英語科教育実習ハンドブック 改訂版

著者 : 米山朝二

• 大修館書店 (2002年1月1日発売)

作品紹介・あらすじ

限られた期間の教育実習に自信を持って臨み、充実した成果を上げるためには、授業に対する十分な準備と心構えが必要である。本書は英語の教育実習を真に実りあるものにするために、実習前の準備から授業観察、指導案の作成、指導の展開・工夫、教室管理まで含めて、きめ細かな英語教育実習のための知識をまとめた、英語科教育実習生必携のテキストである。

感想・レビュー・書評

[henahena1さんの感想 · 2008年7月23日]

実践的ですぐに授業で使えそうなアイデアが満載の、中学、高校の英語で教育実習に行く実習生のための本。指導案の例をはじめ、チャンクごとにどのような活動をすれば良いかといった工夫が具体的な例が豊富に紹介されている。また、ＬＬを含めた視聴覚機器の活用法や、ティームティーチングについて、どちらかというと（「教育実習」という授業においては）周辺的な事項までも、丁寧に活用されている。また教室英語についても数ページに渡って紹介されている点や、教育実習の流れ等についての情報も、役に立った。個人的には、リーディングの指導におけるbottom-up processとtop-down processの２種類のアプローチの仕方はなるほどと思った。ただ指導案とかを見ていて、やっぱり難しいと思ったのは、生徒が指導案通りの反応をしてくれなかった時、先生はどうするんだろうか、と考えてしまう。そこはやはり、大学の教育実習の先生が言っていたように英語の授業は「筋書きのないドラマ」ということで、先生の腕の見せ所であり、経験から体得しないといけない部分なのかもしれない。
　また、最後に英語教育の用語集、教育基本法などの法規や、学習指導要領まで載っていて、良心的。