99歳、いくつになっても いまがいちばん幸せ(だいわ文庫 D 340-1)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479306290

作品紹介・あらすじ

老いて後の、人生の下り坂の景色もまたいいものです-。歳をとるということは、若いときには見えなかったものが見えたり、理解できたり、知恵をためた豊かな自分に出会えるということ。怠惰にならず、人に求めず、いま持っている幸せを感じていく。ささやかな喜びを一つ一つ拾い上げていけば、いくつになっても、きっと毎日「今日が最高!」。

感想・レビュー・書評

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  • 89歳の母が転んで腕を骨折して意気消沈しているから、この本を買って読ませました。
    そして私も読んでみました。

    なんてポジティヴで生き生きとした感覚の持ち主なんでしょう。
    99歳でこの気持ちでいられることがうらやましいです。

    母はネガティブ、私はどちらかというとポジティヴかなぁ。

    読んでいて一つ思い出したことがありました。

    著者さんが、下着だけは毎日その日の夜に手洗いしている、汚れ物を残して、夜中に死んだら恥ずかしいからと。

    昔息子がバイクで信号を渡ったとたん、路地からチャリで飛び出してきたおばあさんとぶつかった事故。
    日を変えて蒲田署に出かけたとき、担当してくれたお巡りさん、白バイに乗っている方みたいでしたが、
    「あのおばあさんはしっかり叱っておいたから。
    僕はね、白バイで出動するときは必ず新しい下着を着けていくんだよ。」
    著者さんと違う意味ではありますが、どちらも命を考えていらっしゃること。
    息子にもしっかり覚悟を持ちなさいと教えてくれたのでしょう。
    そんなことを思い出しました。

    私も自分がこの年になってわかったこといっぱいあります。
    去年まではわからなかったことです。
    毎年毎年、毎日毎日新しい発見があるということですね。
    この方も素敵な感覚の持ち主ですが、さらにお姑さんがまた素晴らしい!!

    同じようにはできないけど、気持ちは真似したいです。

    母も戦中派ですから、いろんな経験もしていつも話すのは「食料がなくなったら私はすぐに餓死するだろうけど、お母さんは草花や虫(イナゴとか蜂の子とか)食べられるものをよく知ってるから長生きするかもねぇ」って(笑)
    やはり昔の人の知恵はすごいと思います。
    便利な世の中で生きてきたものは、いざというときは弱いだろうなぁ・・としみじみ思いました。

  • 人生の先輩の一言一言には説得力がある。幸せには近道はないが、結局のところ自分の気持ち、考え方次第なのだと思い知らされる。自分らしい長生きとは何か、そのための方法論のヒントがある。

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著者プロフィール

吉沢久子

一九一八年、東京生まれ。文化学院卒業。生活評論家、エッセイスト。十五歳から仕事をはじめ、事務員、速記者などを経て、文芸評論家の古谷綱武氏と結婚。家庭生活の中からの見聞や、折々の暮らしの問題点、食文化などについて提案し、執筆や講演活動、ラジオ、テレビなどで活躍。姑、夫と死別したのち、六十五歳からの一人暮らしは三十年を超えたが、二〇一九年三月、一〇一歳で死去。著書多数。

「2021年 『100歳の100の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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