- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478002230
感想・レビュー・書評
-
仕事で投資信託に関わって1年、疑問を感じることが多くあったため、本書を購入。
資産運用を行う上で、投信は有用なのだろうか?
販売手数料や信託報酬等の高いコスト、売買に係わるタイムロス、運用の不透明性などを感じていた。
本書を通じ、上記に加えてファンドマネージャーとアナリストの関係性に因る非合理な運用も明らかになった。
ファンドマネージャーは新人時代にアナリストの指導を受ける。
その結果、組織構造や縦社会の都合から、アナリストの意向に沿った投資判断をしてしまうとのこと。
日本のファンドマネージャーは成果報酬の無いサラリーマンであることも構造上の問題であるようだ。
著者は角丸証券→メリルリンチ→イートレード証券→独立という経歴を持ち、新卒で入った地場証券時代のエピソードも非常に生々しく描かれている。
数々の投信に対する辛辣な意見の後、それでも投信を購入したいと考える読者へ、4つのポイントを提示している。
①ブームに乗るべからず
②運用担当者を神様と思うな
③自らの投資スタイルを持つ
④自分の事情をしっかり考える
上記4つは自分の仕事や自分自身の運用の際にも参考としたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
☆$$一貫して投信のデメリットをPR。$$うなずく面もあるが、投信のよさも$$PRして欲しかった。
-
証券会社のビジネスの仕組みから投資信託のそもそもの成り立ち、日本の投資信託と海外の投資信託の違いなど一般的な叙述から始まり、徐々に日本の投資信託の深い面にまで導く構成。
投資信託についてだいたい分かってきたが、売り手側・投資信託を組成する側の視点でここまで詳しく書いているのを読んだのは初めてで、知らなかったことをさらに多く知られて良かった。
p.81
世界最初の投資信託は、1868年にイギリスで設立された「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」とされている。
一方、アメリカではイギリスから遅れること約50年、1921年に投資信託が導入されている。その基盤には第一次世界大戦後の国内資本の充実があった。その後、大恐慌による大打撃があったものの、それが結果的に投資家保護の精神にあふれる1940年の投資会社法の成立を促すことになった。アメリカではミューチュアルファンドが主流となって現在に至っている。 -
買わない理由にしては押しの一手が足りない感じ。
-
株式・信託の入門書
証券会社に在籍した著者の経験(内情?)
証券会社の生い立ちや歴史
客はどのようにして証券会社とつきあっているか
などが克明に描かれている
投資信託も所詮は博打
インデックスファンドはちょっとやってみたい気もするが・・・
お金を働かせる考えもきちんともっている(金融はみんなそう?)
世の中こんなことがまかり通っているかと思う一冊 -
数ヶ月前に取り寄せて、放置していた本。(読んでいない本が10冊ほど・・・山済みなので・・)
証券会社の裏事情が赤裸々に描かれています。たしかにこれをよんだら、投資信託(仮にノーロードだとしても・・)には、手を出すことはないでしょう。
-
<DIV style="background-color : white ;color :black ;padding : 8px 8px; border : 1px inset #ddd; margin : 0px 5px;">なるほど、これはスゴい本だ。〝投資信託はこんなにリスキー〟と書いてあるかと思えば、まったく逆。手数料目当てで、じいちゃんばあちゃんに「定期貯金をあんまりかわらんのんじゃ」と思わせて売る投資信託。だがそれは本来の投資とは違うだろう! 運用を人任せにして儲けようなど虫がよすぎる。おのれの相場観をもって株で勝負せよ、ということだ。そんな筆者の武勇伝もてんこもり。自分の周辺の行為はムダムダと書き、現在おのれがヤッテイルことがニッポンの未来を切り開くという誇大な自信。投資信託にマネーがからめとられることへの苛立ち。ビジネス書の類いはだいだいこんなものなのでしょうか?</DIV>
内容(「BOOK」データベースより)
ブームだからこそ「ちょっと待って」と言いたい。「絶対買わない」4つの理由。 -
日本のファンドマネージャーの問題点などはわかったけど、昔の証券会社の話などどうでもよいと思った。典型的な無意味に不安を煽るダメ本。