世界恐慌(下): 経済を破綻させた4人の中央銀行総裁 (筑摩選書 74)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480015808

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  • 1.世界恐慌の真実・事実 1929年-1933年⇒後遺症は10年以上世界経済へ
    なぜ起きた なぜ世界規模に 失業者 社会の混乱暴力と擾乱
    銀行制度の崩壊 金本位制 J.M.ケインズ W.チャーチル蔵相
    4人の中央銀行総裁
    ①ストロング NY連銀 28年死去55歳
    ②ノーマン  イングランド銀行総裁
    ③モロー      フランス銀行総裁   30年引退
    ④シャハト  ライヒスバンク総裁 30年退任ヒトラー陣営へ
    2.金本位制の見直し問題が本質 
    第一次大戦で金保有が米国集中 
    戦争債務と賠償金の相殺 欧州の意向 米国は反対・切り離し 孤立主義へ

  • ☆大恐慌

  • 1929年 - 1933年時に起きた世界恐慌に対応した米、英、仏、独の4人の中央銀行総裁(米・ストロング、英・ノーマン、仏・モロー、独・シャハト)と彼らを取り巻く人々を描いた評伝。大恐慌への道は第一次大戦で疲弊した欧州と金本位制という当時の資本主義各国が採用していた通貨制度にその素地がある。第一次世界大戦に敗けたドイツへの賠償請求に執着した連合国の政治家たちと、金本位制にこだわったがために柔軟な金融政策が実行できなかった4人の中央銀行総裁たち。彼らが世界大恐慌を作ったというのが著者の手厳しい指摘。しかし、個々人に経済危機の責を負わせる単純な世界観と記述に最後まで違和感をもった。それに最も責めを負うべきは、なにがなんでもドイツから金を取ってやろうという戦勝国フランスのあくどさと「金本位制」という通貨制度の歪みでは?
    各国の中央銀行総裁たちの個性や人となりが生き生きと描かれているので、飽きさせないが金融当局者たちがなぜ金本位制にそこまで固執したのか、その理由がイマイチ見えてこない。そこまで金融危機に対処する意思も能力も先見力もない総裁たちだったのか。いろいろ疑問が残る内容だった。

  • 20150331~0421 下巻は大恐慌直前から管理通貨体制に至るまで。主要な4人の中央銀行総裁は次々退場していき、最後まで総裁を務めたノーマンはもはや時代遅れ・・。世界恐慌はある日突然始まったのではなく、いくつもの政策の誤りや食い違い、小さな危機の積み重ねで起こったことなのだなあと実感。上下巻通しで読むと、米国の連邦準備銀行制度の成り立ちや、金融政策の未熟さ、金本位制への固執が招いた結果が世界大恐慌から大戦に至ったのだと実感。時々現代の金融危機や信用バブルの破綻を思い出させる記述も。著者は米国人にしてはケインズ好きなのかな?

  • 読み易い。
    ケインズがカッコ良すぎですが。

  • 337.99||Ah||2

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