- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478029374
作品紹介・あらすじ
2007年9月、東大阪の中小メーカーマジテック創業者にして天才発明家の藤村登喜男が急逝する。通称"博士"の彼こそ、芝野健夫に事業再生家として歩むきっかけを与えた恩人だった。芝野はマジテックを救うべく、大手電機メーカー・曙電機から転じて奮闘する。しかし、後継者問題やクライアントからの締め付けなど、ものづくりニッポンを下支えする町工場に降りかかる難題と、自己の利益を優先する金融機関の論理に翻弄され、苦境の渦に飲み込まれていく。再生浮上のきっかけをつかんだと思った矢先、リーマンショックが発生。想定外の余波に襲われ、絶体絶命のピンチに陥る。捨て身の最終戦を前にして、鷲津をも巻き込んで、芝野は決死の反撃を決断する-。『ハゲタカ』シリーズ本編の裏に秘められてきたストーリー。
感想・レビュー・書評
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この作品は「レッドゾーン」「グリード」のサイドストーリーで鷲津のライバル芝野が主人公の物語。前半は前述した二作品の中にも登場した話を深掘りしながら進行していきます。その二作品を読み終えた時、芝野たちがどうなったのか知りたいと思っていましたが、ちゃんとこのような形で出来てたことが嬉しい^_^
ちっぽけな町工場の再生を描くストーリーですが、最後まで良さげな兆しが見えつつも上手くいかず、やきもきさせられますが、クライマックスは見事!
「レッドゾーン」「グリード」と共にぜひ読んでいただきたい作品です。オススメ♪-
2024/02/08
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K村さん、こんばんは!
すっかり社会復帰して急激に読書スピードが低下しました…。
元々遅読ですので、のんびりマイペースで楽しみます^_^K村さん、こんばんは!
すっかり社会復帰して急激に読書スピードが低下しました…。
元々遅読ですので、のんびりマイペースで楽しみます^_^2024/02/09
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ハゲタカシリーズを何冊か読んでいる方ならご存じであろう芝野が主人公。
かつての縁を思い出して、東大阪の小さな町工場の専務になる。
その後、サムライ・キャピタルが敵になるという話。
鷲津の役割が面白かったな。 -
残念だが駄作だ。
本筋に関係ないプロットが多数入って冗長してるしいつもの緊張感がないな。
最後まで読み終えるのが苦痛だった -
レッドゾーン、グリードのサイドストーリー。舞台がアメリカだったグリードより、舞台が日本の本作品の方が感情移入できた。池井戸作品に比べると勧善懲悪スッキリ感は少ないけれど、そのあたりがかえって現実味があって面白い。本筋からそれるが、一人の少女を救う技術を、大量の人を殺す兵器に使おうという発想。人間って矛盾してる。
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企業再生
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アカマ自動車買収やAD社買収の攻防時に大阪で起きた中小企業の再生物語。事業再生家として有名になった柴野さんが主役となり、はなしが進んでいく。柴野さんは、ハゲタカシリーズで好きなキャラクターなので、奮闘ぶりを見ることが出来て良かった。最後に鷲津さんも登場したが、その登場の仕方が面白い。。