- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434135125
作品紹介・あらすじ
陰陽道の天才が、本の世界へ誘い込む……。人間の心の闇へ、報復屋三輪辰史が迫る!報復する者、される者。彼らに待っているのは、天国か、地獄か――。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた物語3編を収録。大好評の怪異幻想小説シリーズ第2弾!
感想・レビュー・書評
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1巻より毒が減った。身内の争いはわかりにくいからなくてもいいような・・・。
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一巻よりはマシになったけど、やっぱり文章が少し読みにくいかも…
登場人物の設定が少しずつ分かって来たような、そうでも無いような。辰文と丑雄の犬猿の仲はどういう経緯なのか…あと辰文と比奈ちゃんの仲も色々まだ隠されている事がありそうなので、気になるところ。
今回はまぁハッピーエンドではないものの、全然救われない終わり方。って訳でもなかったので良かったのかも…
「怪猫騒動」では比奈ちゃんの奮闘がよかったですね(*^_^*)なんか可愛いかった。
報復屋の時と比奈ちゃんといる時との辰文が違い過ぎてなんか笑っちゃいますが、比奈ちゃんみたいな存在がいないと報復屋みたいな危ない職業できたもんじゃないのかもしれません… -
続編なので、あまり期待せずに読みました。
1巻と大差ないけど、表紙でいかにもアニメ臭漂うのがもったいないかな。
DQNネームを変える、「否」の多用を避ける、報復される側にもう一ひねり、と
その辺が改善されるともっと深い小説になっていく気がします。
今後作者さんはどうされるのか? -
ジーキル博士とハイド氏と泣いた赤鬼は案外身近に多くありそうな事件でした
だから辰史の言葉は何かの教訓みたいに感じます -
第2巻
隣の古書店主鬼堂六(きどうりく)、バイトの名島瑠璃也なども登場人物として定着化
1ジキル博士とハイド氏 自分自身を殺してほしいと願う動物虐待を繰り返す女性
2泣いた赤鬼 大学の推薦を巡りテニスのパートナーに疑心暗鬼する男子高校生
3骨董店に修復を依頼した比奈は骨董花房の乗っ取りを阻止する -
読みやすかったです。三話収録されている中で一番良かったのは「泣いた赤鬼」ですね。
友達を陥れて、その友情が大切だったと気付く。だけどもうそれは手の届かないところへいってしまったと後悔する。切ないお話しでした。
今回は三話ともちょっとお約束的なところがあったかなぁと。先が読めてしまいました(^_^;)
でも面白かったので、次巻以降も読んでみたいと思います。 -
ハイドとなることを選べば自分以外の全てを失いながらも、己のみは何も失わずに済む。苛立ちとは無縁に、己の欲求や凶暴性を制するという誰しもが抱く苦しみから解放され自由に生きることができる。
ジーキルであり続けることを選べば己は良心以外の全てを失う。この生さえも。
(けれど、最後に一度だけ。彼に対して誠実であることはできるのだ)
(P.107) -
前作よりも読みやすい。3話収録。辰史の報復に関する考えがチラホラ。でも、辰史はじめ、レギュラー・ゲストキャラ、どっちに重き置いてるんだか、中途半端な気がする。報復材料の物語に添わすのは、わかるんだけど、それがメイン行っちゃってるのかなぁ?続くなら、オムニバスになるより、辰史やレギュラー掘り下げて続き物っぽくして欲しいなぁ、と思う
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『裏切られたから憎いと言う。憎いから報復したいと願ったのは森下春樹だ。そのくせ和解すれば身を案じ、過去を想い二度と道が交わることはないのだと後悔の涙を流す』
『蛟堂報復録』シリーズ第二巻です。
相も変わらず、主人公が居る意味がないです。
さっぱり活躍しない。
この人がいなくても、物語は動くと思います。
本気で、金儲けしか考えてない。と思いきや、なんか変なところで優しさみたいのを見せるんですよね。
もう少しきちんとキャラ設定を作りこむべきじゃないかなぁと思うんですが…いかがでしょう?
今回は三話載ってます。
「ジーキル博士とハイド氏」
うーん。先が読めすぎる。
タイトルからして分かりやすくて、これはこれでいいんでしょうが…もう少し捻りがほしかったかなぁと思います。
ただ、このお話って蛟堂の在り方を真っ向から否定しているように思ったのは私だけでしょうか。
報復されてないし。
「泣いた赤鬼」
これは、元ネタ(っていう言い方でいいのかしら?)の解釈が微妙。
そんな風に解釈出来るのかなぁって、いらんところで気に掛かって、話に集中出来ませんでした。
上記の台詞はこのお話中に出てくる蛟堂主人の台詞なんですが、一言言わせてほしい。
いや、この子たち和解してないよ?
「怪猫騒動」
これは『報復録』じゃなくて、蛟堂主人の恋人比奈ちゃんの活躍のお話です。
うーん。やっぱりこういうタイプの女の子って好きじゃないんですよね。
なんかうじうじしてて。しかも特筆すべき『イイ子』じゃないのに、恋人に溺愛されてて、「故にイイ子」と表現されてる感じ。
ただ、これは作者の力量の問題なのかもしれないとも思います。
ただ、他の二編よりは違和感なく読めました。
ふ、と思ったんですが、これって蛟堂主人の能力よりも、お隣の幻影書房の力が大きいんじゃないかな?
結局主人は何もしてないし。ってことは蛟堂主人はただの記録者に過ぎないのかも…なんて思ったり。