ハイブリッド・バブルー日本経済を追い込む国債暴落シナリオー

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478024355

作品紹介・あらすじ

暴落しない静かなバブルは、国債依存症となった金融機関の安楽死、ひいては日本経済の安楽死につながる。日本国債が抱える本当のリスクは、バブルでありながら、暴落しないことだ-。

感想・レビュー・書評

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  • "この本は面白いです。 皆さん全員に必ず読んでほしい1冊です。
    自分の国債に対しての考え方もこの本から学んだ部分も多々あります。
    全体のつながりが紐解くことができ、他の経済問題つの関連性をすべてつなぎ合わせることができましたので!!"

  • 2013/10/15:読了
     株の持ち合いも、「限定合理的投資家」も、金融の安定には役に立っていたように思う。破壊的な暴騰・暴落を押さえる仕組みは、必要だと思う。
     それを、自由化ということで、つぶしてしまって良いのか...

     50ページ 3つのカテゴリの投資家

     「ムーバー」
       常に利益の最大化を狙っている。ヘッジファンドなど
     「ファンダメンタルズ」
       ファンダメンタルズに基づいて投資することを原則。都銀など
       必ずしもキャピタルゲインで儲けようとしない。
     「限定合理的投資家」
       ほかに選択肢がないので投資している。
       地域銀行、信用金庫、郵貯、それに生保などが入っている。

      「ファンダメンタルズ」「限定合理的投資家」のハイブリッド買いが
     日本国債の暴落を押さえ安定をもたらしているが、それはバブル。

     参考:
      小幡績著『ハイブリッド・バブル』を読む |
      Group J&E
      URL : http://groupjande.jugem.jp/?eid=321

  • 日本国債の暴落が予見される中、実際に発生しない仕組みを解説しています。具体的には国債の購入主体をムーバー、ファンダメンタルズ、限定合理者に分け、最終的には限定合理者が超長期国債も買い支えている構図により、国債の暴落が起きていない状況を説明しています。加えて、日銀の金融緩和により買い支える主体が増えたのも指摘しています。このような主体の区別がそれほどの意義を有するか疑問はあります。というのも、あらゆる主体がムーバーやファンダメンタルズ、限定合理者の要素を持ち合わせた中でのポートフォリオを組むことは避けることができないといえ、それぞれの要素を持ち合わせているがゆえにダイナミックなポートフォリオを構成することができるためです。ただ、国債に関する一般的な解説を分かりやすく説明している点ではありがたい本書です。

  • 現在の国債の状況が良くわかった。

  • 長期金利の上昇が気になって読んでみたが、あまり役立たなかった。
    株式投資では市場は常に正しい。

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著者プロフィール

小幡 績(オバタ セキ)
慶應義塾大学准教授
1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省、1999年退職。2000年IMFサマーインターン。2001年~03年一橋大学経済研究所専任講師。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。2003年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應義塾大学ビジネス・スクール)准教授。専門は行動ファイナンス。2010年~14年まで年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)運用委員。主な著書に『ネット株の心理学』(毎日コミュニケーションズ)、『リフレはヤバい』(ディスカヴァー携書)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『成長戦略のまやかし』(PHP新書)、『ハイブリッド・バブル』(ダイヤモンド社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(東洋経済新報社)がある。


「2020年 『アフターバブル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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