子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478107911

感想・レビュー・書評

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  • 本書の冒頭で、どの項目から読んでもいいとあったので、目次を見て気になる項目だけざっと読んだ。これからも繰り返し読みながら、生活の中に取り入れていきたいと思う。各項目について、「我が家だったら、こんな風に実践してみようかな」と考えながら読んでいくと、ワクワクする。
    SNSで飛び交っている、影響力のあるママ達のアカウントからの情報も、悪ではもちろんない。だけど、情報量が多すぎたり、エビデンスが良く分からなかったり、啓蒙というよりママの承認欲求のために発信していそうなものもあるし、若干辟易していたので、この本を毎日少しずつ読み進めた方が、余程いい子育てになりそうだなと感じた。

  • 一番子供のためになることを厳選したことを紹介している本。
    これからは自ら考え、実行し、失敗しても立ち直り、諦めず、自分らしく、生き抜く力が必要です。そのために必要な力を養うために親ができることをまとめてます。

    よく言われている子供は親を見て育つというのがどの場面でもでてきてました。親がやっていると子供が真似します。なので、親の言葉遣いや習慣には気をつけようと説いてます。

    最後に、子供の力を信じることが大切です。
    できなくて、つい他人と比べてしまい焦ったりしますが、信じて見守ることが子供のためになる。

  • 「おわりに」に書かれていた言葉が胸に響いた。
    渡辺和子さんの言葉を引用して、
    「まだ、つぼみのままでも慌てず、あせらず、自分にしか咲かせることのできない花を咲かせようと、下へ下へと根を張っている子どもの力を信じる。

    この本が、お子さんのもっている力を「信じる」ための足がかりになれば幸いです。」
    毎日子どもを急かしてばかりの自分に嫌気がさすので、この言葉に込められた優しさに、涙が出そうになった。

    100ものメソッドが紹介されているが、共通して重視されているのは、
    「親が過剰干渉せずに見守ること」、
    「子どもの好奇心や気持ちを受け止め、共感する姿勢」、
    「あなたががんばっている姿を見ていると伝えること、努力そのものを褒めること」
    つまり、何があっても子どもに寄り添い、それをきちんと伝えることだと認識した。

    いついかなる時も余裕を持つことは、大人でも難しい。けれど、意識的にぼーっとする時間を子どもと過ごすことで、子どもの気持ちに寄り添う機会をもっと増やそうと思った。

  • 本書よりー「現代の親は、多すぎる『子育て情報』におぼれている」
    ーそうなんだよね…情報が多すぎて困る…かと言って全て無視する勇気もなく…
    という訳で、氾濫する情報をまとめてくれていそうな本を何冊か選書。

    本書は、「膨大な研究成果からもっとも有効な情報を追求」したジャーナリストがまとめたもの。不満としては、どのように情報を収集したかの透明性が低いことと、出典の記載が少ないこと。簡潔に実践のポイントが書いてあるけど、もっと深掘りしたい、深く理解したいと思った時に先に進むのが困難。

    6章構成で、内容は:
    ・コミュニケーション
    ・思考力
    ・自己肯定感
    ・想像力
    ・学力
    ・体力

    特に前半は、先述の通り「もっとも有効な情報」と銘打つには根拠が薄弱なのでは…と不安に思ったけど、最後の「体力ー「栄養と運動」で脳と体を強くする」の章は個人的にとても有益だった。どのように栄養バランスを整えるべきかの情報が端的にまとまっていた。やっぱり人間にとって一番基本的で大事な食において気をつけると良いポイントをおさらいできたのは良かった。

  • 子どもが生まれた年の一時帰国の際、慌ただしく買い物をする中で買った一冊。
    当時の住まいに戻ってから、3歳~が対象の本であることに気付き、それを言い訳に放置していました。
    とは言え、我が子はまだ未就学児なので十分にタイムリーな育児書なのですが。

