今日はあなたと恋日和 (エタニティブックス Rouge)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 12
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434201240

作品紹介・あらすじ

安永七緒は、29歳の地味OL。歳も歳だし、そろそろ実家にも居づらくなってきたと感じていたところで、母親からお見合いを勧められた。『恋愛結婚なんて、私には無理だし……』。そう思い、七緒は見合いをすることに。しかし見合いの数日前、彼女に運命の出逢いが! 鎌倉で、和装男子“そうすけ”に一目惚れしたのだ。自らの想いのままに、彼と一夜を共にした七緒。だが翌日、彼にはすでに決まった相手がいると知り、彼女はひっそりと彼のもとを去った。沈んだ心のまま、お見合いに臨んだ七緒だったが、その席に“そうすけ”が現れて……!? 素直になれない二人の、結婚から始まる恋の物語。

感想・レビュー・書評

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  • エタニティさんは毎月買うって決めてるから買ったんだけど
    よくよく見たら「金曜日はピアノ」の作者でした!
    感動の再会!!!私だけ?(笑)
    どうでもいいOLモノに飽きてきたころだったので
    こういう結婚してから始まる大人の恋、みたいなの好き!
    お互いの気持ちはとっくに通じ合っているのだけれど
    表面的にはそれが伝わらないというもどかしさ。
    でも、そのもやもやした時間がかえってよかったのかも。

    ただ。
    最近のエタニティさん、イラストが幼くて
    内容の雰囲気とぜんぜん合ってないときもあって
    表紙でガッカリすることがあります。
    たのむよ。ほんとマジで。厳選してくださいませ。

  • 着物を着て神社仏閣を散策するのが趣味な29歳地味系ヒロインと、優しいけど時々意地悪な31歳イケメン着物男子ヒーローとの鎌倉を舞台にした、結婚から始まるすれ違いラブストーリーです。

    とっても面白かったです!
    今流行りの着物女子がヒロインのお話ですが、そんな着物女子に一目惚れした男性という設定は美味しいです。
    読みながら鎌倉を旅行してるような気分になれて、一度で二度得した気分になれました。
    また、作中に出てくる料理の数々が本当に美味しそうで、専業主婦になったヒロインは頑張ってるなーと感心しきりでした。
    着物や小道具の描写も細かくて素晴らしいです。
    表紙のイラストは2人が初めて一緒に鎌倉を散策した日の着物が再現されていて、参考にしながら読み進める事が出来ました。
    レジーナ公式サイトの番外編でヒーロー視点の話が読めるのですが、出来れば一緒に収録して欲しかったです。

  • いつの間にか29歳になっていたヒロイン×ちょっと意地悪で子供っぽい和菓子屋の跡取りの不器用な夫婦生活。
    ヒロインの七緒は性格的にも年齢的にも、鮮やかで人目を惹く色に手が出にくくなったお年頃。でも着物だとそうはいかない。黒やグレーだと喪服や半喪服になっちゃうから、洋服では着ない華やかな色柄物を着るしかない。着るとなると小物の類も揃えなくちゃいけなくて、そこに自然に好きなモチーフが現れてしまう。こうやって着物女子は自分で自分の魔法使いになって、魔法をかけているんだよなあと読みながらしみじみと。本当に七緒は一生懸命で真面目で可愛らしい女性なんだけど、洋服だとそれが表に出せないんだよねー。
    そんな七緒の着物姿に一目惚れした壮介との出会いは、壮介の下手な小細工が裏目に出てこじれてしまうけど、壮介がちくちくと意地悪なくせに時々優しくするから見ていて「おまえは思春期男子か!」と突っ込みたくなる。仕事もできるし見た目もいいし、寒がりで寝起きが悪い以外は良い旦那様なんだけどねー。
    七緒がだんだんお料理上手になっていったり、刺子にはまってチクチクしたり、鎌倉や京都で着物に似合う小物を買ってもらったり、ほっこりした日常の中で頑なな壮介の思い込みが少しずつ融かされて夫婦の距離が近づいていくのが良いのです。
    こじれた出会いを解いて、お互いが素直に思うことを言い合えるようになったラストは読んでいてもこちらが恥ずかしくなるくらいラブラブで幸せそうでした。ごちそうさま!

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著者プロフィール

東京都出身、神奈川県在住。2009年1月にwebサイト「はななぬか」を開設、小説を書き始める。2012年「金曜日はピアノ」にて第5回アルファポリス恋愛小説大賞を受賞。2013年に同作で出版デビューに至る。

「2020年 『婚約破棄から始まるふたりの恋愛事情』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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