戦略参謀―――経営プロフェッショナルの教科書

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著者 : 稲田将人
  • ダイヤモンド社 (2013年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478024461

戦略参謀―――経営プロフェッショナルの教科書の感想・レビュー・書評

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  • ・企画というのは、目的を明確にし、現状を把握したうえで、そこから、目的達成のための意味合いを抽出し、成功のための仮説を立て、実行案を組み立てるという一連の動作のこと

    ・言葉にして、時には分析もし、何がポイントなのかを抽出して人に上手に伝え、全社視点での動きをつくっていかなければいけない仕事

    ・戦略的な方向性に沿った実践力と、素早く的確な方向修正能力

    ・戦略的な方向性は正しくても、それを真摯に謙虚に実行できていない状況が低迷を招く

    ・判断がなされた時の、判断の前提を明確にしておくべき

    ・本来重要なのは、失敗を称賛する文化づくり。失敗することがいいわけではない。失敗から多くのことを学べるという事実を会社が受け入れるということ

    ・経営というのは、正しい企業文化づくりでもある

    ・PDCAが回っていない理由は、いくつも挙げられるが、その根にあるのは、「人、性善なれど、性怠惰なり」ということ

    ・実証主義の場合に、気をつけるべきは、それが因果なのか相関なのか、その混同を起こさぬように気をつけねばならない

  • 改革を成し遂げる新参者と、それを阻む者。それを囲む社長以下の従業員達。小説仕立ての企業改革ストーリで、各章末に経営論をポイント化しています。
    引き込まれる様に、一気読破してしまいました。
    本書では、改革を成し遂げるためには、相当の覚悟と行動力がなければならないということ。さらには、抵抗勢力に対する対処能力が必要とも。
    ストーリの中では、"人の業"というものを感じます。人はその極めて高い危険予知能力故に、今まで生き長らえてきた。ただし、その能力は、時として改革を妨げる。
    危険予知能力が高い
    保身、責任回避、自己への利益誘導、などという業(エゴ)にカタチを変えて。
    やはり、企業経営の肝は人であるということを痛感しました。

  • ・長期低迷状態から脱出するための3つのポイント
     -レッドオーシャン化した既存市場で勝ち抜くための施策を実行
      >例)コスト削減を実施し、基礎体力をつける
      >例)ボトルネックとなっている部分を分析し、打ち手をうつ
     -会社の強みを活かして未開拓の新市場、新たなビジネスモデルの発掘
     -創業の理念を再定義
      >自社の価値観、存在意義を定義しビジネスを見直す
    ・PDCAをちゃんと回すことは重要
     -うまくいった場合、行かなかった場合の振り返りが重要
     -環境変化に適合するために適宜チェックを行い修正することが必要
    ・問題解決の思考ステップ
     -現状把握
     -真因の追究
      >仮説構築と検証
     -解の方向性
      >打ち手立案
     -具体策の比較検討
     -実行計画の明示
    ・経費削減は費用対効果を考慮すべし
     -経費節減効果と売上減少効果を比較考慮した上で削減の是非を検討
    ・人事制度は信賞必罰となることが大事
     -皆が同じ方向を向いて頑張れる
     -お天とう様は見ている状況をつくる

  • 論旨はまあまあだけど、小説としてはダメ。先が読める伏線の浅さ、登場人物の頭の悪さ。ビジネスラノベ。三枝さん大好き。

  • 昨年来試験勉強に追われ、中途半端に読みかけになっていた。実務補修が終了し、ようやく落ち着けたので読了。

    三枝匡さんの三冊もそうだが、ビジネス小説ってストーリー重視の自分に合っていて結構好き。
    経営企画って泥臭いんだな。魑魅魍魎が蠢く企業を変革させたいなら、負荷が大きくなるに違いない。
    春から自分の立ち位置も、高山に近くなると思われるから大変だ。頑張らないと。

    最後の、高山の恋がどうなったのか。
    さらっと過ぎる。

  • 『戦略プロフェッショナル』や『ザ・ゴール』と同様、小説形式のビジネス書。著者はビジネスコンサルタントの稲田将人氏。過去に紳士服のアオキや日本コカコーラなどの大手企業に携わった経験を元に、企業経営のノウハウを分かりやすく解説されています。

    舞台は、大手紳士服チェーンの「しきがわ」。中規模から大規模に当たる企業で、創業者が引退、社長は二代目。いわゆる「成長の踊り場」で低迷中。こんな中、周りが見えないが会社を良くしようとする思いが強い中堅社員の高山の成長と奮闘がストーリーの主軸です。