    「ありのままを受け入れる」、「スキンシップを拒まない」など割とあちらこちらで散見されるハウツーも含まれていますが、その裏付けがしっかり説明されているためか心に響きました。
    また、子育てにおける新たな視点を説得力のある根拠(科学的な研究結果など)とともに提示していたのも高評価となるポイントでした。
    子育て経験者のアドバイスの中には単なる精神論や、根拠のない「私が大丈夫だったから」という経験則に基づくものもあり、ありがたい反面モヤモヤしてしまうことがあるのも事実。
    本書はそういったモヤモヤは感じにくい作りになっていると思います。

    タイトル通り100項目に渡り、様々な視点から子育てのアドバイスが書かれていますが、やはり100もあると後半はちょっと間延びしてしまう感は否めません。
    しかしそれ以上に気付きや学びが多く得られたので満足しています。時間が経てば、役に立つページも変わりそうなので当面は手元に残しておく予定。

    最後に、本書の中で最も記憶に残った部分を抜粋します。
    「子どもの選択が親の期待通りではなく、想定の範疇からはみでてしまうと、親は否定したくなるものです。
    ですがそこで一歩ふみとどまり、『自分の考える枠からはみだしてほしくないというエゴではないか』と自分に問いかけてみます。(中略)
    失敗も含めたその経験が、子どものレジリエンスを育み、そして未来の可能性につながっていくかもしれないのです。」

    親のエゴ。あんなにイヤだと反抗心を抱いていたのに、いつの間にか私自身がその沼にハマりかけている恐ろしさよ。

  • 借りたもの。
    「コミュニケーション力」「思考力」「自己肯定感」「創造力」「学力」「体力」6つのセクション、100のメゾットとして紹介。
    現在の子育ての常識…というべきか。
    ハウツーもありつつ、エッセンシャルな内容。
    昭和の詰込み型教育(頭ごなし)の反動で、平成のゆとり教育(丸投げ)は生まれたものの、その本質は普及せずフォローアップが必要になった……そうした経緯を反面教師に、人間の生きる力や学び続ける力をどの様に伝え、教え、身に着けさせるかを家庭から見直すもののように感じた。

    この本を通じて、現代の子育ての姿勢は子供を人格のある一個人として寄り添う、というものではないか?と考える。

    メリンダ・ウェナー・モイヤー『科学的に正しい子育ての新常識』( https://booklog.jp/item/1/4799329065 )と併読。
    それと比較すると、こちらの本の方が日本人にはなじみやすいのではないか。日本の著者だから。

  • 深い内容までは記載がありませんが、子育てで試してみたい行動が盛り沢山。子育て世代には一家に一冊あって損はないでしょう。

  • タイトル通り、子育てでよくある悩み100個の項目について、著者なりの解答を記した本。
    長年の取材や多数のアンケート、学術研究の裏付けなど、論理的になぜ、その行動がいいのかを説明してくれているのでわかりやすく、説得力がある。

    僕自身はいろんな子育てに関する本を読んでいるので、真新しい情報はあまりなかったが、他の本にも書いてあるようなことはほぼ書いてある。
    また、よくある悩みに注目してまとめてくれているので子育てに関して悩むことがあればこれ一冊でほとんど解決できるように感じた。
    読書が好きじゃない方はこれ一冊だけ読めばいいので本当におすすめ。
    他の子育て本を読んだことがある人でも辞書代わりに使えるので、どの家庭にも一冊おいてあって損はしないと思う。

  • よくまとまっている。読み返したい。いつか買いたい

  • 子育てに迷走している方はぜひ読んでみるといいです。基本的なことに科学的な根拠を加えて記載されているので楽しく読むことができます。読んでいる中で子どもはそういう風に感じているんだと学ばされる部分も多くありました。非常にためになる一冊でした。

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著者プロフィール

1973年京都市出まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現 KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は受験、英語教育、海外大学進学など教育分野を中心に「プレジデント Family」「ReseMom(リセマム)」「ダイヤモンド・オンライン」「『未来の教室』通信」(経済産業省)をはじめとするさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。2020年6月に発売された初の自著『子育てベスト100』(ダイヤモンド社)は Amazon総合ランキング1位を獲得。17万部のベストセラーとなり、韓国・台湾・中国・タイ・ベトナムでも翻訳されている。一男一女の母。

「2022年 『子育ての困りごと解決ブック!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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