いい家は無垢の木と漆喰で建てる

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 77
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478680186

感想・レビュー・書評

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  • シックハウスによって今すぐにも救急車で運ばれるだのなんだのというような脅迫的な書き方 -1。
    まとめれば三分の一のページになると思われるほどの同じ内容のしつこい繰り返し -1。
    偏った自説をごり押しするために本質とは関係のない数字やデータを示し、科学的であることをよそおう欺瞞性 -1。
    「床暖房は借金してでもつけろ」=普通家建てる時は借金だろ?=この工務店はキャッシュでお支払いできる富裕層のみが顧客ですか?一生に一度の買い物だからを合言葉にコスト度外視の提案が満載 -1。
    とはいえすべてがすべて嘘ばっかりではない、それなりに本当のこともいっているから始末が悪い。
    ここの工務店で既に家を建てた人が「やっぱり俺の選択は正しかった」と確認するために読む本か?

  • Mon, 26 Jan 2009

    日経新聞とかで新聞の下の段の広告によくよく出ているベストセラー.
    ハウスメーカーの作る家が,ベニヤやパーティクルボードと呼ばれる接着剤漬けの家であることを指摘しつつ,
    日本の旧来の無垢の木と漆喰で作る家が如何に理にかなっているか,そして体にもいいかを説く.
    自然環境保護とか,そういう回りくどい視点ではなく,"家の良さ"という正面勝負で無垢の木と漆喰で建てる家の重要さを語る点に正直さを感じる.


    私は現在,鉄筋コンクリートの都心マンションにすんでいるが,大学院でひとり暮らしを始めるまで木造一戸建ての実家にすんでいた.その時分,ほとんど"結露"という概念をしらなかった.
    一人暮らしをして,二度目の冬,押し入れが水浸しになっていることに気づき,愕然とする.
    そのときはなんだか自分が「世間知らず」のような気がしていたが,それこそ木造と鉄筋コンクリートの差だったんですね.という「なんとなく知ってた」事を再認識.
    無垢の木というのは「断熱」性能「吸湿」性能に優れているのです.


    ちなみに.耐久性能も鉄筋の方がいいとは言えない.鉄はむき出しでは確実にさびるし,アルカリ性のセメントで周りを守ってやらないと,いかん. 

    そういうことを現在すんでいるマンションの大規模改修でやっています.ちょっと,購入段階で施工に問題があったりして・・・.
    しかし,そのセメントもアルカリ性を回復する性能はあるわけではなく,3cmの被り厚さで60年程度という.
    法隆寺の記録を持つ木造建築を超える耐久年度を鉄筋は持ちうるのだろうか?


    この本を読んでて面白いのは,筆者の"無垢の木への愛"が移ってきて,なんか自分も材木に興味がわいてくる.
    専門的に読めばどうなのか知らないけど,筆者の喜々として語る様をみて,「へー,そんな世界が~」と思う,そんな本です.


    ちなみに,その他,いいところは筆者は別に古来の木造建築原理主義者ではないところ.
    たとえば,「ステンレスはすばらしい!」と,ポイントポイントにステンレスを使うことを推奨し,
    また,木造建築では床に「借金してでも床暖房を!」と推奨する.
    理論の人ではなく,実践の人らしいところですね.


    食の安全が問われる昨今ですが,
    人間は食のみが不可欠なわけではなく,衣食住足りて生きてゆくわけでございます.


    接着剤から漏れ出す化学物質によるアレルギーや冬に窓が滝のようになる結露から木の床が朽ちていく様子.
    機密性の高さから来る不衛生.
    耐震性よりも身近な"住"についての健康と安全を考えるきっかけになる本でしょう.

  • アトピーとか喘息持ちな子にならないように、
    漆喰と無垢、んで、床暖房の組み合わせで最強だな。

  •  ほとんどのモデルハウスは、
     ビニールクロスだとか、集積材の接着剤の匂いだとか、
     石油系が揮発した空気が充満しており、気持ち悪くなります。
     
     そりゃシックハウスになるのも、うなずける。
     
     無垢の木&漆喰には、それが無い。心地よい。
     こりゃ健康に良いだろうと、直感的に理解できます。

  • 大手住宅メーカーの売っている住宅の怖さを知った本

    自分の育ってきた無垢材の家の良さを実感したな。

  • 2008/8
    現代の日本の住宅事情がいかに貧困でよくないか、使われている材料や工法などを説明している。そして無垢材や漆喰で建てることが理にかなっているし、そのようにすべきだと書かれている。
    内容自体は理解できるし、住宅建築を学ぶ上でも勉強になるが、ただ、しつこいくらいに同じことが繰り返されている文章など、読み物としてはあまりいいできとはいえない。

  • 同じことが繰り返し書かれているので斜め読み気味だったが、著者の主張は一貫していて納得のいく内容。
    これを読んで、ぼんやり抱いていた理想の家作りの目指すところが明確になった、とも言えるかな?

  • 自然素材/200510

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著者プロフィール

一級建築士。神﨑建設創業者。1943年、東京都に生まれる。早稲田大学商学部を卒業後、コンピューターソフト会社に勤務するが、長男の出産に立ち会い、命がけで生むことの偉大さに感動し、自分も事業を立ち上げることを決意し、何のあてもない状態で翌日辞表を提出。無から有に造り上げる住宅建築の仕事に出合い、その奥深さに惹かれて、1974年に神﨑建設を創設。その後、独学で一級建築士の資格を取得。無垢の木と漆喰に徹底的にこだわった家づくりは「カンザキの家」というブランドを確立する。2021年9月に逝去。
著書には『いい家は無垢の木と漆喰で建てる』(ダイヤモンド社・文春文庫)『続 いい家は無垢の木と漆喰で建てる』(ダイヤモンド社)がある。

「2023年 『自然乾燥の無垢の木と漆喰で家をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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