99歳、いくつになっても いまがいちばん幸せ(だいわ文庫 D 340-1)
- 大和書房 (2016年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479306290
作品紹介・あらすじ
老いて後の、人生の下り坂の景色もまたいいものです-。歳をとるということは、若いときには見えなかったものが見えたり、理解できたり、知恵をためた豊かな自分に出会えるということ。怠惰にならず、人に求めず、いま持っている幸せを感じていく。ささやかな喜びを一つ一つ拾い上げていけば、いくつになっても、きっと毎日「今日が最高!」。
感想・レビュー・書評
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89歳の母が転んで腕を骨折して意気消沈しているから、この本を買って読ませました。
そして私も読んでみました。
なんてポジティヴで生き生きとした感覚の持ち主なんでしょう。
99歳でこの気持ちでいられることがうらやましいです。
母はネガティブ、私はどちらかというとポジティヴかなぁ。
読んでいて一つ思い出したことがありました。
著者さんが、下着だけは毎日その日の夜に手洗いしている、汚れ物を残して、夜中に死んだら恥ずかしいからと。
昔息子がバイクで信号を渡ったとたん、路地からチャリで飛び出してきたおばあさんとぶつかった事故。
日を変えて蒲田署に出かけたとき、担当してくれたお巡りさん、白バイに乗っている方みたいでしたが、
「あのおばあさんはしっかり叱っておいたから。
僕はね、白バイで出動するときは必ず新しい下着を着けていくんだよ。」
著者さんと違う意味ではありますが、どちらも命を考えていらっしゃること。
息子にもしっかり覚悟を持ちなさいと教えてくれたのでしょう。
そんなことを思い出しました。
私も自分がこの年になってわかったこといっぱいあります。
去年まではわからなかったことです。
毎年毎年、毎日毎日新しい発見があるということですね。
この方も素敵な感覚の持ち主ですが、さらにお姑さんがまた素晴らしい!!
同じようにはできないけど、気持ちは真似したいです。
母も戦中派ですから、いろんな経験もしていつも話すのは「食料がなくなったら私はすぐに餓死するだろうけど、お母さんは草花や虫(イナゴとか蜂の子とか)食べられるものをよく知ってるから長生きするかもねぇ」って(笑)
やはり昔の人の知恵はすごいと思います。
便利な世の中で生きてきたものは、いざというときは弱いだろうなぁ・・としみじみ思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生の先輩の一言一言には説得力がある。幸せには近道はないが、結局のところ自分の気持ち、考え方次第なのだと思い知らされる。自分らしい長生きとは何か、そのための方法論のヒントがある。