UFOがくれた夏

著者 :
  • アルファポリス
4.20
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本棚登録 : 105
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434181689

作品紹介・あらすじ

累計40万部を突破した『虹色ほたる』の川口雅幸が贈る、夏の感動ファンタジー! グラデーションブルーの海の近く、白砂小学校六年二組に転入したばかりの遼哉。問題児ばかりという六年二組に内心ビビってはいたけど、隣の席の美少女・晴香の助けもあって、少しずつクラスに溶けこみはじめていた。ところがある日を境に、遼哉のまわりで不思議なことが起こりはじめる。頻繁に目撃されるUFOらしき光、浜辺で拾った奇妙なガレキ、突如赴任してきた謎のさわやかポロシャツ先生カイドー、海岸沿いの廃れたドライブインに住む怪しげな爺さん“ジョーカー”、そして晴香の抱えた秘密……不思議で切ない、遼哉の運命のひと夏が、いま静かに動きはじめる——

感想・レビュー・書評

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  • 生徒の熱いリクエストで購入。初恋と友情と不思議が程よく混じった感じは、小学高学年~中学生くらいにはいいかもしれません。大人の読み手としては、いささか謎ときのほころびが気になりました。ちょっと盛り込み過ぎかな・・・。川口さんのほかの作品も読んでみます。

  • 小学6年生の主人公の目線で語られる一夏の物語。
    タイトルにUFOとあるので、正直一瞬手に取るのを躊躇ってしまった。
    1つのキーワードとして出てくるものの、作中から浮き上がることもなくごく自然と組み込まれているので、躊躇わずに安心して手に取って欲しい。
    川口さんらしい優しさに包まれた物語です。
    特攻隊という難しいテーマを扱っている作品でもあります。
    それについて多くの頁を割いているわけでは無いものの、心に訴えかけてくるものがありますね。
    物語の舞台となる海辺の町の夏の煌めきを感じさせる、素敵な作品でした。

  • 題名からしてSFと思っていたのですが、沖縄の家の守り神とされるシーサーと通りがかりのUFOに巻き込まれた戦時中の特攻兵器桜花の隊員とさらに輪廻転生の話がうまくかみ合わされた話でした。といってもどう決着をつけるのか気が気ではなく中盤から思わずのめり込んで読んでしまいました。桜花は一度発射されると逃げ場のない特攻兵器でまさに死を前提に乗り込むものです。それだけに海堂先生が自分の運命を受け入れ教え子たちにすべてを話戻っていくシーンに悲しみを、また主人公の小学6年の遼哉と春香の運命の淡い恋物語に安堵を覚えました。

  • <A Summer with UFO>
      
    イラスト/丸山薫
    Design Work / ansyyqdesign

  • 主人公のりょうやという男の子が、女の子のびょうきをだんだんよくしていくお話です。ぜひ、よんでみてください。

  • 海堂先生の意外な正体。初めはとんでもないクラスだと思っていたが、実は過去にいろいろあって意外に結束力がある。前世も関わり、盛りだくさんな内容だった。

  • ヒロインの設定がギャルゲーのようだ。
    主人公の言動も何だかそれっぽい。
    そしてオカルトな現象が起こるが、
    それも何だかラノベっぽい展開。

    昔と違って今はオタク文化が普及しているし、
    小学生もこういうノリなのかなあ・・・
    ゲームをしながら冷たい麦茶を飲み干したり、
    友達と自転車走らせてプールに行ったり、
    そういう子どもらしいことはしないのか・・・
    などとジェネレーションギャップを感じたが、

    徐々に物語の世界に引き込まれ、
    あるキャラクターの意外な正体に驚き、
    最後の展開では通勤中の電車の中で涙ぐんだ。
    色々なオカルトな要素を組み合わせて、
    こういう話を組み立てた作者の手腕に脱帽。

  • 小学生最後の一夏の甘酸っぱい恋物語。

  • 「UFOがくれた夏」

     この本は、小学生の主人公の男の子、遼哉がグラデーションブルーの海の近くに転校するというところから始まっています。緊張で内心ガクガクな遼哉に、クラスの人気ものであった(美少女)晴香に助けられてクラスに少しづつ馴染んでいく!といったお話でした。
     この本を読んでいると、小学校の頃はこんな感じだったっけ?と小学生の記憶をほんのり思い出しました。この本を読んで笑わせてもらったのは、次の場面です。遼哉が朝ご飯を急いで食べて、学校に通ったため口にはジャムが付きっぱなしだった。それを知らずに遼哉は、晴香がスーッと大きく息を吸って目をいきなり閉じたため、「このシチュエーションって、まさか。」と勝手な思い込みをしてキスをしようと試みる。しかし、いきなり「ブルーベリー」と叫ばれる。彼女はただそのついているジャムが何味か当てたいがためにただ匂いを嗅いてあてたかっただけだったんですよねw遼哉がそんな大恥をかいた矢先に、「キスしようとしてたでしょ?」と図星をつかれ、焦りに焦り、必至に嫌われないように「キ、キキ、キキス!?ま、まさか、そんなこと、オレ。」と訴えた。なんか小学生のうろたえてる姿が自然に目に浮かんでまたさらに笑ってしまいました。そんな矢先に、今度は晴香が寂しそうに俯きながら、「なーんだ。ちょっと期待してたのにな」って「マジデスカッ」ついつい僕自身も遼哉と同じセリフを口走ってしまいました。まあ、こんなことは僕には起きなかったんですがw小学生らしいこのもどかしさはこの先もどんどん続いていきます!そしてそのどれもがめちゃくちゃ面白かったです。是非皆さんも小学生になった気分でこの本を読んでみて下さい!

  • 川口雅幸さんらしい一冊だった。
    ピンチのあとにステキな奇跡がおこる。

    小学校高学年から。

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著者プロフィール

1971年、岩手県生まれ。2004年、パソコンで文章を書く楽しさに目覚め、ホームページを開設。同年、サイト上にて『虹色ほたる~永遠の夏休み~』連載開始。大きな反響を呼び、2007年に同作でアルファポリスから出版デビュー、累計40万部突破の大ヒットとなる。2012年には東映アニメーションにより映画化される。

「2018年 『幽霊屋敷のアイツ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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