- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478530375
作品紹介・あらすじ
企業と顧客がWin-Winになるコミュニティサイトの新しいかたち。企業サイトは"お客さまの声を聞く道具"-お客さまと直接つながることでファンサイトが生まれ、ファンがファンを創り出していく仕組みができるのです。
感想・レビュー・書評
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本自体がすでに古い内容なので、確認的な意味も込めて1時間程度で一気読みです。書かれていることは当たり前の知識では有りますが、初めてマーケティングをかじる人は読んでおくことをお勧めします。
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2005年3月に書かれている本。「ファンサイト・マーケティング」(筆者の造語)に成功したB2C企業の実例や、あるいはそれを達成するために大切なことを述べている。
要諦としては、「とにかく顧客が使いたくなる、参加したくなる仕組みを徹底して考えて実践しろ」ということに尽きると思う。
ただの物販や広告を志向するのではなく、顧客との対話、信頼関係づくり、そしてそこから広がるマーケティングの新たな地平に進みましょう、と。
なるほど、良いことを言っている。
ただ考えるべきは、2011年の今のネット・コミュニケーションのかたちにおいて、この考え方はどういう具体性を持って実現されるべきか、ということである。
「FacebookやTwitterが隆盛の今、企業サイトなんて古い!」とはまったくもって思わない。そこまで全ての人が新世代ネット・サービスを使いこなせているとも思っていないし。
ひとついえるのは、私たちが受け取る情報の経路は増え、内容も増え、どんどんそれに振り回されるリスクが高まっていて、私たちはそれに疲れているフシがあるのじゃないか、ということ。でも一方で、自分にとって有益な情報は手に入れたいという気持ちがなくなることもない。だから、たとえば口コミのような、信頼の持てて、多すぎない情報がよりフィットしてくるんじゃないか、と思う。
本書に出てくるキリンの女性向け会員サイトは2009年にサービス終了したという。
それが必要とされるものならば、もっと続いただろう。終わったということは、おそらく、もうフィットしないという判断が下ったのだろう。
B2C企業は、いかにして顧客との絆を作り、深め、維持していくのか?
ひとつ僕が思うのは、たとえばAmazonや価格.comのレビュー文化はどんどんさかんになってきているな、ということ。
他人に魅力を語りたくなる優れた商品ならば、そういったところで顧客の声が発信され、それがどんどん広まっていく(一方、悪い商品ならとことんバッシングを受ける)という、面白みと難しさがあると思われる。
結局のところ、企業が作るサイトでは、情報の中立性は絶対に証明できないのである(たとえ、どんなに無色透明な立場を取っていても、誰もそう受け取らない)。
口コミを集めるのはAmazonやレビューサイトにまかせて、自分たちは顧客に突き刺さるコンセプトを持った商品開発や展開手法を考えたほうがいいのかもなぁ。うーん。 -
卒論で事例の引用で参考にさせてもらいました。
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「現代生活者像10の姿」は、良いサイトは自然に人が集まるという指針の運営者にとって必読のキーワード群だと思う。良いサイトとは何か、改めて考えさせられます。
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2005.5.1 北海道
ネーミングが大変上手。
☆ファンサイト・マーケティングとは
企業が一方的に語るのではなく、お客様の声を聞くサイト
☆企業理念の95%い「顧客満足」うたっているが
本気で情熱もって取り組んでいるところは5%もない。
☆まずはファンの信頼を勝ち得ていくほうが先決。
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日野さんの本は女性の購買心理が勉強出来るので、女性がターゲットに入っていて商売をする方にはお勧めしたいです。今回のこの本はいかに自社オリジナルで愛されるブランドを作るか、お客さんが自然と応援してくれる形を作るか等の具体的な成功事例も含めて書いてありました。自分が起業する際は参考にさせてもらうつもりです。
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ファンサイトの概念は説明されているが…
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勢いで買いましたが、その後少しの間放置してました。
最近になって、仕事でいろいろ思うところがあり、マーケティングの勉強を集中てきにやっていたので、読みました。
構成としては非常に読みやすく、じっくり考えながら読みましたが、3時間程度での読了となりました。
内容としては、マーケティングで必要な顧客を見つめる、ということと、Webをつかった個へ働きかけるマーケティングということをうまくミックスした持論を展開している興味深い内容でした。 -
ブランドコミュニティ、ネットコミュニティを知りたい方には、わかりやすい本だと考えます。