- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784426122881
作品紹介・あらすじ
この国の絶対的強者「日本型リア充」
若年層に広がる階級格差に光を当て、
リア充の打倒・放逐を目指す野心作。
●目次
第1章 「リア充」とは何か――日本型リア充の誕生
第1節 この国の勝者=真のリア充(土地取得の先行者たち)
第2節 パリピとは何か――非内省型人間
第3節 「日本型リア充」とは何か
コラム 「日本型リア充」を政治家で例えると――鳩山由紀夫
「愚鈍な日本型リア充」――麻生太郎
第2章 土地の格差をどうするか?
第1節 どうせ家は買えないのだ。諦めろ。
第2節 田舎の土地を買い、倉庫を建てる
第3節 不足する家族向け物件と官製忖度
第4節 帯状の扇状地に800万円以下の家を買おう
コラム 「最凶の日本型リア充」――ミスター慶應強姦事件
第3章 日本型リア充を超えるとき
第1節 「大学デビュー」の幻想と非内省型人間
第2節 「持つ者」への抵抗
第3節 固着化する世襲への恐怖
感想・レビュー・書評
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テーマ10 人や国の不平等をなくそう
この国の勝者と敗者は、生まれた瞬間から決まっている――。
渋谷ハロウィン暴動事件、「ミスター慶應」強姦事件など、
世間を騒がす無鉄砲で野放図な若者たち。
彼らは人生が保証された絶対的強者「日本型リア充」である。
若年層を中心に広がる「日本型リア充」との階級格差。
それは人格形成にまで影響を及ぼすほど深く、甚大である。
「日本型リア充」とは一体何者か。
彼らとどう闘い、如何にして打ち勝つか。
本書は、この困難な問題に挑むすべての非リア充に届けたい、武器としての言論である。(出版社HPより)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勝者は先代からの土地所有者であり、その利は非内省型人間を育む。持たざるものは情報武装で戦うしかない。というとてもシンプルでわかりやすい理論が書かれていた。
著者の不真面目そうで至って真面目な語り口は嫌いじゃない。 -
読みました。
私的には、歴史学をもう少し学ぶべきかと心新たにしました。
文章のスタイルは好き嫌い別れるところかと思いますが、言いたい事は分かります。持たざる者への提案、或いは取るべき手段は大極的に正しいと感じました。
都心の土地先行取得者への、ある種の怨念とも言える、同じ事を繰り返し主張する書きっぷりには、(筆圧強めな文章が好きな私でも、)やや閉口するところがありました。
ただ、純然と存在する格差をデータに基づいて客観的に語り、中盤から展開される提案、そして「対抗」手段として情報・教養が重要だと言う下りは、筆者の主張がその実践の上に成り立っている点で説得力があります。
要は、学ばん奴は、どんな境遇・状況だろうと成功出来ない、という、割と当たり前の事を言っていると感じました。
ただ、ここで極端な定義をして糾弾している、日本型リア充「的な」立場にいる人の中でも、都心の土地先行取得者の子弟ではあれど、非内省型ではなく、学んでいる人達はいるはず(と言うか、事実そういう人を見て来ているの)で、そんな人達には、ちょっとやそっとじゃ対抗出来ないよな〜とは思いました。
(まぁ、そんな人達は、筆者の言う、対抗すべき「日本型リア充」とは定義されないのでしょうが)
なので、ムキになって、「対抗」なんて思わずに、飲まれない程度に資本主義と対峙しながら、自身のより良い人生のために淡々と努力しよう、と言うのが私の結論です。 -
あんまり面白くなかった。著者のいいたいこともなんだか的外れというか、心に残らなかった。