蛟堂報復録 (2) (アルファポリス文庫)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 231
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434163081

作品紹介・あらすじ

陰陽道の天才が、本の世界へ誘い込む……。人間の心の闇へ、報復屋三輪辰史が迫る!報復する者、される者。彼らに待っているのは、天国か、地獄か——。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた物語3編を収録。大好評シリーズ文庫化第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 人は如何様にでも残酷になれるし、社会に向けている顔と本当の顔が本当とは限らないし、自らが狂気に飲まれるかもしれない。
    自分にもそんな面がありそう、というよりも存在していることを自覚しているからこそ尚更怖い「ジーキル博士とハイド氏」。

    二人の選んだ選択肢は結局、一番悪い選択肢になってしまったのではないか?
    それが残念「泣いた赤鬼」。

    花房も悪い人ではあるが、比奈の報復も恐ろしい。
    辰史ではなく比奈が報復するというのも新鮮。

    今回は前回と比べて人間味があるというか、優しいというか…。
    蛟堂の店主でありながらも一人の人間であることを実感した。

  • ダブった

  • 的の温さは別として、今回の話ネタはとても良かった。
    特に「泣いた赤鬼」は先が読めてもGood!!

  • 2巻目、なんか1巻目よりいいぞ。『泣いた赤鬼』のが一番読んでて良かった。せつないね。よくある蹴落としあいみたいなのだけど、報復することでの結末・・・。
    さびしいね。

  • シリーズ2作目。 中篇3編収録
    今回は前回より後味が悪くはないです。 前回の救いようのない感じが
    薄れ、救われた感も。いや、ほのぼの感かな?
    比奈が活躍する「怪猫騒動」はホームドラマのような、45分のお約束のような…、先が解るので安心(?)して読めます。…、褒めてるよね? でも、比奈も御霊も可愛いし、デレてる辰史も可愛いのでいいんですが。
    丑雄の言葉は正論で、理想。でも、人間はそんなに単純ではないですよね。悪意のない親切ほどたちが悪い物はないですもん。 
    登場人物、設定等々好きなんで、この後も読んでいきます。

  • 1巻から読み始めたかったのだけど、2巻からしかなかったので2巻から読み始めました。
    主人公が思ったより子供っぽいというか可愛らしい一面を持ってて微笑ましかった。
    まあ、それは恋人の前だからか。
    本筋は報復をテーマにしているのですっきりハッピーエンドという訳ではない。
    かといって、ずっと心にもやもやが残るのではなく、胸がじくじく痛む感じ。
    『泣いた赤鬼』は「もうあの頃の二人には戻れない」の文を見てぼろぼろ泣いてしまった。
    もしかしたら報復を果たした春樹も赤鬼の立場になっってしまったのかなとも思いました。

  • 思ったよりも、軽かった。もう少しコアな感じのほうが好きだけど、仕方ないかな~。

  • 相変わらず、淡々とさくさく読めた。

  • 2012年4月9日読了

    1に比べると楽しめた。
    やはり漫画版で話知ってるのが悪かったのかなぁ…?
    でも、辰史たちの内部事情よりは報復に重きを置かれていた気がするので、そこは評価すべき点。

    ただ、赫夜姫でも思ったことだが丑雄ウザい(笑)
    正直、彼の介入の仕方にはもう少し頭のいい方法があるんじゃないかと思わずにはいられない。というか、頭に血が上りすぎだろう。1の時はもうちょっと理知的な人だと思ったんだけど…(-_-;)

    今回の3話はどれも面白かったな。
    通常の報復とは色が違っていて楽しめた。毎回同じような報復だと面白くないもんね。
    しかし、誰かしら辰史周辺と関わりある人物が報復にかかわらずともいいではないかと思ってしまうのは私だけ?1巻1話のように、まったく関係ない人の依頼もあって然るべきじゃないのかなぁ。

    1巻では気持ちがなえてたけど、2巻で少し上向きに。
    もっと続きを読んでもいいかもしれない。短編ってのも読みやすくていいんだよな。

  • 読了。面白かった。比奈が主人公の話が好きです。

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著者プロフィール

1985年、静岡県生まれ。
2007年にwebサイト「Nosferatu」を開設。創作小説を書き始める。『蛟堂報復録』でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、書籍刊行へと至る。他の著書に『呪症骨董屋 石川鷹人』(アルファポリス)、『ペットショップ夢幻楼の事件帳』(角川書店)、『宵闇の王国 路地裏の吸血鬼と俺の事件録』(TOブックス)などがある。

「2018年 『蛟堂報復録9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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