本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 1056
感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478029398

作品紹介・あらすじ

本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのかは本棚に関する事が書かれている一冊です。本棚にはルールがあります。そのルールを知ることで効率よく知識を得ることができます。本棚の中身が入れ替えればそれだけ多くの知識が身につき、空いているスペースがあれば新たに知りたい知識を入れることができます。

感想・レビュー・書評

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  • なんのルールも秩序もない自分の本棚をすぐにでも整理したくなった……が、成毛氏ルールでは小説とコミックしかない己の本棚は全て処分ということになる。それは悲しいので、この本を参考に自分に適した本棚作りをしたい。そしてもっともっと本が読みたい。

  • 本棚と本のこだわりについて語った本。本棚について一冊の本を執筆してしまえる本への情熱は尋常ではない。

    著者の思う理想の本棚の条件には
    ・見やすいこと
    ・2割の余白があること
    の二つを挙げている。これは本棚を可視化された「外部脳」として捉えているからである。どのような本を面白いと感じるのか、また、入れ替わる本棚を観察することでどれくらい自分は成長したのか。それらを反映する機能を持つのが「本棚」なのだと言う。
    だから、本棚に入れる本は意図をもって選ぶべきである。ただの本の収納場所にしてはいけないのだ。

    また、本棚以外には本の買い方について紹介されているページがあり、「著者のメガストアの歩き方」は新しい発見となった。大型書店を回る際には重い荷物に耐えられるリュックやカバンを背負い、口の閉じる手提げ袋を持っていき(万引きだと勘違いされないため)そして、長時間店内を歩いても足が疲れないように、底がほどよく柔らかい靴を履いて書店に行くのだそうだ。本を入れるモノに注意を払うのはすぐに思いつくが、靴にまで意識を飛ばせる人はなかなかいないと思う。本に対しての本気度がよく表れているエピソードであると感じた。

  • 元マイクロソフト社長、HONZ代表の成毛眞氏が、本来本棚とはどうあるべきか、「理想の本棚」の作り方、教養の深まる本の買い方・読み方、書評の書き方について、書き綴ったもの。
    尚、“HONZ”は、「HONZは単なる書評サイトではありません。読むに値する「おすすめ本」を紹介するサイトです。たまたま手に取った本の感想をまとめたサイトではありません。厳選された読み手が、何冊もの本を読み、そのなかから1冊を選び出して紹介するサイトです。」(“HONZ”サイトより)という、ノンフィクション物を紹介する有力ブックサイトである。(私も頻繁に覗いている)
    私はこれまで、『本は10冊同時に読め!』、『実践!多読術』などの成毛氏の著書も読んだが、本書は、それらと重複する部分も少なくないものの、本棚の容量を意図的に制限して保有する本を入れ替えることの重要性とそれを実践するための技術、書評の具体的な書き方等について、新たなアイデアを得ることができた。
    前著の内容も含めて、強く共感したのは以下のような点である。
    ◆「本棚には、鮮度が勝負のノンフィクションの本を中心に並べるべきだ。・・・本棚の中の本を最新のものにアップデートすることは、自分の頭の中の情報をアップデートするということだ。」
    ◆「本棚は、外付けできる脳であり、客観的に自分の過去と現在を把握するのを助け、未来の自分を映し出す鏡でもある。そういった本棚の性格を踏まえて本棚を編集すれば、人生さえも編集できる可能性がある。」
    ◆「本棚作りのポイントは、・・・見やすいこと、2割の余白があること、この2つに加え、勝負本のみを並べる、多様性は持たせつつ違和感を排除する、いつも変化していること、である。」
    ◆「定期的に本棚の入れ替えをする時間を設けることが必要になる。・・・たったの30分でも、入れ替えの時間を週に1回取るだけで、本棚はただの本置場にならず、見た目の美しさも外付け脳としての機能もキープされる。」
    ◆「書評を書くときにイメージするべき文章は、書店の店頭にあるポップだ。本の間に並ぶあのカードには、その本を面白いと思い、買ってほしいという書店員の気持ちが凝縮されている。」 等々
    また、ブックディレクター幅允孝氏がセレクトしたスルガ銀行六本木ミッドタウン支店の「d-labo」、代官山蔦屋書店の本棚作りのコンセプト、紀伊國屋書店のWebストアの「コンシェルジュの本棚」、新聞社や出版社が発行している用語辞典など、本好きに有益な情報も多数紹介されている。
    (尚、157頁で、『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』を青木薫氏の翻訳としているが、正しくは青木氏の初の書下ろしである。成毛氏らしからぬ誤り。)
    (2018年2月了)

