シナリオ・シンキング

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478104682

感想・レビュー・書評

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  • ◼︎学んだ大切なこと
    ★今すぐ活かせそうなこと

    ◼︎未来洞察の教科書は、スキャニングから強制的な掛け算をしているのに対し、本書は特定のシナリオに対し、マクロ・ミクロの変化動向を書き出す。


    いま、必要とされるパラダイム
    環境認識→柔軟な戦略策定→実行
     認識力と実行力で差がつく時代

    ◼︎シナリオ的思考法
    未来を予知・予測するのではなく、「起こる可能性のある未来が実際に起こったらどうするのか」を事前に考え、意思決定力・判断力を高める思考法。

    重要なのは、「最悪」のシナリオを考えること。
    それでも成長できるようにする。

    メンタル・モデル(個人が固定的に持っている世界観)を自覚する
     ・自分は特定の眼鏡をかけて世の中を見ていないか
     ・自分のかけている眼鏡は何か
     ・他に考えられる眼鏡はどのようなものだろうか

    シナリオ:
     環境について(特に未来について)のストーリー
     客観的にとらえる必要のあるもの
    戦略:
     我々はこうしたいという主観的で意志の表出。

    ・未来予測はあたらない
    ・願望を強く持つと未来を読み違えてしまう
    ・戦略を「全て事前に準備する」ことはできない
    ・多様な意見を共有化することに意義がある

    ◼︎予測:
     世の中の方向性=トレンドに注目する。
     (例:燃料電池、ネットなど)
     トレンドをベースにそれがどのように世界わ変えてい
     くのかに注目する。
     変数を上下させる感度分析を行うことはできるが、基
     本的には「ベースケース」として示されたものを中心
     に考える。
    シナリオ:
     トレンドと不確実性の両方に着目する。
     不確実性に着目することで、その不確実性ごとにいく
     つかの異なるシナリオが現れる。着地点を一つに予測
     するのではなく、複数のシナリオを「世界」として描
     き、ストーリーを記述する。
     定性的な分析が考え方の中心
     シナリオは、不確実性という、リスクを考慮した未来
     考察の方法。
     ・未来についての予測
     ・トレンドから導かれ、確率で示された複数の予測  
      (ベストケース、ベースケース、ワーストケース)
     ではなく、
     ・不確実性に着目して、未来について描いた「複数の
      世界」


    アウトサイドイン発想

    シナリオシンキング
    複眼思考がてき、意思決定のリスクについても理解している。
    実行するうえでの二つのハードル
    1.帰納
     多くの事象の中から、どうやって創造的に共通の特徴を見つけ出すか
    2.限定的合理性
     時間をかけて情報収集し完璧な予測・分析を求めるのではなく、多様性を意識し組織の知を活用することで「限定」の枠を拡大する。

    箇条書きではなく、ストーリー(物語)の方が、記憶に残りやすい。


    ★シナリオシンキングの5つのステップ
    1.シナリオのフレームワークを決める
     「何年先の話か」「テーマ」を決める
    2.情報を棚卸しする
     世の中に存在する情報のうち入手可能なものを洗いざ
     らい包括的にチェックし理解する。
     情報の収集に注力し重要性や関連性の評価は行わない
     セプテンバー「SEPTEmber」(マクロフレーム)
      新聞記事のクリッピングや各種シンクタンクの未来
      予測レポート
      ・社会・価値観・文化
      ・経済・税制
      ・政治・規制・政策
      ・科学・技術
      ・地球環境
     ポーターの5フォース (ミクロフレーム)
      業界の専門誌、社内資料
      ・既存の競合
      ・顧客の交渉力
      ・サプライヤーの交渉力
      ・代替品の脅威
      ・新規参入の脅威
    3.キー・ドライニング・フォースを見つける
     用意したカテゴリーを、いくつかの新しいカテゴリー
     に括り直す。新しいカテゴリーに名前をつける。
     ドライビングフォースを、「確定的要素と不確実
     性」、「インパクト大小」の2軸で4領域に分ける
    4.シナリオをつくる
     「不確実性とインパクト」によって切り分けられたド
     ライビング・フォースを、さらにいくつかの「かたま
     り」としてとらえ、全体の構造を把握する。
     論理矛盾を含んだシナリオがいくつか見つかる。
     「〜だろう」ではなく、「〜だった」に直す。
    5.シナリオをウォッチする準備に入る
     ウォッチする対象(記事・現象・事件など)を決めて
     おく。→早めに警告するサイン(EWS)








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