深夜カフェ・ポラリス

著者 :
  • アルファポリス
3.66
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本棚登録 : 861
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434329081

作品紹介・あらすじ

子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • どんなに固い信念を持っている人でも、時にはぶれる。

    どのお料理もおいしそうで食べたい〜〜

  • 夜更けのぬくもり
    シングルマザーが息子の看病をしているお話。
    希望はあるとまず信じることが大事。大人用のお子様ランチでつかの間の休息。
    自分を見守ってくれる母を息子さんは見ていると思います
    七味を入れたお味噌汁がとてもおいしくなるの、ちょっと試してみたい。
    明けない夜
    医者志望の浪人生とポラリスと近くの病院の男性の話。
    自分と同じ苦手なことを乗り越えたロールモデルで頑張ろうって気持ちを持ち直した主人公、ほんと頑張れ〜〜!!
    母にもきちんと気持ちを伝えられてお互いに良かった。感情的にならないで気持ちを素直に言ったからよかったんだろうね。そこも成長の1歩!
    妻の決断
    家出したお嫁さんと姑のお話。離婚ってポジティブなイメージでは無かったけど、人生の選択なんだよなと思い直した。夫婦でもなんでも相手へのリスペクトがないと我慢し続ける関係になっちゃうのかな。姑からお友達へ、共感し合える素敵な関係の変化がよかった。
    通院患者の迷い
    教育入院を命じられた職人の社長が、亡くなった妻そっくりの店主に促され行くことを決意する話。病院行きたがらない患者に寄り添い見抜きつつうまいアシストだった。人の事情が分かりすぎても結構辛いこともあるよね、ただ良いふうに変わってよかった。
    身内が病院大嫌いで病気悪化した経験があるからこういう人がいてほしかったし、こうなりたかったなとちょっと思った
    医師の悩み
    店主のお友達のお医者さんのお話。患者さんの妹が偏食で悩んでいるとか。食の時間が苦痛なのは確かに辛いし、家族の外食ができない理由だと悩むのもしんどいよね、
    店主が提案したBBQで肉をおいしく楽しくみんなで食べれてよかったな。目先を変えたのが功を奏したのがよかった

    みんなの悩みに寄り添い、素敵な料理をつくるポラリスが実在しててほしいな〜朱里さんと喋りたい

  • 深夜にひっそりと営業しているカウンターだけのカフェ。
    店主の朱里が、訪れた人の心の中が見えているのかのように、まさに今食べたいと思っている食事を提供してくれたり、気持ちをピタリと言い当てたり。
    現実にそんなカフェはなかなかないと思うけれど、訪れる人達の悩みは自分が感じたことのある気持ちだったり、想像できる気持ちだったりするので、登場人物やその家族に親近感が湧いた。

  • お節介で勘の鋭い女の子(わたしから見れば)が営んでる、真夜中カフェ。
    真夜中にご飯は絶対食べないけど、美味しいお茶なら飲みに行きたいと思いました❤️
    元気のいい女の子は、それだけで気持ちいいし、どちらかというとわたしも、お節介おばちゃんなので、会話が弾みそう‼️


    とても楽しく、サクサク読めました。

  • 行ってみたくなった

  • 深夜開業のカフェその名をポラリス。洞察力がある店主、提供する料理と若いのに人生へのアドバイスがいい。

  • 深夜カフェ「ポラリス」の朱里さんの聞き上手なところとその人に合わせたお料理の提供上手なストーリー5話。どれもよかった。心が癒される~~~
    「明けない夜」が好きだったかな。

  • 2024.3.28

  • 古来、日本人は北極星を道標にしていたと聞く。北極星「ポラリス」というこの店は、夜10時~朝6時の深夜営業。
    病院の傍にあり、忙しさにお腹を空かせた医師や看護師がやって来ては、愚痴を
    こぼし癒やされ帰って行く。
    この店の店主は、朱里、アラサーという
    感じだろう。元気が良く、察しがいい。


    この本は、連作短編で五話の話がある。
    子供の入院に疲れ、空腹状態で店の看板を見つけ、癒やされた母親。

    二浪の受験生、家は病院。医学部を目指すが模試の結果は最悪。寄り道をしたくなり、見つけた店で朱里にアドバイスを受け決意を新たに。

    他、三話共どれも良い!
    朱里はお客を良く観察している。
    洋食と和食の二種類のみだが、皆舌鼓をうち喜ぶ。身体中にじわじわと広がる
    ぬくもりを感じながら、今の自分の心を
    見透かされているのでは?と一瞬思う
    客もいる。それでも、すぐに安堵に浸ってしまう。朱里は、ポラリスは不思議な
    店だ。
    迷い、途方に暮れたりしている人も、
    店を出る時にはカイロの温もりを受け
    とって、帰ることができるのだから。

