私はこうして受付からCEOになった

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478000595

感想・レビュー・書評

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  • 更迭後に見える景色(平凡な生活にこそ見出される幸せ)はハードなプロジェクトの後の一瞬の陽炎のようだ。この女性は、きっともっとハードな戦いに挑むだろう。女だって男と同じ。仕事から得られる喜びは一種の麻薬だ。

  • 女性はどこでも苦労してるってこと。男性社会の社会の仕組みはそう簡単には変わらないだろう。自分の体験として実感する。 負けずに頑張ったんだな・・・苦労が痛いほど突き刺さった。辛くなって途中で読むのをやめた。大企業で女性管理職としてキャリアを続けることが前提であれば、良い教本。

  • "次期アメリカ大統領にという声もあるカーリー・フィオリーナさんの自伝的な本。
    女性がリーダーになる時の苦労を含めて、大企業のトップになるまでの軌跡を追っている。
    経営者とはどんなものの考え方をするのかが、よくわかりとても参考になる。
    不慣れな分野のリーダーになった時、意思決定をするにはどうすればよいのか?
    やっぱり、聞いて回るしかないのですよね。ただ聞くだけではなく、質問を繰り返すことで理解を深めていく。外から来たからこそわかる、組織の非効率な部分や欠陥を正していく。それには、コミュニケーションが重要。相手にわかる言葉で語り、相手の気持ちにも寄り添って同じ方向に進んでいく。これは、簡単なことではなく相当な胆力、体力、知力が必要。彼女はその能力があり、優秀なリーダー。"

  • いわずと知れた、HPの豪腕社長の回顧録である。
    “tough choices”という原題が、どうしてこのような、ゴシップ誌の見出しのような下世話なタイトルになるのか首をかしげる。女性であるがゆえにこうした表面的な部分が強調されて世に報道されていくことについての苦悩は、本書の中でも何度となく書かれているにもかかわらず、訳書のタイトルがこれでは彼女に対して失礼ですらある。

    彼女が、ビジネスパーソンとして、また経営者として人生の重要な局面でどういう選択をしてきたかということを描きながら、彼女がどういう人間であるかということを垣間見ることができる内容である。豪腕女性経営者として世間から好奇の目で見られ、HPとコンパックの合併に際には創業家との対立が報道されるなど、経営者として正当に評価されていないことに対する彼女自身の初めての反論である。私自身、彼女に対するイメージはあまり良いものではなかったが、これを読んで彼女はリーダーシップ、決断力、勇気を兼ね備えた、優れた経営者であることを認識した。

  • 2008年06月19日 10:58

    元HPの会長兼CEOの著 
    解任の時に大きく報道されていたので気にはなっていたが、彼女の経歴や解任の経緯などについては知らなかった 

    フォーチュンの最もパワフルな女性に6年連続選ばれるくらいだから、「鉄の女」なのだろうと想像していたが、この本で読む彼女は、努力家でお茶目で人間味あふれる人だった 

    座右の銘である、老子の「最も理想的な指導者は部下から存在することさえ意識されない。部下から尊敬される指導者はこれより一段劣る。恐れられる指導者はさらに劣る。軽蔑されるのは最悪である」というのが心に残った 

    MBAやMITスローンで学んだことを自らの体験に生かしたり、重ねたり分析している面も興味深かったし、常にリーダーとはどうあるべきか、ということを自分に問いかけ実践しようと心がけてきた人なんだろうなと思った 

    彼女の立場から書かれているからなのか、HP取締役会の解任の決定が合点がいかない(本人も未だに晴れないようだ)が、3年以上経った今も 
    ビジネス界に復帰していないのは、CEOという仕事に全力投球し心底疲れたからなのだろうか?裏切りや欺瞞、ポリティクスに疲れ果ててしまったのだろうか 

    「えらくなりたい」とか「人の上に立ちたい」という野心ではなく、目の前にある仕事に全力投球してきた結果が彼女をCEOの地位に着かせた、という事実が心を打ったし、真のリーダーとはそういう人間であってほしいと思った 

  • 女性への偏見はいつになったらなくなるのだろう…と強く感じた本でした。
    「ビジネスウーマン」ではなく「ビジネスパーソン」として見てもらえるのは、いつになるのだろう…そんな時代が来るのだろうか?

  • 上司からの信頼が部下を伸ばす。誰かが可能性を認めればそれを伸ばそうとする。

  • カーリーのバアイは自分で会社を創った「女性起業家」ではなくて、会社のなかで出世していった成功女性なのだけれど、やはり苦労は同じ。男尊女卑はアメリカでもまだ根強いのか、と思ったり、なんだかんだいいつつもカーリーは優秀な大学を出ているエリートじゃないか、と思ったりしつつ読み進んでいます。実はまだ半分くらいで頓挫中(忙しくて) でも、思った以上におもしろくて、しかも「女性の生き方」としてまっすぐなところが好感持てます。

  • リーダーがすべきなのは、正しい枠組みを決めること。
    枠を決めたらあとは自由にさせる。リーダーは見守るだけでいい。
    なるほど。
    筆者の真摯な思いが伝わってくる1冊。

    いろんな角度からいろんな物事を見れるようになりたい。

    だまされるよりはだまされたいと思う。
    でも、本当の意味で人を信じる、信じられるというのは難しいことだ。
    信頼を獲得することの難しさを痛感。
    これは本当に日々の行動ひとつなのだろうな~。

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