- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478320112
感想・レビュー・書評
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ずいぶん前に読んだが、映画「フォードVSフェラーリ」でこの名がでたので記録。学生時代の視点とまた違った読み方がたぶんできるだろう。
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今でこそ米3大メーカーの威信は薄れたが、1970年代のフォードといえばデトロイトのみならずアメリカをぐいぐいけん引する先頭にたっていた。数々のヒット車種を開発し、社長に上り詰めたアイアコッカは、成功を重ねフォードという社主という絶対に妬まれてしまいおっぽり出される。そこで終わらないからこの本が生まれるのであるが、悔しくて3位のクライスラーのオファーもあってクライスラーの経営を始めるのだが、そこにあったのは目を覆いたくなるような無軌道な経営の爪跡、まさに倒産の憂き目をすんでのところで交わしながら経営立て直しをおこなっていく。特に資金繰についてはロビイスト活動による粘り強い駆け引きで味方を増やし、最終的に政府にyesを言わしめる。また、企業内部においても商品・生産体制・マーケティングとあらゆる面で改革を実践的おこなって企業体質を強化していく。感動の経営の書
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最近スティーブジョブスの話題で「1ドル役員報酬」などが出てきてふと、アイアコッカのことを思い出しました。
当書籍の書かれた時代(80年代)と現在の経済状況は違いますので、一人の経営者がどういう人生を送ったかという視点で見た方が面白いと思います。
生い立ちから成功、挫折、そして再起 ー フォードの社長まで上り詰めた彼が会長(フォード2世)と喧嘩しクビになり、今度は倒産寸前のクライスラーの社長となって立て直しを図る。そんな波乱万丈な人生がこの1冊に凝縮して書かれています。
ジョブスもそうですが、彼の様な人は今のわが国なかなかいない ー そう思うとなにか寂しい気もしてしまいます・・・・
追伸、
奇しくも、出版社であるダイ〇モンド本社の研修で思い出した一冊です。B講師本当に有難うございます! -
著者が大学院を出てフォード社への就職から社主ヘンリ・フォード二世との衝突、秘書付きで干された後、クライスラー社の社長に迎えられ、ヘンリ・フォード一世の残した豪邸を手見入れる(ヘンリ・フォード二世への意趣返しともとれる)まで波乱万丈の人生が語られる。因みに、ヘンリ・フォードの豪邸は建設当時から電化されており、その電化工事はエジソンが行ったものである。ヘンリ・フォードは元々エジソンの部下で(現GE社の)エンジニアーをしていたのである。社内対立は会社では当たり前の事とは言え、フォード社主に対する確執と恨みが本書を書かせたのではないか?但し、著者は決して自惚れてはいない。当時、民主党政権でなかったらクライスラーは潰れていただろうと述べている。
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ブックオフで100円で買いました。
経営危機に陥ったクライスラーを見事に再建させたアイアコッカ氏の自叙伝。
やっぱりこういう自叙伝って一番面白い。
現実は小説よりも奇なりって言うけど、これを読めば思わず賛同してしまうでしょう。
コストパフォーマンス高すぎ。 -
1970年代のアメリカと日本の自動車産業の動向や、フォード独特の同族会社の内情が記されています。自動車産業に関わる方から、自動車ファン、そしてトップビジネスマンも本書を読んでみたらどうでしょう。巨大産業に関わる者たちのうねりの中の生活というものを感じさせ、小説のような面白さもあります。