- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478116104
作品紹介・あらすじ
いま、人が影響力を持つために必要なことは何なのか。ひろゆきブームの裏側にあったテクニックを赤裸々に語る。
感想・レビュー・書評
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1%は努力で、それ以外の99%はいわゆる「バイアス」が大きく影響している。
「同調圧力」
「承認欲求」
「反射神経」
「 有閑階級」
というキーワードをもとに、バイアスをうまく利用して人生を生きやすくしようという、ひろゆき流ハック術といったところ。
「王様はハダカだ」と言うことができる子どもの視点を持ち、馬鹿にされても受け流し自分で自分の機嫌が取れるようになり、「こうきたら、こう返す」という判断が1秒で取れるように反射神経を磨き、奴隷のような生き方ではなく、自分の興味など軸を持つことでゆとりを持って生きていく。
ひろゆきが飄々と過ごしているのは、自分の身の回りと自分自身に起きていることを「これはバイアスだな」とメタ認知できているからなのでしょう。バイアスが起きた時のおすすめの対処法も書かれているので、人間関係がしんどいなと感じている人は読んでみてほしいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2ちゃんを作ったオタクで負けず嫌いな人、と勝手に思っていて著者のことをよく知らなかったけれど、本書を読んでびっくりした。良い捻くれ方をされていて、生きることを楽しむ考え方が出来る、やはり頭のいい人だと改めて感じた。ご結婚されたことで、下記のような内容など人間味があって一層可愛く思える。世間では論破王などと呼ばれているけれど、本書の内容にもあるように西村博之さんもただの人間なのだ。
「『家族の機嫌をとったほうがいい』ということがよく言われるが、そんなのはやろうと思ってできることではない。簡単にパートナーの機嫌がとれるくらいなら、世の中、難しいことなんてない。喜ばせようとしても喜ばない。喜んだフリをしているけど、心の中まではわからない。伝えようとしないときにこそ伝わる…。そういうことばかりだ。」
以下本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
「SNSのあまりよくない使いかたは『自分の幸せアピール』だ。『ああ、満たされてないんだな』『承認欲求にとらわれているんだな』とだけ思って、スルーしよう。」
「幸せの基準が『他人』にある人たちは、いつまで経っても満たされないままでいる。だから、『自分にとって必要なもの』を手に入れる人になろう。」
「優秀な人は、最初にナメられても気にしない。逆に、無能で中身が空っぽな人ほど、ナメられると怒る。もし、あななが雑に扱われることに腹が立つのなら、印象を取り繕っている自覚があるのかもしれない。」
「私たちは、エンタメにわざわざお金を払って感情を動かしている。だったら、悪口を書かれたりしても、『感情が動いてトクをした』と考えられる。悪口そのものがストレスやダメージを与えるわけではなく、悪口をどのように解釈するかによって、それは『褒め言葉』にも『エネルギー』にもなる。どうせ同じことを言われるなら、人の言葉にいちいち傷つくよりは、勝手に『褒め言葉』として捉えたほうがいい。」
「面接であれば、相手を対等に見ることから始めよう。自分が面接官に見られているように、自分だって面接官を見てやればいい。面接官だってうまく面接官を演じるために緊張している。相手と対等な立場ということを自覚しよう。」
「仕事と同じように趣味にも効率を求めるからおかしくなってくる。仕事以外の事では効率なんて考えないほうがいい。それが効率のワナだ。何をやってもいいのだから、何を止めてもいい。遠回りでいい。仕事のようにめんどくさいことだけを効率化で乗り切ろう。」 -
著者らしい言い回しで、ある程度は既知の内容ながら、整理して読むことが出来ます。
編集の良さも合って非常に読みやすかったです。
書いてある通り疑いながら読むと理解しやすいと思います。
結論ファースト…そして根拠の重要性は、間違った意図にならない様に丁寧に説明されており、その内容については再認識することが出来た。
著者の色々な本のなかでは、個人的にはベストな本です。
最後に…個人的に好きなところは
“疑ってしまったのを、再び信じることが出来るか?”
私自身(知人との)関係性に考えさせられる、深く刺さる言葉です。 -
人は思い込み=バイアスでできている。
なるほどと思うことが多い。面白くて一気に読んだ。
「みんな」という言葉に要注意
「いじめが起こる空気」は、自分たちと似た性質の人が多い、比較的「閉じた集団」で生じる。さまざまなタイプや特徴がバラけていればいるほど、いじめが起こる空気感は薄まっていく。
だから、もっと雑多な人が集まるところに移るようにしよう。
都会であればあるほど、組織が大きければ大きいほど、人を排除する動きはゆるやかになる。
集団の大きさと自分の視野の広さは、だいたい比例していくのだ。
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かなりためになった!(あ、二流。。)
この内容、自分や自分のまわりに置き換えて考えてみると思い当たる節がいくつもあり、行動を変えてみることにする。ヒントがいくつもあったので試して訓練していこうかな。
「その情報、ソースある?」一時期よく聞いたなぁ。改めて問いたい。
62冊目読了。
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散文的ではあるけれど、その分、読みやすい、そもそもそこを狙ったのかもしれないな…
紆余曲折を経て現在に至るインターネット巨大掲示板の創設者として、ひょうひょうとした風貌からどこか馬鹿にされている、と言うのが私の、ひろゆき氏の印象である。
本書内での彼の言を借りれば、「印象と中身のギャップで相手を驚かせよう、相手の心を掴もう」と言う事、すなわち(負の)バイアス(仮に偏見、と解釈する)のベクトルを、逆に活用しょう(の為にはどうするか?)と言う事が分かりやすく解説された良書であると思う。
まだ若い方が何も考えずに本書に書かれている事を鵜呑みにする事は無いと思うが、年老いて半ば社会から退こうとしている私から見ても、頷ける部分が多い。
読みやすい、わかりやすい良書であると思う。 -
1%は努力の続きのような感じで、99%はバイアス(思い込み)。周りは自分が思っているほど私のことを見てはいないし、気にし過ぎず自分を大切にしてやりたいことをやっていこう、という風に私は受け取った。