英語の語源探訪: ことばと民族の歴史を訪ねて

著者 :
  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469245691

作品紹介・あらすじ

もともとstreetは「舗装された」、routeは「舗装されていない」という意味の形容詞で、「道」ではなかった。shirtとskirtは、同じ「身にまとうために裁断した布」だった。…語源を辿ることで、今では想像もつかないことばと民族の歴史が見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  •  サブタイトルは、「ことばと民族の歴史と訪ねて」で、著者は上智大学名誉教授の渡部昇一さんの弟子。

     「語源は人間の世界認識を知る貴重な手掛かり」というように、語源を知ることは、人間のさまざまな事物に対する考え方とさらに単語に対する印象が深くなり、記憶にとどめやすいという利点もある。

     英語は、もともとゲルマン系だが、ヴァイキングの襲撃とともにやってきた古ノルド語、1066年のノルマン征服後、支配者が使っていたフランス語など様々な言葉が入り、活用が他のゲルマン系やラテン系と比べて簡単になっている。

     単語一つとってみても、ゲルマン経由で来たものとラテン経由で来たものがあり、同じ意味でも出自が違う場合がある。それだけに、ある単語を和英辞典と和仏辞典で引いた場合、掲載されている単語の数が違うので、動詞の活用はそれほど難しくなく、男性・女性名詞がない英語にもこのような単語の選択で面倒なところがある。

  • 印欧祖語まで遡る

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著者プロフィール

1965年京都市生まれ。文学博士。上智大学大学院ならびにロンドン大学大学院修了。現在、明治大学教授。2009年から2010までドイツ・ミュンスター大学客員研究員。著書に『英語の語源探訪』(大修館書店)、『「人間らしさ」の言語学』(開拓社)、共著に『学びて厭わず、教えて倦まず』(辰巳出版)、共著・訳に『ミルワード神父のシェイクスピア物語』(創文社)などがある。

「2021年 『インタープレタティオ・ヤポニカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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