孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479303251

感想・レビュー・書評

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  • 昨年2015年に舞台「ベターハーフ」の千秋楽を観に行き、ロビーで鴻上さんにお会いして握手していただいた後に買ったサイン本。孤独や不安を持っていたわけでもなく、むしろひとり〇〇できる方だけど(舞台も1人で観に行った)、手にしたのがこの本だった。作者曰く、「本物の孤独」と「ニセモノの孤独」、「前向きの不安」と「後ろ向きの不安」があるという。私の心に一番響いたのは「自分の想像力が自分を一番傷つける」の章。まだまだ未熟な人間だから、時々苦しくなるけど、"死なないように"このまま生きていきたい。またいつか読む。

  • 4年ぶり2度目の再読。10代向けの内容。前向きな不安と後ろ向きな不安他者と他人を区別することが大切。
    前向きな不安は不安を肯定して取り繕わないことが重要である。他者とは関わりを継続して維持していく必要がある人。分かり合えないことを前提に人間関係を築いていきたい。

  • 孤独が悪い訳じゃない ただ人は脆いものだから
    すがるものは多い方がいい
    帰ってこいよ/amazarashi

    『孤独と不安』は人生を豊かにする。

  • ある程度大人になった今となると、「空気と世間」の方が説得力を感じられて好きだった。
    でも、お酒を飲んだら彼女に暴力を振るう友人のエピソードには少し涙が出そうになるところがあった。
    この頃のやりきれないたくさんの思いが、鴻上さんの舞台で昇華されているんだろうなあと思った。

  • 「書店員X」で、作者がしきりにあげていた本。

    孤独に対して、不安に対して、興味がある時期に「書店員X」を読んだので、気になって借りてみた。

    筆者が大学で授業をしているせいもあるが、この本は、20代前半を想定したものだと思う。
    ただ、この本にたどり着くその年代は、どれだけいるのだろうか?という気はした。
    この本にたどり着くには、孤独を感じ、不安を感じ、それがなんなのか?を考えている人でなくてはならないと思う。
    だから、群を楽しむ年代のどれだけの人が、この本にたどり着くのかな?と思ったのだ。

    その年代から言えば、自分は遥かに遅い読者だ。
    内容は、新し目ではないが、書き方がうまいと感じた。
    わかりやすく噛み砕いているので、スルッとはいりやすい。

    仲間外れになること。
    それが嫌だと感じているのは、自分が、「1人は淋しい」「1人は恥ずかしい」「周りに好かれていないんだーと周りに思われたくない」と、自分が思っているから。。
    それは、以前から分かっているんだけど、意識改革がなかなかうまくいかないのが現実。。
    まあ、ゆっくりゆっくり、やっていきましょ。


    『「ありたい自分」は「今ある自分」のほんのすこし上がいい位置』←これが大の苦手だ。

    『「後ろ向きな不安」はありもしない「絶対の保証」を欲しがる』
    『「前向きな不安」は自分を進歩させるエネルギーになる』

    『「悩む」とただ時間は消えていく。「考える」は時間をかければ何かが残る』
    『トラベルは対処できるが、不安はやるべきことがわからないもの』

    『「一人が哀しい」と他人を求めているのが「ニセモノの孤独」』

  • 鴻上尚史(こうかみしょうじ)の行き方エッセイ。中高生に孤独のすすめを語る。無理して群れることはないのだよ、孤独の時間は人を成長させるのだから。大人にとっても子供への助言や自分の子離れに、ためになる本だと思う。おすすめ。

  • お話しされていることの内容はとっても良かった。
    あたたかく、しかし力強く、世の中を人生を生きていくために必要な武器と盾を授けてくれている。
    ただ、文体の癖がすごくて(平易な文章なのに)そこに気がとられがちだった。
    鴻上さんの人生相談とかを読む限り、あまりそう思ったことがなかったので驚いた。
    進次郎構文をちょっと思い出した。
    目の前でお話しを聞いているようなつもりで読むといいのかもしれない。

  • そうだよね、そうだと思うよと共感はするけれど、新しい発見はなく普通かな?

  • 本物の孤独を味わうことが自分にとってどれほどプラスに働くかを再認識できる。自分との対話を行おう。
    孤独って悪いこと?っと思っている人はぜひ読んでみて欲しい

  • フォロワーさんからのお勧めで読みました。孤独には「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」がある、この本は「本当の孤独」と「前向きの不安」を見つけ、それを楽しみに共に生きられるようになるための練習帳、とのこと。全体的に優しく語りかけるような文調で心地よく読めました。日本において、一神教に似ているものは『世間』であるというのはとても納得してましった。終盤の恋愛については、本書の主題とやや矛盾しているように思えてしまって引っかかる。

著者プロフィール

著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日生まれ。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学法学部卒業。劇作家・演出家・エッセイスト・小説家

「2023年 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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