イカロスの飛行 (ちくま文庫 く 9-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480025050

感想・レビュー・書評

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  • 「地下鉄のザジ」のレーモン・クノーの不思議小説。
    シナリオのような戯曲のような、不思議な小説。

    LNの正体がとても面白いとおもいました。
    こんな思いつきが素敵。
    そしてサイゴ。
    なんだか悲しい終わりだけれど、そうでもない。
    イカロスという名前にふさわしい終わりというか。
    本の中から飛び出てきた主人公が、
    結局つけられたその名に相応しいエンディングを迎えるというのも。
    なんだなぁ。因果だなぁ。

著者プロフィール

一九〇三年ル・アーヴル生まれ。パリ大学で哲学を学び、シュルレアリスム運動に参加。離脱後、三三年に「ヌーヴォ・ロマン」の先駆的作品となる処女作『はまむぎ』を刊行。五九年に『地下鉄のザジ』がベストセラーとなり、翌年、映画化され世界的に注目を集める。その後も六〇年に発足した潜在的文学工房「ウリポ」に参加するなど新たな文学表現の探究を続けた。その他の小説に『きびしい冬』『わが友ピエロ』『文体練習』『聖グラングラン祭』など、詩集に『百兆の詩篇』などがある。一九七六年没。

「2021年 『地下鉄のザジ 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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