- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478630785
感想・レビュー・書評
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【マクロの要素】
インフレ、景気後退、経済成長、労働生産性、財政赤字、貿易赤字、国家権力、テクノロジー
【経済学派】
古典派→1920年代のフーヴァー、セイの法則
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ケインズ派→大恐慌時のフランクリンルーズベルト、財政政策、有効需要の創出
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マネタリスト→(背景)ジョンソンがベトナム戦争の支出増+死偉大なる社会の支出削減進まず、深刻な需要超過インフレ→ニクソンが賃金物価統制を行いインフレ収まるも、すぐに原油価格高騰を背景としたコストインフレが発生→1970年代のスタグフレーション発生(インフレ率の上昇と失業率の上昇が同時に発生)→(対策)フリードマンによるマネタリスト派経済学、通貨供給を制限して金利を20%に操作。大幅な景気後退を人為的に起こす。
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サプライサイド・エコノミクス→痛みを伴ったマネタリスト派政策に対するカウンター。レーガノミクスによる減税による景気拡大政策。結果は大幅な財政赤字、および貿易赤字に。
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新古典派→パパブッシュ。合理的期待形成理論に基づく新古典派経済。通貨供給量が増えればインフレ率が高まることをみんなが知っているので、企業も労働者も自分を守るために賃金引き上げと値上げが起こり、景気刺激策はインフレによって相殺されてしまうという理論。超長期的な視野によるケインズ的政策の否定を行ったが、財政政策を基調としたクリントンに敗北。
【マクロ投資の原則】
・市場リスク、セクターリスク、個別銘柄リスクの違いを理解
・状況に通じて動く
・株式以外の市場にも目を配る。債権や為替市場もよく観察する。
・マクロ経済は市場トレンドの決定要因である。
・マクロのニュースに対して、株式、債券、為替、その他市場は異なる動きを示す。ある市場における動きによってその他の市場のうごきを予測。
貿易赤字拡大→ドル安→海外投資家からすると、米国株のドル建て株価が目減りするので米国株は下がる。
【資産防衛ルール】
損失を減らす
ストップロスを決める
利益を大きく育てる→値上がり株の利益を育てる
勝者を敗者にするな→上がった株の場合は、買値以上でストップロスを打っておく。精神安定上。
ナンピンはしない。
売買しすぎない
トレンドがはっきりした相場では成り行き買い
相場がもみ合い状態の時は、指し値注文
IPOや取引開始前の成り行き注文はしない。
正しい証券ブローカーを選べ
【リスク管理のルール】
マクロ経済カレンダーを注意深く見る
疑いがあれば動かない
業績発表の罠に注意
流動性のある銘柄を取引する
最適な数量を取引する
相関が高いものを取引しない
リスクに見合う価格変動レベルを選ぶ
出入りを管理
信用取引には注意
取引を分析
リサーチをする
他人のアドバイスに惑わされない
【重要指標】
乗用車およびトラック販売台数
住宅統計
住宅着工件数および着工許可件数
新築住宅販売戸数、中古住宅販売戸数
建築支出
失業保険新規受給申請件数
雇用統計
失業率
非農業部門雇用者数
週平均労働時間詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
セクター別に銘柄を選択することの大切さ
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セクター間の違いを利用することが、マクロ投資手法の核であり、相場での強みである。・・・また市場およびセクターリスクに対して、ポートフォリオをうまく分散することも学べるだろう(P103)投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というのがある。卵を1つの籠に盛るとその籠を落としたときに全部割れてしまうかもしれないから、複数の籠に盛っておこうという意味だ。リスク分散は投資の基本である。
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コーヒー豆の占める割合はいくらだ?と思うがまあそういうことではなく。マクロ投資という言葉が定義されておらず、ニュースに対応して連想ゲームをするのか、景気循環を利用してセクター乗換を行うのか、いまいちわからん。総論ではあまり役に立ちそうにないが、各論で役立ちそうな素材が多いという印象。
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情報が正しいから儲かるわけではないが、儲かった人は情報が正しいと思われるという典型的な本。基本戦略はおおむね正しいとおもう。
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マクロ経済学の観点から投資を考察している
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ファンダメンタル分析に関する知識をつけたいと思った時に取った1冊☆
今でも見返す事があるが、未だに景気循環の買われるセクターの順番が把握できない(笑)
エネルギーが買われだしたら、天井です。 -
干ばつでブラジルのコーヒー豆の生産高が減少する。ロッテルダムで石油価格が急騰する。米国の貿易赤字が史上最大を記録する。たとえ何千マイル離れていても、マクロ経済の波が起これば株式市場は動く。
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アメリカの株の話がメイン
マクロ経済の動きの重要性
金利、債権、株の相関