    とにかく印象に残ったのは、何度も出てきた「人、性善なれど、性怠惰なり」というフレーズ。確かに自分の経験からも頷けることで、全ては、ここが根っこなんだと思います。人の心をマネジメントする、というところでしょうか。
    今、自分が携わっているプロジェクトでも、「大企業病」に「幼稚なプライド」が邪魔をして、改革が進まず、PDCAもなかなか回らない。せっかく新しいことしようとしているのに、残念です。自分が高山みたいに行動できればいいんですが、なかなか・・・。

    本書は「経営視点」という新たな視野を自分に与えてくれました。
    企業の組織化の成り立ちから、経営は「現状把握、仮説、実行、分析、改善」の繰り返しであること、企業の問題にはパターンがあり、経営戦略にもパターンがあること、でもそれはあくまでもバケツ(フレームワーク)であること、など、ぼんやりしていたことも、再び気づくことができたし、これからも時々「経営視点」で物事を見ていきたいと思います。

  • 経営企画室、戦略参謀って…というと、小難しい話のように感じるが、小説スタイルの本書、事例が非常にわかりやすくて、夢中で読めました。
    人、性善なれど、性怠惰なり。よくわかる、この言葉を繰り返し、日々過ごそうと思う。

  • 主人公である高山が紳士服店(おそらくモデルは青山)に新設される経営企画室に配属され、外部のコンサルタントの力を借りながら経営者の視点に立ったさまざまな戦略を実行し成長していく物語。
    戦略を考える、実行する際の注意点や企業が成長するためにあるべき姿、リーダーシップの発揮する方法などを物語形式で学べる。また各章末にはまとめがあるので考え方を整理できて非常によい。本を読み終わってからまとめだけでも読み返すとさらによさそう。
    残念な点は、次作の経営参謀と内容が似ている点。物語としては楽しめるが著者が言いたいことはほぼ同じようにみえた。

  • 元マッキンゼーが著者。おそらく元はアオキ。トップの分身となる経営企画の仕事が小説立てて書かれており、分量はかなり多いが一気に読むことが出来た。新聞広告で気になって図書館で借りた。スーツを生業とする小売業の二代目社長、会長は創業者、インセンティブ制度で疲弊している現場、チャレンジマインドを失った社風など具体的な設定がリアル。主人公とコンサルタントの妹の年の差が気になったり、経営企画部長より結局敏腕コンサルタントかい、とツッコミどころはあるが面白かった。

    以下メモ
    ⚫︎企画を行う人間は二つの要素が必要。「目的達成のための効果的な企画をアウトプットする能力」「PDCAを回すこと」
    ⚫︎才能とは、ある程度の感性のよさの上に、努力によって培われ、後天的に開花する
    ⚫︎社長の判断の精度を高めるため、あるいは現部門の担当にできないことを行うために、社長と課題の議論をし、必要なことは社長の代行として動き、プロジェクトを回すのが、経営企画。
    ⚫︎トップまわりがしっかり機能すれば、あとはトップ次第でスティーブジョブズにもなれる。
    ⚫︎フレームワークは物事を整理したりわかりやすくなる。ただしバケツはよくとも、中身が伴わないと意味がない。
    ⚫︎今は忙しい、なんて言い訳をしていたら、永遠に進歩しない。PDCAが回る体制づくりは、そういう言い訳を押してでも取り組まない限り、実現などしない。
    ⚫︎失敗を賞賛する文化づくり。失敗はいいことではないが、失敗から多くのことを学べるという事実を受け入れるのが大切。
    ⚫︎新しいことに挑戦する。失敗がつきまとうが受け入れる。この文化づくりをトップとともに推進するのが、経営企画の大きな使命でもある。
    ⚫︎組織論は上手な分業推進の技術論。マネジメントはその分業体制の運営技術。
    ⚫︎ビジネスプロセスリエンジニアリング。業務の流れの再構築。
    ⚫︎号令をかけて睨みを利かせたら経費が下がり利益が出たというのは、管理が甘いからいろいろなものがダダ漏れ状態だったというだけの話。
    ⚫︎トヨタ系の会社は歴史の中で蓄積された、経費の効果効能を最大化していくノウハウを持っている。ノウハウを理解していない者たちからは、ただのケチケチ会社と同一視されている
    ⚫︎経営不振の時にやることは、当たり前のことをキチンとやる。

  • 1)「戦略参謀」稲田将人
    ・元Mckの稲田さんの実話を参考にした物語
    ・戦略コンサル及び経営企画室の仕事を追体験できる
    ・「人、性善なれど、性怠惰なり」がキーワード

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