方向転換したものの、社会や地域の日常を寡黙に支えている「ドボク」への愛をいっそうこじらせた。現在は本職の傍らで都市鑑賞者として日々活動しながら、さまざまな形で土木のプロモーションを行っている。著書に『日常の絶景』(学芸出版社、2021)がある。

「2022年 『ヨーロッパのドボクを見に行こう(新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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