    この本は、秋川滝美さん。
    秋川さんの本は、「居酒屋ぼったくり」を
    全巻読んでいる。
    それ以外の本は、この本が初めてだ。
    やはり、食について沢山の事を語っているなぁ、と思った。
    温もり、らしさが出ているなぁ・・・・


    2024、3、16 読了

    • かなさん
      アールグレイさんのレビュー楽しみにしてました(*'▽')
      こんなお店が近くにあったら
      常連さんになっちゃいそうですよね♪
      毎日今日は何...
      アールグレイさんのレビュー楽しみにしてました(*'▽')
      こんなお店が近くにあったら
      常連さんになっちゃいそうですよね♪
      毎日今日は何を作ればいいのか…
      いつも悩んで損している気分さえします(^-^;
      2024/03/18
    • アールグレイさん
      かなさん★こんばんは
      コメントありがとう!
      家の周りは、コンビニ沢山、食事処はイマイチ。ポラリスのようなところはない。
      というより、喫茶店が...
      かなさん★こんばんは
      コメントありがとう!
      家の周りは、コンビニ沢山、食事処はイマイチ。ポラリスのようなところはない。
      というより、喫茶店がほしい!スーパーは恵まれているけど・・・・
      今度、伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズを読みま~す!
      2024/03/18
  •  深夜営業の「カフェ・ポラリス」…大きな総合病院の近くでひっそりとこぢんまりと、朱里(あかり)という女性が営業している。このお店のコンセプトは、忙しい時ほどおろそかにしがちな食事を誰かが作ることでゆっくり楽しんでほしい…というもの(…でいいのかな)。5編の短編が収録されています。

     身体も心も疲れているときほど、あったかくておいしい食事したくなりますよね!そんな希望を叶えてくれる場所が「カフェ・ポラリス」なんでしょうね♪メニューはなく、来店したお客さんの様子で提供するお料理を決めるなんて…和食か洋食かは選べるみたいです。店主の朱里の洞察力、勘の鋭さにはドキドキさせられます。それが原因で朱里から離れていく人もいるようですが、ストーリー上の登場人物にはいい方に働いています。ちょっと不思議な存在の朱里、もし次作があるのなら朱里のこれまでの生活とか読んでみたいですね。

     『みんな北極星は動かないと思っているけれど、本当はちょっとずつ動いているんだよ。どんなに固い信念の人でも時にはぶれる。そこがいいし、それでいい』

     作中友人と朱里が店名のことで話した会話の一部です。なんか、そのままでいいんだと言ってくれているようで心に残りしました。

    ※追記)表紙の装画は満月珈琲店でおなじみの、桜田千尋さんが手掛けていることを知りました。素敵だなぁ〜って思ってました!!

    • かなさん
      1Q84O1さん
      あははっ(*^▽^*)
      それで、正解ですっ!
      1Q84O1さん
      あははっ(*^▽^*)
      それで、正解ですっ!
      2024/03/05
    • アールグレイさん
      初めまして!かなさん!
      昨夜はフォローバック、沢山のいいねをありがとう!( ̄□ ̄;)!!しました。
      1Q8401さん(^_^)/お邪魔してお...
      初めまして!かなさん!
      昨夜はフォローバック、沢山のいいねをありがとう!( ̄□ ̄;)!!しました。
      1Q8401さん(^_^)/お邪魔しております。
      私は今、この本を読んでいます。ポラリス“北極星”いいですね!
      私の読書は雑食で、癒し系、サスペンス、ミステリー、とにかく話題本に手を出したがります。年末に読んだ伊坂さんの777は最高でした!殺し屋、シリーズ本なのに2冊目を予習本とし、777でした。殺し屋なのに不快感を感じることのない本でした。
      レビューは必ず書く!、をモットーにしています。
      良かったら、読んでやって下さいね。
      これからよろしく
      (@^。^)~~~
      2024/03/13
    • かなさん
      アールグレイさん、おはようございます。
      沢山のいいねは、よろしくお願いしますのお印です(*^^*)
      というか、フォローした本棚を眺めるの...
      アールグレイさん、おはようございます。
      沢山のいいねは、よろしくお願いしますのお印です(*^^*)
      というか、フォローした本棚を眺めるのが好きなんです!
      で、私と同じ作品読んでるなって思うと
      嬉しくなっちゃうんですよね♪
      アールグレイさんもこちらの作品読まれてるんですね!
      病院の近くの癒し系カフェ、しかも夜間営業で…
      私も行ってみたいお店です!
      これから読まれる作品も含めて
      アールグレイさんのレビュー楽しみにしてますね(*^^*)
      こちらこそよろしくお願いします。
      2024/03/14
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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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