- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479308577
感想・レビュー・書評
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連句をテーマにした小説でした。連句を通して亡くなった祖母に想いを巡らせる場面はじんわりと心が温まる気持ちになりました。
連句だけでなく主人公が新しい仕事を手に入れて奮闘する姿も素敵でした。
セリフが多くて読んでいてちょっと疲れたときもありましたが(?)、ストーリーが綺麗で連句の世界に興味を持てた素敵な作品だと思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p.132「ずっと同じ町に住んでても、町もどんどん変わっていくでしょう?古い人はむかしを引きずって風景を見るけど、若い人は全然ちがう受け取り方をする。そこがおもしろい。ちがう世代の人と話すのって、一種の冒険だと思うんですよ。別の見方を知るための。そうやって、知らないものに触れることで、あたらしい言葉が生まれる」
私の知らなかった世界、連句。
「春」から連想する言葉だけでも、霞、かげろう、おぼろ。そして、初春、仲春、晩春。
日本語の奥深さを改めて知りました。
英語なら、spring ただ一言なのに。
そして、私の知らない東京の地名。
上野桜木、馬込、日暮里・・・。
老舗のお菓子屋さんが出てくるたびにGoogleで場所を調べて。丁寧に読みました。
この物語の中で、連句の会に集まってくる方々は老若男女、職業もいろいろ。
異業種の方との出会い、そして連句を通して季節の移り変わりや土地の今昔を語りながら、ことばを大切に扱う時間って素敵だなぁと思いながら読みました。 -
ほしおさなえさんの作品はどれも優しい雰囲気で包まれてる。言葉が柔らかい。
優しいながらも背中をしっかり押してくれるような前向きさがあって好き。
連句というのも初めて知った。
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この続編をお友達が貸してくれたので、せっかくなので、一緒にこちらも借りて再読。
連句のルールは相変わらず難しいけれど、実際に参加して続けていくと身につくんだろうなぁと思う。とはいえ、連句がわからなくても、この作品は楽しめる。
人と人とのつながり。町、店、和菓子、季節などなど。身近でありながら、だからこそ、見過ごしているあれこれがつまっている。
いっぱい伏線が張ってあるので、きっと続きもあるなぁと思っていたので、次を読むのが楽しみ。 -
ゆっくり優しい世界です。
最後にチリっとするものがようやくやってくるくらい、ゆったりとしたお話でした。
読み終わって思ったのが、こうやって感じ逃し、知らずに逃してきたものも多いんだろうなぁという喪失感。自分にも何かきっかけがないかなと将来へのいみなき期待。
季節のお菓子は大事だなと力一杯思いました。 -
この本を読んで初めて連句というものを知りました。
色々ルールがあって覚えられませんでしたが(笑)
心が温まる文章で読みやすかったです。
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[NDC] 913.6[情報入手先] 蔵書[テーマ] ライトノベルからの次の一歩
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ほしおさなえさんの作品は、言葉が綺麗で、常にゆったりとした時間が流れている感じがして好き。
この作品は、連句という私には馴染みのない世界の話なんだけど、ちょっと興味がわいた。
道具もいらないし、気楽にできそう。
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「連句」詳しいことはよくわからないけど…
続きが気になる。