  • 本棚論。本棚に並べるのは勝負本のみという言葉に共感した。

    目の前の仕事や日常生活からは得られない視点・観点を持ち続け、スケールを広げていくためにも、本棚の余りと厳選した本を置くということに注力したい。

    本棚は小学生のランドセルと同じ。小学2年生に上がったのに、小学1年生の教科書をランドセルには入れない。小学1年生の教科書のままでは成長しない。常に本を入れ替え、より良いものを厳選し、幅出しする必要があるのだ。

  • 面白かったー!!本棚がものすごく雑然としてるので、積ん読をすぐには消化しきれないまでも、せっかく読書が好きなんだからお気に入りのスペースにしたいなと思って買いました。読書術の本はあんまり考え方が好みじゃないことも多いから半分ダメもとみたいに思ったけど、当たりだったなー。
    取り入れたいやり方がいっぱいありました。ガンガン増やせるようなスペースはないので、だったらせめて考え尽くしたマイルールのもとに、素敵なコレクションにしたいなあ。全部とは言わないけど、自分なりに工夫して参考にしてみたいです。

  • 【概要】
    本好きの人がさらに本を読みたくなるための本。
    本棚にルールを設けることで、過去の読んだ本の整理と、未来の読みたい本を意味のあるものにできる。
    3分の1は本の買い方、書評の書き方が書いている。
    【評価】
    82点(本の読み方について一通り自分流を作った人がさらに本を読みたくなるようなときには非常にいい。書評を書く前にはぜひ読みたい)
    【共有したい内容】
    ・「読む本が新しくならず、本棚の中身がたとえば1年前とかわり映えしないようであれば、自分自身が過去1年間まるで成長していないことを意味する」
    ・「書評に個人的な思い入れは不要だ。・・・ただ、面白いという事実だけを伝えることに全力を尽くすべきだ」
    【悪いところ】
    本を相当数読んだ人でないと、今必要な本以外のサイエンス等の話はまだ早いと思ってしまうかもしれない。
    成毛さんの本棚のことだけで、他の本棚の事例がなく可能性が広がらない。
    【どういう時に役に立つか】
    本をもっと読みたいと思うとき
    書評を書き始めるとき
    【ターゲット】
    書評を書くメンバー
    入社2年目くらいになってから
    【自由記述】
    本棚で過去の自分を把握し、未来のなりたい自分になる。ということは共感できる。
    その通りだと思う。
    本棚を眺めるだけでも知の整理になる。
    本の読み方についても、付箋を貼るという方法の提案をしているので、書き込みが苦手な人向けになっており、読み方の可能性は深まる。
    ビジネス本以外を読む必要があるとき気にはさせてくれる。具体的な書評をみて、一つは読んでみたい。
    HONZのサイトも改めてちゃんと見ようかなと思える。
    書評については『』の役割など、具体的な記述があり非常に参考になる。
    【合わせて読みたい】
    本は10冊同時に読め
    多読術
    読書の技法

  • たくさん本を読みたいと思わせてくれた。

  • 成毛氏の本棚、素敵だなと思った。自分の本棚はまとまりが無く、入り切らない本で溢れかえっている。積読本も、溜まりに溜まって収拾が付かない。

  • 本の整理は永遠のテーマ。
    恐らく完全に整理できることはない。
    でも、この本を読むと「この方法なら!」と思わせてくれます。
    やってみよ。

  • 前々から気になってらいたがきっかけがなかった本をついに購入。いざ手に取って開いてみたら期待以上に面白く、喫茶店の1時間半ほどで一気に読み終わってしまった。

    年間200冊以上を読むという著者の実践的な本棚マネジメント技術がわかりやすく紹介されている。

    ・本棚は外付けできるあなたの脳である。だからこそ継続的に入れ替えてアップデートしていかなければならない。
    ・本棚には”勝負本”のみをおく。本棚はあなたが他人からどうみられたいかを表すものであり、積極的に他人に見せるべきである。

    と言った著者の主張には同感。
    私自身も定期的に本棚の整理をするが、その時々の自分の思考や嗜好をラインナップに反映させるのは楽しい。

    本棚を「新鮮な本棚」「メインの本棚」「タワーの本棚=参照用の本」(+「知の神棚」)に分けるという考え方は発見だった。
    これまでは「メインの本棚」と「タワーの本棚」をあまり区別できていなかったと思う。次の整理ではその観点も入れてみたい。

    本筋とは異なるが、著者は「本には付箋」派らしい。自分はがっつき線を引いて書き込みをするタイプで対照的だ。
    「私は、メモを取ったりラインを引きながらの読書はしない。活字中毒の人間は一分一秒でも無駄にせず本を読みたいのである」というフレーズに赤線を引きながら、そんなところにおかしみを感じてしまった。

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著者プロフィール

HONZ代表

「2022年 『39歳からのシン教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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