ジャック・ウェルチ はっきり言おう!―GEを動かすリーダーシップの秘密 (スピークス・シリーズ)
- ダイヤモンド社 (1999年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478360422
作品紹介・あらすじ
一流のビジネスリーダーの成功哲学を解き明かす「スピークス・シリーズ」第1弾!本書は、「ウェルチ革命」とまでいわれる抜本的な経営改革によって、アメリカ老舗大企業ゼネラル・エレクトリック(GE)を、世界最強の企業に生まれ変わらせた最高経営責任者(CEO)ジャック・ウェルチのリーダーシップの秘密に迫る。1981年のCEO就任以来、ウェルチはもう20年近くその職を務めている。この間に世界は目まぐるしく変化したが、GEは業績面でも経営面でも世界のトップクラスに踏みとどまっている。はたして、従業員総数25万人をやる気にさせるウェルチとは、いったいどんな人物なのか。
感想・レビュー・書評
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"GEのCEOだったジャック・ウェルチさんのコメントを集めたもの。情熱あふれる人物だったことが読み取れる。社内の風通しを良くすることに力を入れていたこともよくわかった。
GEほどの巨大な企業をかじ取りする人の苦労も垣間見られる。"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
積読状態のものを読破。
悪くない本だが、ジャック・ウェルチの様々な発言を抽出した自己啓発本。
彼の思考法には触れられるが、具体的かつ体系的に彼の行ってきた取組みを理解するには別の本のほうが良いと思う。
P136のところはすごく印象的だった。
(以下抜粋)
「予算を作ると、従業員の動きが小さくなってしまう。最高の結果ではなく、最低限の結果をめぐって関係者が交渉するようになってしまうからだ」
(中略)
「そしてきみは取締役会に出てきて、『その事業については400万ドルの売上が必要だ』と言う。すると私はとたんに忙しくなる。200万ドルがせいぜいですと反論するために、グラフが50枚も入った説明書を準備し始めるからだ。そしてさんざんやりあった末、われわれは300万ドルの売上を目指すということで妥協する。」
(中略)
「さて、われわれはいったい何をしたのだろう。何のことはない。夢をあきらめ、合意を優先しただけだ。私は売上高の目標値をできるだけ低くしようと、一生懸命交渉したが、後ろ向きだとは思わんかね。こうなってしまうのは、あの予算のせいだ。」 -
Book off で105円だったので購入しました。最高の経営者と言われるジャック・ウェルチの言行録です。
ブッとんでるとしかいいようが無いです。
ただ、この規模の会社をまとめ、発展させていくにはこのくらいのリーダーシップがなければ務まらないのだと思います。
最後の方に書いてあったことで・・・
Energy エネルギーをもつこと
Energize エネルギーを与えられること
Edge 強みをもつこと
がリーダーの必要条件であると言ってます。
これはリーダーに限った話ではないと思います。誰にでも必要なことじゃないかと。
Forwardの理念にマッチした話でもありますね。
組織マネジメントやリーダーシップについて考えさせられる本です。
萬木
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GEのCEOを勤めた、ジャックウェルチの言葉を元に、著者が編集したもの。
簡潔な文章でわかりやすく書かれており、訳者の腕も見事。
これだけシンプルな主張が出来ると言うのは、自分に自身があるからなのだろうか。
シンプルな厳しい意見というのは、複雑な自己偏愛の論理的でない意見によって反対されることが多い。
したがって、改革というのを起こすのは、トップからというのが基本である。
とは言うものの、トップは常に社員の動向も気にしなければならず、そのため自分の意見を推し進めることが出来ないこともある。
多くの経営者は考えることは立派だろう。
問題はそれを行動として徹底できるかにある。
ウェルチはそれを行ってきた結果、GEという世界最大の企業を作り上げることが出来た。
それでもウェルチは、会社は人間を育てるところだと言う。
リストラ策を打ち出し、不必要な社員を削った割には矛盾した話に感じるかもしれないが、確かに所属する企業と合わないと言うのは、決して当人にプラスにはならない。
日本ではリストラと言えば単純な人員整理とされることも多いが、実際に考えるべきなのは個人個人の企業の枠を超えた、人員の再配置と言える。
こういったシンプルな改革と言うのは、読んでいて飽きないね。
細かい数字なんて無くて、結果成長すればいいんだから。
ウェルチについて、アメリカ的でもあり日本的でもあるなと感じた。