経済指標のウソ 世界を動かす数字のデタラメな真実

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478028353

感想・レビュー・書評

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  • 経済指標のウソ
    CPIは政治的要因の影響を受けてきた。意図的にインフレが低くなるような調整。ヘドニックアプローチで下方修正されるほど、製品の質向上は実質的な価格低下に寄与しないはず。
    雇用統計、ホワイトハウスだけが木曜日の夕方、発表の12時間前にスーツケースに入ったコピーを受け取る。
    クズネッツは以前から単純な経済指標の結果の解釈に警鐘を鳴らしていた。GNPやGDPの問題。
    対中貿易赤字は米国の大きなサービス輸出が含まれておらず、実際にはそれほど大きくないと思われる。
    メイドインチャイナであっても利益の大半が中国に渡るわけではない。貿易赤字が拡大してGDPが押し下げられるだけ。
    経済的な豊かさと幸福度の乖離。GDPを増やそうとした結果、国民が惨めな思いをする可能性。GDPにあらわれない被害。物欲が満たされても強い幸福は感じられなくなる。

  • 本の題名に騙されて借りてしまった感じ。
    経済統計の歴史?みたいな感じかな。。
    やっぱり翻訳本は頭に入らなかった 涙

  • 邦題のタイトルは「経済指標のウソ 世界を動かす数字のデタラメな真実」だが、原書は「THE LEADING INDICATOR~A SHORT HISTORY OF THE NUMBERS THAT RULE OUR WORLD」。
    本書は、経済指標が嘘だとも、デタラメだとも言っていない。経済を計量的に正確に把握しようとする真摯な取り組み。現代社会で経済が重みを増すに連れ、一面を捉えただけの経済指標という鏡で現実を見て、それに振り回される危うさ。我々は経済指標とどのように向き合うのかを問うた本。
    類書にない視点がユニークなだけに、この邦題が残念だ。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-12298914389.html

  • アメリカの最初の国勢調査は1790年に始まった。

    失業率の難しさ=失業者の定義。賃金労働者がいなければ理論的に失業者はあり得ない。

    戦争と恐慌がGDPを産んだ。定量化、アメリカンドリームの宣伝。資本主義の宣伝。

    家事労働を国民所得に含めないのは、コストが不明という技術的理由から。
    国民経済計算の父ストーン(イギリス)。
    1953年に国連による「国民経済計算」が発表された。

    「景気循環の測定」アーサーバーンズ
    生計費指数

    消費者信頼感指数=アンケートによる消費者の実感。
    指標は売れる。5つの質問。

    インフレに対する懸念が高まると、警戒して貯蓄率を高める。

    世界恐慌が購買担当者景況指数を生んだ。

    先行指数、一致指数、履行指数。

    物価の測り方=インフレ率。
    財の組み合わせ、財の変化、代替効果を動見るか、生活の変化による組み合わせの変化。

    コアCPIは、価格変動の激しい食料品とエネルギー価格を除いたもの

    技術の変化を修正するヘドニック価格法。

    知的財産をGDPに含める。2008年改定で。
    家事労働、娯楽、闇取引なども含めることにした。

    雇用統計は公式発表まで厳格に管理されている。

    原産地規則=最終的な変更が行われた場所。
    アイフォンは、中国製となるため、アイフォンのヒットでアメリカの貿易赤字は増えた。

    一国一単位という時代錯誤。

    GDPを幸福と置き換える。ブータンの試み。
    ブータンでは、幸福は集団的現象であり個人的価値観ではない。
    ガルブレイス「豊かな社会」


    人間開発指数=セン=発展途上国のためのGDPに変わる指数。
    平均余命、乳幼児の死亡率、識字率、教育水準、医療、食事、性差、都市と地方の差、貧富の差

    GDPはSNSやフリーを測定できない。
    GDPの利点は過去と比較できること。

    Google物価指数=オンライン流通価格。住宅価格は含まれない。
    CPIでは、帰属家賃の影響が大きい。

    ダリオとブリッジウォーターアソシエイツ。
    金融危機にも2桁のリターンを上げた。
    原則(プリンシパル)=何を望むのか、何が真実なのか、そのために何をすべきか。

    ビッグデータの普及で、だれもが統計処理をできる時代。しかしデータの使い方を学ばなければならない。

  • 原題が正しく、The Leading Indicators: A short history of the numbers that rule our world.
    経済統計の歴史で、欠乏の時代に作られた、GDPや失業率は現代の先進国にはマッチしていない。また、ITをきちんと使っているわけではなく、恣意性の高いものを高コストで作っている面がある。ただ新しいものにすると、過去との比較ができなくなってしまうのが難点。また幸福のようなものを測る指標はまだ確立されておらず、こういった新しい状況に対しては複数の指標を組み合わせて作ることが今の技術であればできるしそうすべきであるとする。

  • 経済指標の歴史と限界がよく分かる。

    それにしても日本語のタイトルは詐欺に近い。
    The Leading Indicators --- A Short History of the Numbers that Rule Our World が原題なのだが。
    真の姿を写していないからウソというのはなんだかな~。
    デタラメな真実というのもおかしい。

    書評で知って予約。結構待って入手

  • 今の統計とかはあてになりませんよ!こんなのあてにしたらバカを見ますよ!ってこと。

    証券会社とかヘッジファンドは独自の指標を持ってるらしい。

    教えてほしい。

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