- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478007518
感想・レビュー・書評
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タイトルから惹かれて読みましたが経済学的な知見から自分の常識と異なるマネタイズ例が多く面白かったです。
少し古い本ではありますが他著も読んでみたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉本氏2冊目。
前書の続編と言う位置付けのようで、冒頭からおさらいが入る。結構前に読んでいたはずだが、あーあったなー、と思い起こされる。
本書は裁定取引がメインとなっているようで、裁定取引とは「安い方で買って、それをすぐに高い方で売る事で、利益を得る取引」だと言う。あれ、これは昨今問題になっている転売屋の事では、と思ったらやはりそうだった。
その他ではオークションにおける勝者の呪い、価格競争における囚人のジレンマ、大学の高い授業料のブランド力についてなど。身近ではないが興味深く読める話ばかりだった。 -
価格を考えるときは、いかに目に見えないコストを考えられるか(広告費など)
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●軽自動車、税金のコストが安い分、それを見越して本体の値段は高く売られている。安くしなくても売れるから。
●PBも100円ショップも、①宣伝、販促コストない。②中国など安い専用工場③NB工場の空き時間で④大量買取⑤早期支払
●高級店のランチ収入は、店の経営を安定させる。
●スポーツクラブが高齢者に優しい理由は、平日の稼働率を上げるため。
●企業買収が頻繁に行われるようになって、多くの企業が買収防衛策を講じるようになりましたが、頑張って買収を防いでも、人材に限って言えば優秀な部署の人材だけを奪われる時代になったようです。
●だんだん値段が上がっていくオークションは、イングリッシュオークション。値段が下がっていくのはダッチオークションと言う。
●ジェネリックが安いのは開発費を含めなくて良いから、は間違い。ジェネリックのシェアが低い状況では先発薬メーカーは値下げしない方が得なだけ。
●入試の偏差値を上げるため、どの大学も受験科目数を減らしてくる。
●昔は高学歴は、仕事能力の高さを表すシグナルだったが、親の教育投資が多額なことを示すシグナルに変わりつつあります。社会的なムダが大きい。
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車が系列販売店だけでなく買えるようになると僕も過去考えたことがあったが実際そのようになってきているのは驚きだ。
家電のように価格競争に巻き込まれることは容易に想像出来る。
フードマイレージに関する指摘は納得できる。
食料を運ぶ重さに距離を掛けて算出するのだが輸送手段を問わなかったり、逆に人が移動した場合はフードマイレージが0になるといった欠点が見える。
こうした指標はよく考えなければならない。
オークションに値段を上げて行くイングリッシュオークションと値段を下げて行くダッチオークションがある。
その他に封印オークションがあり最高落札額を提示した人がその金額で買うファーストプライスオークションと最高落札額を提示した人が二番目に高い落札額で買うセカンドプライスオークションがある。後者のオークションは参加者が正直な価格を提示し易い上、落札者がもっと安い価格で買えたのでは。と悩む勝者の呪いにかからない。
一ドルオークションの例は面白い。自分ならばやはり参加しないと思う。しかし、こういった状況は実際の市場では見られるとのこと。例えば、縮小しつつある市場に販促費をかけて売上を伸ばそうとすることが一例として挙げられている。
先発薬とジェネリック医薬品との価格差は一見、先行して投資の為、先発薬が高いと考えていたが、日本でのジェネリック医薬品の市場規模を考えると先発薬を下げて売る合理的な理由が少ないことが分かる。
著者をNHK教育テレビで知ったのだが、身近な題材を用いて説明されているので比較的理解し易い。 -
105円購入2013-06-23
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少し期待外れ
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前作に引き続き実際の生活の中で見ることができる経済現象をわかりやすく解説した本。車や教育費など比較的高価で関心の高い物を中心に解説。
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軽自動車の税が安いことで、競合するコンパクトカーの本体価格を安くせざるをえない
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あまり役に立たず