ベストセラーを書く技術──「書いて伝える力」があれば、一生負けない!

著者 :
  • 自由国民社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426124502

作品紹介・あらすじ

◆本書「まえがき」より抜粋

日本を「一億総クリエイター」の国に!

近い将来に多くの職業はAIに座を奪われ、ロボットのように働いているサラリーマンはロボットに職を譲らなくてはならなくなる、という説がマスコミや識者の間で喧伝されています。
では、どのような職種、いや、どのような人は生き残れるのかという問いに対し、クリエイターなら生き残れる、さらにはアーティストの仕事はロボットに置き換えられる可能性が低いと唱える人がいます。

本書では、人はいかにすればクリエイターになれるかを、「本を書く」という具体的な行為を通して、詳しく説明したいと思っています。
この本を読めば生き残れるという保証はありませんが、このような世界を垣間見ることは、今どんな仕事についている人でも、これからの人生を組み立てる上で、必ず役に立つと私は確信しています。

私にとって、本を書くということは「ダイヤルを握る」ことに他なりません(そのことを本書を通して詳しく説明していきます)。しかし、多くの人は「ダイヤルを握られた状態」に甘んじています。
実は、世の中の著者のほとんども、「ダイヤルを握られている」ことに気づいていません。これでは、本物のクリエイターとは言えないわけです。
つまり、本を書けば(絵を描けば、楽器を演奏すれば)即クリエイターになれるわけではないのです。なぜなら、クリエイターは生業(なりわい)ではなく「生き方」そのものだからです。

本書を通じて、単に本の書き方を学ぶだけではなく、「クリエイターとして生きる」とはどういうことなのかを知っていただければ幸甚です。
テクニックで本を書くことはできません。しかし、私が教えるノウハウを使って、100人以上の方が著者となっています。
この本に書くノウハウは、すでに何十回となく試し、成果を上げてきたものばかりです。

本書は、次のような願いをかなえるために書きました。

「アイデアがどんどん湧くようになりたい! 」
「本をどんどん書ける人間になりたい! 」
「どうせ書くなら、売れる本を書きたい! 」

ですので、この本自体が売れなければ、そもそも私にはこんな本を書く資格がなかったことになります。本は、面白くなかったら絶対に売れません。

3つの糸をより合わすような気持ちで、私はこの本を書きました。
3つの糸とは、「エピソード」と「ノウハウ」と「ワーク」です。

(1)なるべく具体的かつ臨場感のある「エピソード」をふんだんに盛り込みました。
(2)私が200冊の本を出版し、100人以上の著者を育てる中で編み出した「ノウハウ」をすべてお伝えしようと思います。
(3)さらに、読者がすぐに応用できるように、随所に「ワーク」を設けました。

そもそも面白い本とは、どういう本なのでしょう。
売れる本と売れない本を分ける一線は、どこにあるのでしょう。
さっそくレクチャーを始めることにしましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 「ライター仕事の参考になるかも」と思って買った本。

    著者は「英語本作家」として著名な人で、「英語本」(英語の学習に役立つ一般書)の世界で多くのベストセラーを出している。

    その意味で「ベストセラー作家」には違いないが、それは英語力という特殊技能ゆえの実績であり、一般的な「作家」ではない気がする。

    それはさておき、「ベストセラーを書く技術」を教える本としてもあまり参考にならなかった。

    内容以前に、著者が随所で“自分がいかにすごい書き手であるか”を強調するのにウンザリ。著者の自慢話が読みたくて買ったわけではないのだ。

    そもそも、自分のことを「作家として大成功している」(「あとがき」)なんて、フツー書くか? 東野圭吾や宮部みゆきだって、そんな臆面もないことは書かないだろう。

    内容も、一見すごいことを書いてあるように見えて、よく見るとあたりまえの話ばかり。
    たとえば、「執筆べからず3か条」の一つに挙げられているのが、「長たらしい文を書かない」。そんなあたりまえのこと、著者に教えてもらうまでもない。

    また、「私が編み出した『ページ価値の法則』」なるものが紹介されている。それは、「1ページ目は200ページ目の200倍価値がある」というもの。

    何やら深いことを言っているように思えるが、中身は次のようなもの。

    《1ページ目が読まれ、めくられなければ、残りの199ページが読まれることはないわけですから。その意味では、「まえがき」の1ページは200倍どころか、2000倍の価値があると言えるかもしれません》143ページ

    「冒頭で読者の心をつかむために、書き出しの文はよく考えて書こう」というあたりまえの話でしかない。それを「私が編み出した『ページ価値の法則』」などとドヤ顔されても、トホホ~である。

    内容は、だいたいそんな感じ。
    参考になる点も少しはあったので愚書とまでは言わないが、奇書のたぐいだ。

  • 本の内容をどう組み立てて、考えて書くのかワークも載っていて、とても勉強になりました。

  • この本は5章構成で書かれており、本を書くということが時系列に書かれておりわかりやすい。

    第1章企画以前 人は1時間でクリエイターになれる!
    第2章企画 思いを構造化する!
    第3章執筆以前 ダイヤルを握れ!
    第4章執筆 ダイヤルを回せ!
    第5章執筆以後 可能性の探求者になる!

    この目次だけで作家になりたくなるモチベーションがあがる。

    私はこの本から印象に残ったことを記載する。
    すなわちこれは使えると思った部分です。

    まず考え方がいい。手に取られない本は読まれないから装丁やタイトルをしっかり考えるというところ。
    最近の本を見ていると、かなりエッジの効いたタイトルが多くうーむと思っていたが、たしかに読まれなければゴミと一緒。
    エッジが効いて目立たなきゃ意味がないんだと改めて感じた。

    また、この著者は200冊本を書いているだけあって、読者の型を知っているのはすごいと思った。
    聴覚優位の読者は聞いて納得するタイプなので、ロジックを説明する。
    体験型読者には、実際のストーリーを語る。
    視覚優位の読者にはデータを見せて納得させる。
    こういうことをバランスよくこなすことで多くの読者が本を読んでくれるというわけです。

    実践するのは難しいかもしれないけど、こんなに体系立てて教えてくれる本に恩返しするためにも、しっかりと練習をしたいと思った!

    これからはAI時代に突入する。クリエイティブな人が残っていく時代に、本を書く訓練をする事で、生き延びていきたい。

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著者プロフィール

作家、英語教育研究家、ツイッター「10秒英語塾」主宰。1950年東京生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒業後、出版社に入り、英語教材の開発、国際的な経済誌の創刊、学習ソフトの開発などを手がける。1997年に独立し、以後年間8冊という驚異的なペースで精力的に執筆を続けており、執筆依頼が途切れたことは一度もない。10年連続で10万部を売り続けた記録をもつ。主な著書に『英語の見方が180度変わる 新しい英文法』(IBCパブリッシング)、『話したい人のための丸ごと覚える厳選英文100』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『すごい言葉』(文春新書)などがある。ここ数年はセミナーの開催、画期的な語学学習ソフトの開発、出版コンサルなど、活動の場を広げている。オフィシャルサイト http://y-hareyama.sakura.ne.jp

「2015年 『誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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