ピーター・リンチのすばらしき株式投資: 楽しく学んで豊かに生きる
- ダイヤモンド社 (1996年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478630556
感想・レビュー・書評
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初心者向けではない。投資についてある程度の知識を持った人向けであり、投資の歴史について興味を持つ人に薦める。投資手法よりも、投資という活動が経済発展にどれだけ貢献してきたか、という内容である。
アメリカにおける資本主義の沿革から始まり、投資による経済への影響に至る。何故、共産主義には限界があったのか。歴史が語る事実にピーターリンチ氏の理論を織り交ぜることで、投資家へのメッセージとしている。
とても分かり易く解説されている。バラバラだった点が繋がるような感覚がある。
起業家はアイデアはあるが金はない。投資家は金はあるがアイデアがない。互いに納得し、将来の利益を分かち合う約束をする。それがベンチャーキャピタルである。意思を具現化し証明するものこそ株式である。
政府の金利政策、銀行と個人や企業の貸借、景気の良し悪し、バブルやインフレ。
企業が成長し、雇用を生み、肥大化した頃にやってくる飽和。独占による弊害。競争の健全性。見えざる手による自然淘汰と新興産業。
本書では幅広く複雑な経済活動を、見事に解説してくれる。そしていつの時代も、野心を抱き志しを高く持つ起業家と投資家のドラマがあった。
自由を求め、荒野を切り開いた移民たちが、豊かさを築いていく過程で、どれだけ革命的な発明が成されたか。アメリカという超大国がどのようにして、世界一の経済大国に成り上がったのか。
投資家が担った役割を無視しては語れないのだ。
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資本主義の輪の最初の担い手は投資家です。あなたの貯蓄が増えて、株式への投資が増えれば増えるほど、あなたの生活は豊かになるはずです。よい会社を選んで投資して、短気を起こしさえしなければ、あなたは人生の成功者です。
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時間があれば
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CIFTのメンバーに教えてもらった株の本。